『量より質』か問題

 短編の冒頭部分がシックリこない。

 何度も設定や文章を修正しているが、もう何が正解かわからんぞ。


 とりあえず投稿してしまうべきか。

 納得するまで書き直しを続けるべきか。


 上達するためにはスポーツだろうが、芸術だろうが何でも量をこなす必要があるとは思う。仕事もやっているうちに作業の意味が理解できるようになることは多い。

 ゲームに例えると、スーパーマリオブラザーズの「1-1」ステージはチュートリアルのようなものだ。基本操作を確認する大切なステージである。

 ここをクリアしないと次のステージにチャレンジできない。何度もぶつかってルールを覚えなければならないのだ。


 ある程度の練習量を越えると、次は「どう改良していくべきか」を課題にしたほうがいいと思う。1-1がクリアできた快感に酔い、永遠に1-1に留まっていては成長できず、時間だけが過ぎていく。


 いつまで経ってもボスにはたどり着けない。


 絶対的な価値観は危険だ。


「量よりも質」ではなく、「量の次は質」と考えた方が無理なく継続できそうである。

 憧れのクリエイターを最初から目標にするのは苦しい。同じレベルのパフォーマンスができるわけがないのだから。


 成功体験を味わう。


 成功と言っても、誰かに認められる相対的な評価はどうでもいい。


 自分が満足する=成功である。


 しかし、言うは易しで、外部からの刺激が多い現代に、自慰紛いの活動を続けるのは大変だと個人的には思っている。私もこのエッセイ、投稿すると読んでくれる方がいるから継続できているし。


 純粋な自己満足感を得るのは難しい。


 他人の反応に全振りするのは危なすぎる。他人に認められたい願望は二割くらいに抑えておけば、ウケなくても軽い事故で済みそうだ。


 とりあえず1-1をクリアすることに真剣になってみてから上を目指せばいいんじゃないだろうか。

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