第八話 厄落とし
今回もまた私の思い込み、厨二病が湧いているので話半分に読んで欲しい。
先月、久しぶりの新年会で定期入れを落してしまった……(´;ω;`)ウッ…
最後に手にしたのは、まだ酔ってもいない時だったのに、帰りに使おうと思ったら無かった。おそらく駅でだと思うのだが、届けられてなかった。
¥1、000チャージしたばかりのSuicaより、定期入れを無くしたことがショックで……。
気に入ってた一品だったので、中身のSuicaより紛失したことに落ち込んだ。(私の数少ないブランド品の豚🐷天使👼モノ💧)
が、その紛失について意外と早く諦めがついたのは、やはり『厄落とし』だったのかもと思い始めているからなのだ。
というのも、いつも通りしばらくウジウジと、無くしてしまったパスケースを未練がましく思っていた。
まだまだ綺麗だったのに、落としてしまってなんか申し訳ない気もしていた。
願わくば私に戻って来なくても、拾った人が捨てずに使って欲しいとさえ思った。
そんな事をまた諦めるつもりで、部屋で独り言を呟いてみたりした。
言葉にして口に出すと、案外と感情の整理がつくものである。この時の私もそんなつもりだった。
で、上記のようにせめてゴミにならないで欲しいなあなどと言った後、ふと『これって厄落としだったりしてね』などとつい呟いた。
すると棚に軽く触れていた左手の指が、急にドクドクと波打った。
え……?
何故か人差し指の先だけが、ハッキリと脈打っている。
まさに誰かに掴まれているように……。
この感覚は以前にも覚えがある。
「え、まさか本当に『厄落とし』だったの?」
ドクンドクン……
そのまま黙っていると静かに脈打ちは治まっていった。
これは偶然なのか、それともYESって意味なのか?
とにかく同じ事をしてももう二度とならなかった。
うう~む、『厄落とし』って色々やり方はあるようだけど、中には大事にしている物が身代わりになるって言う場合もあるようだ。
確かにパスケース、バッグのポケットに入れる直前までしっかり確認していたし、ファスナーもちゃんと閉まっていたのに、不思議だったんだよなあ。
掏られるような状況もなかったし。
となるとパスケースには申し訳ないが、意味ある紛失だったという事なのか。
そう思うと諦めもつく。
それにしても一体どんな厄を回避したのだろう?
回避してしまったので何だか分からない。
いや、それは知らぬが花かもしれない。
ともあれ回避出来たなら万々歳である。有難く思っておこう。
厄落としではないが、こうした事は前にもあった。
昼寝していたら、突然『気を付けろ!』という声を聞いて飛び起きたのだが、何も起きなかった。
あとから
回避してしまったのでもう何だか分からない。
まあやはり知らない方がいいのだろう。
皆さんももし何か大事な物がいつの間にか消えていたら、もしかするとそういう事かも知れないですよ。
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