第14話 風の谷上陸作戦

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  ∞魔境∞

  西の海に浮かぶ巨大なミャー大陸

  そこの南にある谷に近寄ってはいけない

  風の谷と呼ばれる場所

  この谷に入ると悪魔に取り憑かれる

  立っていることもままならない

  原住民は野蛮人かつ未開人で残忍非道

  悪魔のいる恐ろしい場所

  この谷を訪れてはいけない


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「おい、またそんな本読んでるのか?」

「ミャー大陸伝承大図鑑?」

「指揮官たちも読んでただろ」

「風の谷、こんな恐ろしい場所へ行くんだぞ、怖くないのか?」

「その本に書かれてること、真に受けてるのか?」

「当たり前だろ」

「そんな何百年も前に書かれた本なんか役に立つのか?」

「魔法が存在する大陸だぞ」

「虹の都の奴らが言うには、やっぱり風の谷にはみんなが近づきたがらないってよ」

「風の谷の地図があるんだろ、大丈夫だよ」

「その地図、信用していいのか?」

「虹の都で手に入れたから信頼できるはずだ」

「でも未だに風の谷に海から上陸した人間はいないんだろ」

「おお、怖ぇぇ」

「ああ、俺もだ」

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 こういう会話が交わされているのは、船の上。

 虎プー暗殺が失敗に終わったちょうどその日、土の里王国で円卓会議が行われたその数日前、夜霧に紛れて数十隻の大型船が風の谷から数キロの沖合に停泊していた。キャンディー帝国の船である。

 数千人もの乗員は皆、鎖帷子くさりかたびらと鉄兜を身に付け、一部は火縄銃を背負い、一部は大きな盾を持ち、一部は剣を携え、また一部は長い槍を手に持っている。キャンディー帝国の兵士たちだ。

 ピューーイーー!

 合図の笛の音が全船に伝わり、緊張が走る。船は錨を上げて、陸に向けて進み始める。夜の内に風の谷に上陸できるように。

 数十隻の船は三つに分かれて進む。それぞれ船は浅瀬の手前で停止し、兵士たちは月明かりを頼りに小舟に乗り込み、風の谷の浜辺に降り立ち、次々と陸地を奥の方へと進んでいく。

 暗い中、隊列を組み、兵士たちは地図を持つ指揮官の後に続く。三つのキャンディー軍部隊がほぼ同時に、風の谷の西海岸、南海岸、東海岸から進軍を開始する。


 西海岸のキャンディー軍部隊は、風の谷と火の丘王国を隔てている崖に沿って進む。この部隊は数時間歩き続ける。すると、兵士たちの目には、柵のようなものが徐々に形づくられて見えてきた。柵で囲まれた集落だ。部隊は集落を取り囲むように、広がる。「ゴホッ、ゴホッ」咳き込む兵士たちが出てきた。その咳に反応するかのように、その時突然、「グルルルル」という低い獣の声が聞こえてくる。

「うわ! モンスターだ!」

 バキューン! バキューン!

 発砲音が連続する。薄暗い中、部隊は混乱している。どこから襲ってくるのかわからない状況で、同士討ちも起こり得る中、剣や槍を振り回す。大型の獣タイプのモンスターが数体、部隊を襲っている。叫び声、銃声が響く。すぐに集落の住民が騒ぎに気付く。

 かつて谷を襲った災害から学び、何かが起こった場合に可能な限り早く対応できるように、各集落には非常用の呼び鈴が至る所に張りめぐらされている。紐で繋がれた大きな鈴である。この時、その鈴が初めて鳴らされた。

 カラカラカラン……カラカラカラン……

 住民たちはすぐに明かりを灯し、銃声やら悲鳴やらがする方に駆けつける。

「何だ、モンスターに襲われてるのか?」住民。

「夜に外に出るなんて、何をやってるんだ!」住民。

 集落の住民たちが物見やぐらから事態を確認している。バキューン! その時、櫓の住民が兵士に撃たれて落下する。

「住民に気づかれたぞ! ゴホッ」兵士。

「柵を越えて攻め込め! ゴホッ、ゴホッ」兵士。

 モンスターをまだ倒していないにもかかわらず、柵を壊そうとハンマーで叩き始める兵士たち。

「あいつら、風の谷の人間じゃないぞ!」住民。

「敵襲! 敵襲!」住民。

「敵襲だって!? 大変だ!」住民。

 双方共に、てんやわんやだ。

 住民は他の集落に知らせるために、狼煙を上げる。夜明け方、すでに人の顔が判別できるくらいまで明るくなっていた。

「女、子どもは奥へ!」住民。

「丸太だ! 弾避けに丸太持ってこい!」住民。

 風の谷の屈強な男たちが丸太を持って横一列に並ぶ。

 ようやくモンスターを倒したキャンディー軍、柵を破壊して集落へなだれ込んでくる。兵士たちも男たちと同じく横一列に並ぶ。

「撃ち方用意!」兵士。

 兵士たちは弾と火薬を銃口に詰める。そして火縄に着火。

「撃て!」兵士。

 バキュバキュバキューーーン!!!

 谷の男たちは丸太で防御して無傷だ。咳き込んで的外れな方角に向けて撃った兵士もいた。

「突撃! ゴホゴホッ」兵士

 キャンディー軍は突撃してくる。男たちも丸太を担いで突撃する。兵士たちは剣や槍を構えて突っ込んでくる。風の谷の男たちは丸太を軽々と振り回して、咳き込む兵士たちを一撃で叩き飛ばす。

 いくら鎖帷子や鉄兜を着ていようとも、丸太で攻撃されればひとたまりもない。いくら剣や槍で攻撃してこようが、丸太で攻撃されればひとたまりもない。唯一、大きな鉄の盾を持った兵士たちだけが丸太の攻撃を防ぐことができた。その兵士たちは、谷の男たちをすり抜けて集落の奥の方へと突撃する。「しまった!」と男たちが後を追うが、兵士たちは再び一斉射撃をしてくる。バキュバキュバキューーーン!!! 「うぐぁ!」、数名の男たちが撃たれて倒れこむ。兵士たちはまたもや突撃してくる。そしてまたもや丸太で叩き飛ばされるが、鉄の盾を装備した兵士たちは丸太攻撃を防いで、集落の奥へと走り抜ける。

 圧倒的にキャンディー軍の兵士のほうが多い。多勢に無勢である。だが、谷の男たちのほうが優勢に戦っている。男たちは、集落の奥にも別に屈強な男連中が控えているとはいえ、集落の奥へ侵入していった兵士たちのことが気にかかる。

 同じ戦法が繰り返され続ける。その度に集落の奥へとキャンディー軍が入っていく。

「ゴホッ、強いぞ、こいつら」兵士。

「装備は我々のほうが、ゴホッ、はるかに上だ」兵士。

 だんだんと兵士たちの士気が低下していくと誰もが思った。しかし、奥の方から兵士たちが悠然たる態度で歩いてくる。

「風の谷のクソども! ゴホッ、こいつらの命が惜しけりゃ、丸太を捨てろ!」兵士。

 その兵士たちは女や子どもを人質に取っている。

「畜生!」谷の男。

「卑怯な!」谷の男。

 急激に兵士たちの士気が高まっていく。

「降参しろ!」兵士。

 谷の男たちは、ひとりまたひとりと丸太を足元に置き始める。

 だがその時、一人の男が集落の奥から走ってくる。鋼鉄のガントレットを両腕に装備して、静かに後方から兵士たちに近づき、鬼のような速さで兵士たちを殴り倒し、人質を解放する。

 接近戦でしかも一瞬にして兵士たちが倒された。キャンディー軍はその瞬時の出来事を理解できないでいる。谷の住民たちも同じだ。

「バカ犬さん!」谷の男。

「バカ犬さんだ!」谷の男。

 そう、この男、格闘家のバカ犬である。

「狼煙が上がったから急いで来てみれば、一体何が起きてるんだ!?」バカ犬。

 このとてつもなく強い味方の登場に、風の谷の住民たちは歓喜した。

「撃て!」兵士。

 バキュバキュバキューーーン!!!

 キャンディー軍は一斉射撃してくるが、谷の男たちは丸太を拾い上げて銃弾を防ぐ。バカ犬はガントレットではじき返す。もうこの頃になると、咳き込んでうずくまる兵士も出てきた。

「後ろの守りを固めろ、さあ行くぞ、ついて来い!」バカ犬。

 バカ犬を先頭に、谷の男たちは丸太を持ってキャンディー軍に突っ込んでいく。反撃開始だ。

「うりゃーーー!」バカ犬。

 バカ犬は兵士たちを一撃で倒していく。その速さは、丸太一振りで複数人を蹴散らかす男たちよりも速い。しかも火縄銃を持った兵士から順に倒していく。

 とっくに夜が明けきって、陽の光が谷の男たちの背後からキャンディー軍を照らす。完全に地の利が風の谷に味方している。風の谷特有の事情も同じく。

 それから小一時間経過した。この集落での戦闘は終了した、風の谷の勝利で。


 時を同じくして南海岸を進軍するキャンディー軍部隊、薄暗い中、北へ進む。数時間歩き続けると、幅の広い大きな川が見えてきた。歩いて渡れるくらいの浅さを確認してから、進む。そして部隊は歩き続ける。

 しばらくすると、兵士たちが咳き込んできた。それと同時に、漂う匂い。

「ゴホッ、ゴホッ。咳が出るが、なんか良い匂いがするな」兵士。

「ゴホッ。俺もだ」兵士。

「ああ、良い匂いだ、ゴホゴホッ」兵士。

 部隊は無意識のうちに匂いに釣られて、細く窪んだ道までやって来た。暗がりの中、誰も何も気にせずに進む。道を抜けると、そこは広い平野になっていた。進軍する部隊。

「あれ、地面が変じゃないか? ゴホッ」兵士。

「ゴホゴホ、ぬかるんでるのか?」兵士。

「今、ゴホッ、地面が沈まなかったか?」兵士。

 兵士たちの足元、地面の下から、ミシッ、という音が聞こえてくる。そして、突然、地面が崩れ出す。叫ぶ暇もなく、兵士たちは大きな穴に落下してしまった。這い上がれないくらいに深く、千人ほどの兵士が入れるくらいの巨大な穴だ。

「落とし穴だ!」兵士。

 暗くてよくわからないとはいえ、一部の兵士は穴の手前で止まろうとする。しかし、後ろからどしどしと他の兵士が来るため、踏みとどまれない。

「止まれ! ゴホゴホ」兵士。

 後ろから止め処なく来る兵士たちに押されて、穴へ落下していく兵士たち。

「止まれ! おい、止まれ、ゴホッ」兵士。

 しかし、後ろから来る兵士たちは歩を緩めるどころか、走って来るようだ。しかも、叫び声を上げる者までいる。その兵士たちを走らせ、叫ばせているのはモンスターだ。巨大な馬のモンスターと鋭い角を持つ巨大な虎のモンスターが数十体、部隊の後ろから出現して、細く窪んだ道へと兵士を追いやっているのだ。だが、追われているばかりではなく、兵士たちも迎撃する。兵士たちは隊列を組んでなんとかモンスターを倒した。

 しかし、暗闇の中、落とし穴に落ちた兵士以外は、落とし穴の存在すらわかっていない。落ちた兵士たちの悲鳴が暗がりから聞こえてくる。得体が知れない恐怖を感じて、モンスターを倒した兵士たちは、何が起きているのかの全貌を掴めずに逃げ始める。一人逃げれば、つられてまた一人逃げだす。彼らは咳き込みながら来た道を戻り、先ほどの大きな川を渡り出す。その時、川の水が急激に増幅して上流から勢いよく流れてくる。まるで鉄砲水のように。水の音しか聞こえないような状況の中、兵士たちは突然水に流されていく。何が起きているのか全く理解できないままに。

 南海岸に上陸したキャンディー軍部隊は壊滅した。


 時を同じくして、東海岸から進軍を開始したキャンディー軍部隊。水の森王国の崖伝いに進む。歩き続けること数時間、兵士たちが咳き込み始める。と同時に、兵士たちが何かの匂いを感じだす。

「なんか、ゴホッ、良い匂いがするな」兵士。

「ほんとだ、ゴホゴホ」兵士。

 匂いに釣られる兵士たち。しかしこの部隊では匂いに釣られたのは一部の兵士にすぎなかった。

 彼らは、崖に面した坂道を上って行く。月明かりしか頼れない暗さの中、細い坂道を進む。進む。すると、突然、先頭を歩く数名が消えた。後ろを歩く兵士たちには、暗闇のために良く見えていなかったが、消えたのだ。そして徐々に遠ざかっていく叫び声だけが聞こえる。そしてまた突然、前を歩く兵士たちが消える。その後ろの兵士たちには叫び声のようなものが聞こえる。

「ひ、ひいっ。ゴホゴホ」兵士。

 驚いた兵士が引き返そうとして狭い坂道から転落する。

「おあああぁぁぁぁぁぁぁ……」落ちた兵士。

 その声が、さっき聞こえてきた声に似ていると悟るのに1秒も必要なかった。そこで兵士たちは歩みを止めた。先頭の兵士たちは恐怖心から持っている武器を振り回した。ガシャン、という音がして、何かが地面に倒れた。大きな鏡だ。月明かりがうっすらと反射した鏡に兵士たちは無意識に誘い込まれていたのだ。その鏡の向こうは、崖である。崖を崖だと気づかせない錯覚を利用したトリックだ。それに気づいた兵士たちは引き返そうとする。だが、坂道の下から巨大な四本足のモンスターがたくさん上って来るのだ。冷静ではあるのだが、内心焦っているため、兵士たちは道から転落したりし、モンスターに蹴落とされたりして、まともに戦えない。あっという間にこの兵士たちは全滅した。


 もう一方の、匂いに釣られなかった兵士たちは坂道を上らずに、崖に沿って進軍している。数時間歩き続けて、だんだんと明るくなってきた。兵士たちが咳き込んでいるお互いの顔色の悪さを確認できるくらいの明るさになった。そして、とある集落にたどり着いた。柵で守られた集落だ。

 兵士たちは集落を取り囲むように広がった。そして、門を破壊するためにハンマーで叩き始める。ドカン! ドカン! 大きな音に気づいた住民たちが柵の隙間から外を見ると、武装した兵士たちが取り囲んでいるのが見えた。急いで非常用の呼び鈴を鳴らす。

 カラカラカラン……カラカラカラン……

 その鈴の音に気づいた兵士たちは警戒する。

「撃ち方用意!」兵士。

 一部の兵士が火縄銃を撃つ準備をする。兵士たちが門を破壊し、中へなだれ込む。門の内側で構えていた住民たちが兵士たちを囲んで木の棒など狩猟用具で叩きのめす。門の外側では兵士たちが横一列に並んで銃を構えている。

「撃て!」兵士。

 バキュバキュバキューーーン!!!

「うぐあっ!」住民。

 住民たちが撃たれて倒れていく。そしてまた兵士がなだれ込んでくる。住民たちは再び応戦し、兵士たちを叩きのめした。そして再度、銃撃がくる。住民たちは倒れた兵士たちから鉄の盾を奪って身を隠す。

 バキュバキュバキューーーン!!!

 今度は誰も撃たれずに済んだ。住民たちは、兵士たちがまたなだれ込んでくるのかと身構えたが、そんな気配はない。火縄銃を持った兵士たちが撃つ準備をしている。すると、集落の他の門を壊す音が聞こえてくる。住民たちはその音のする方へ向かおうとするが、銃撃がくる。

 バキュバキュバキューーーン!!!

 幾人かが撃たれて倒れる。そして兵士がなだれ込んでくる。別の門でもすでに似たようなことが起こっていた。兵士たちは咳き込んでいて動作が鈍っているとはいえ、訓練された兵士と、そうではない村人との差が出た。集落内では、住民たちが右往左往している。

 ここで、鉄製の兜、鎧、盾で身を固めた一人の男がキャンディー軍に向かっていく。腰には剣を携えて、背中に手槍を数本背負い、右手に長い槍を持ちながら。

「あっ、あんた、まだ寝ていないと」声をかける住民。

「まだ十分に体が動かせないだろ、無理するな」住民。

 混乱の中、男を世話していた住民たちが声をかけるが、男は「大丈夫だ、準備運動にはちょうどいい」と大胆にもキャンディー軍に向かっていく。

「おい、完全防備の奴が一人向かって来るぞ」兵士。

「見掛け倒しだろ」兵士。

「撃て」兵士。

 バキュバキュバキューーーン!!!

 男は盾で銃弾を防いで走り出す。そして、銃撃してきた兵士たちを槍で横殴りする。10人ほどの兵士が一気に吹っ飛ばされる。すごい力だ。剣や槍を装備した兵士たち目掛けて、男は攻撃を仕掛ける。攻撃してきた相手の槍を脇で挟んで、その槍ごと兵士を持ち上げて投げ飛ばす。それから、兵士たちの手首を槍でピンポイントで狙って突き、武器を持つことができないようにしていく。後ろから襲ってきた兵士の攻撃を盾で防ぐと同時に、槍を振り回してまるでバットでボールを打つように、兵士を吹っ飛ばして別の兵士たちにぶつける。

「この男、ヤバいぞ! ゴホゴホ」兵士。

 男は、見る見るうちにその門付近の兵士たちを戦闘不能に追いやった。

「メチャクチャ、強いぞ」呆気にとられる住民。

 男は集落の外に出て、別の戦闘場所へと走り出す。

 別の門では集落の方へ向けて銃撃がなされるところだった。男は背中の手槍を銃撃部隊へ投げつけた。槍は回転しながら飛んでいき、一気に数名の兵士を倒した。男に気づいた兵士たちが向かって来る。男は槍を振り回して一度に複数人を再起不能にする。

 男はまた別の門へ行き、手槍を投げて銃撃部隊を倒し、槍を振り回して大暴れだ。槍が男の怪力に負けて折れてしまったが、男は剣を抜いて戦闘を続ける。剣で敵を斬り倒すのではなく、男は兵士たちを武器ごと叩いて吹っ飛ばしていく。あっという間に男は兵士たちを倒した。

 この謎の男の活躍によって戦力をうまく振り分けられたおかげで、住民たちは他の門でも有利に戦えた。そして戦闘終了だ。

 東海岸から進軍を開始したキャンディー軍部隊も全員が戦闘不能状態になった。


 風の谷に侵攻してきたキャンディー帝国の数千人もの軍隊が壊滅状態になった。いろんなことが風の谷に味方した。バカ犬や、完全武装の謎の男も。

 ミャー大陸侵略の第一弾が全くの失敗に終わったキャンディー帝国。さあ、次はどう出る?

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