第54話 【閑話】教皇、帝都へ!
「セイル様が帝都で勇者になられているですって!」
「はい、帝都にある教会の司祭からオーブで知らせが入っております」
話を聞いたイシュタ教の教皇ヨハネス3世は感動していた。
「流石は伝説の中に生きる方、例え勇者の力が無くても、勇者らしく生きておられるのですね、素晴らしい」
「教皇様、しかもセイル様はあのマモンを退けたそうです!」
「何ですって...あのマモンを退けたってですって!」
「はい、しかも異教の勇者ホーリーを従えているそうですよ」
「ああっ、何て素晴らしい方なのでしょう? きっと記憶は無くしてもその歴戦の記憶は体に染みついているのですね...もう王都に居る意味はありません...私は帝都の教会に移ります」
「教皇様、王国の方はどういたしましょうか?」
「此処を本山にしておく意味はもうありません、ですが信者の数が多く維持しなくてはなりません、3/4はこのままでルニー司祭に任せて私を含む数人がまずは帝都に移ることにします。 帝都の教会にはすぐに連絡して早目にセイル様に接触するように連絡してください、良いですか? 私が行くまで絶対にセイル様に変な事しないように伝えて下さい」
教皇は聖騎士を引き連れ王都を出て行った。
彼の信仰は女神と勇者にある。
女神絶対主義、勇者絶対主義の彼にとってもう王国は何の価値も無い物だった。
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