026 悪童バスタと運命の相手


「兄貴! 兄貴! 俺たちも森に連れてってくださいよ!!」

「あー? なんだよお前ら」

 バスタが教会で祝福を受けつつ、双子ルナマナで早朝の性欲の発散を行ったあとに教会前の広場に出てくれば、孤児院の少年四人が手製の槍を片手に俺を待っていた。

「兄貴! 俺たちも兄貴の仕事の役に立てます! マジがんばるんで!! ね? ね?」

 前世の世界とこの世界では人間という種族の成長力が違うせいか、未だ九歳の孤児たちでも前世の中学生程度には大柄な体型をしていた。

 その中でも筋肉質な男児であるジョグが手槍を片手に、必死な様子で俺に懇願してくる。

「俺もだ! 兄貴! 俺たちを連れてってくれよ!!」「兄貴! ちゃんと森の採取物の勉強はしてきました!」「兄貴、戦いは自信がないけど荷物持ちなら俺も頑張るよ!」

 細めの体型だが背がひょろりと高いアデール。小柄だが真面目で知的なネス。戦闘には積極的ではないが、大柄で朴訥なドーダン。

 彼らは孤児院の男児の中でも俺が目をかけている少年たち――というより性別が男であれば兵士化が容易いので、とにかく俺は男のガキに目をつけている。

 しかし、あー、と俺はめんどくさい気分になりながら考える。

 実のところ、そろそろこいつらを森で使う・・予定ではあった。あったが……まだ・・なんだよな。

 微妙にレックスの件に関わることだ。

 森は瘴気こそ沈静化しているものの、実のところ、まだ安全ではない。

 いや、モンスターは絶対に出現するから安全ではないと言えば安全ではないのだが、そういうことではなく……――まぁいい。

 とはいえ血気にはやる少年たちにはクソ真面目な正論を真正面から伝えるよりも、別の方向から説得した方が良いだろう。

 俺はでかい体を使って威圧するようにして、上から目線で思考を誘導してやることにする。

 俺にじっと見つめられたガキどもがびくっと体を震わせた。

「ちッ、てめぇらよぉ。てめぇらには俺の仕事を手伝うよりも新しく来る難民の孤児どもの受け入れのための準備だとか、訓練だとかお勉強だとかやることがいろいろあるだろうが。つかよぉ、てめぇらは俺を手伝いたいんじゃなくて、森でモンスター狩ってレベル上げて、新しくくる奴らに対して自分たちが上だと思わせてぇだけなんだろ? あ?」

 俺の指摘に、うぁ、と四人が狼狽えた様子を見せた。

 発言に根拠はある。副官として育てつつ、俺の仕事を手伝わせている青髪孤児ケスカから、こいつらがなにやら企んでいるとタレコミを受けていた。

 そういうわけでこれは想定外というわけではないし、そこからいろいろと考えを巡らせれば急に仕事を手伝いたいと言いだした理由も簡単に推察できる。

 俺自身が未だ心はクソガキなせいで、言い出したその気持ちも十分に理解できる。

 新しい孤児を大量に受け入れるってことは序列が変わるってことだ。

 んで、こいつらはもとからいた自分たちが格下扱いされないかの不安が出てきた。

 その解消のために俺の仕事を手伝う。ついでに特別感も味わう。んで、あわよくばレベルアップもする。という三段アイスクリームみたいな要望をしてきたのだろう。

 浅ましい? そんなわけがない。これぐらい貪欲なやる気がなけりゃ俺の兵士には使えねぇよ。

 言いなり人形が欲しいわけじゃねぇんだからな。

「はッ、ま、そういうこと言い出すと思って、てめぇらが解体補助の仕事を優先して受けられるように解体役をやってる未亡人どもに頼んでおいてあるからよ。その下手くそな手製の槍は孤児院に置いていって、きっちり解体、手伝って、レベルアップしてこいや」

 どっしりとした落ち着いた口調で、さもお前らのために考えてやったぜといった言葉を投げかけてやる。

 そうだ。解体作業ではモンスターを殺す作業があるためレベルアップができる。

 もちろん弱らせてから連れてくる過程でほとんど俺がダメージを入れているために、戦闘の貢献度はほぼゼロだ。ゆえにラストアタックをとってもほんの少ししか経験値は入らない。

 だが、それでもないよりはマシだし。

 高レベルのモンスターのトドメであれば、今ではレベルが10を越えている未亡人たちがそうであったように、低レベルの孤児たちならすぐにレベルは上がるだろう。

「え? 兄貴。あの、わかってたんですか? 俺たちがレベルアップしたいってのは」

 求められるまで確信は持てなかったが、ジョグの言葉に自信満々に頷いて見せてやれば、うわぁ、と四人が頭を抱える。

「バレてたよぉ」「誰だよ、驚かせてやろうって言ったのは」「ジョグだってジョグ」「ちげぇって!!」

 まー、解体補助については、俺の仕事を手伝わせるために、どのみちレベルアップは必要だったから、ケスカの報告を聞いた時点で仕事を用意しておいただけである。

 だから俺の推測がハズレても問題はなかった。

(当たってたから、お前らのことなんかわかってるぜ感を出せてオーケーだな)

 だが俺はそんなことは正直に言わない。恩着せがましく、ふてぶてしい顔で笑ってやる。

「はッ、俺はてめぇらの兄貴だぞ。てめぇらのことがわかってないわけがねぇだろうがよ」

 俺の言葉に感激したように、あ、兄貴ぃ! と少年どもが抱きついてくる。鬱陶しいが、俺はこいつらの頭や肩をバシバシと力強く叩いてやってから「期待してんだ。きっちり仕事しろよ。わざわざてめぇらのために頼んでやっておいたんだからな」と念押ししてやる。俺から離れたジョグが代表して「うっす! しっかりやります!! ありがとうございます!!」と燻製小屋でやってやっている教育通りのきっちりとした礼をする。それに呼応して残りの三人もびしっと頭を俺に下げた。

「おう、しっかりな」

 四人に俺が鷹揚に頷いてやれば、奴らは手槍を置いてくるべく孤児院に向けて駆け出すのだった。

 なお、今までレベルアップさせてなかった理由は、元気な男児どものレベルが上がると勝手に森の中で腕試ししかねないからである。

 なので今日までは体つくりのために基礎的な運動と、文字や計算、常識、倫理観、上下関係などの勉学に注視させていた。

(これでガキどもが森に入り込むようなことはなし、と……さぁて、こっちも始末つけねぇとな)

 念入りに下準備してきたんだ。頼むぜぇ。モンスターちゃんよ。


                ◇◆◇◆◇


 その存在はアーガス村近辺の森の地中深くにおいて、深い眠りについていた。

 眠りの期間は人間たちが数える時間の単位で言えば一ヶ月か二ヶ月か。そのぐらいの長い眠りであった。

 とはいえ、それはそういった単位については考えない。そういう言葉を持たないがゆえに。

 ただ、奇妙な寒さに本能で目覚めただけである。


 ――ああぁぁ、妙だなぁぁあああ。


 目覚めたそれ・・がここにいるのには理由があった。

 それはつい先日のこと。

 それが籠もっていた領域に瘴気とモンスターが充満し、その圧力で――世界の基本法則として神々が封印を施した――ダンジョンの入り口が一時的に破壊された。

 それはそのことを意識したわけじゃない。だが他の数多のモンスターどもと一緒に地上に這い出てきた。瘴気の大量流出――そういう流れがダンジョンにできていたから、そのときは外に出るのが自然だった。

 そして外に出た他のモンスターたちと一緒に、それも暴れに暴れた。人間どもは弱っちくて、反応が楽しかった。美味しかった。もっともっとと大きく暴れた。

 そんなそれが一番暴れたのは村と呼ばれる人間の集落に飛び込んだときだ。周囲一杯に獲物がいた。だから腹いっぱいに食ってやった。ついでに一緒に暴れていたモンスターどもも丸呑みにしてやった。

 そして腹が一杯になったので地中深くに潜り、瘴気の濃い場所まで掘り進めると、それはそこで一眠りすることにした。

 そここそが、今それが潜むアーガス村近辺の森だ。

 とはいえ問題もあった。それが眠った場所はその中でも低等級とされる、村近くの森浅層であった。

 あのときはそれで良いと思ったのだ。

 あのときは迷宮暴走スタンピードによって撒き散らされた瘴気が地中深くにまで染み込んでいたために、それが穏やかに眠れる程度に、瘴気が濃かったから。

 それに、それがここを眠る場所に選んだ理由はもうひとつあった。

 眠る場所の近くには、小さくて丸呑みしやすくて、一箇所にまとまって暮らしている餌――人間とかいう肉だ――が活動する拠点が近かったのだ。

 それが持つ、特殊な嗅覚でその位置は常に把握できている。

 それは考えた。スタンピードのときに腹に飲み込んだ大量の肉どもを消化しきって、お腹が減ったらその拠点を襲ってやろうと。

 それの巨体に全く比例しない、小さな脳味噌でそんなことを考えながら、それは眠りにつき――そうして、奇妙な寒さで目覚めた。


 ――あぁ、瘴気が薄いな。


 それが最初に覚えたのはその感覚だった。

 レベルの高いモンスターは低瘴気の空間では呼吸困難にも似た、活動のしにくさを覚える。

 濃い瘴気は高レベルモンスターの発生ポップに加え、侵入してきた高レベルモンスターの活発な活動にも寄与する。してしまう。

 ゆえに、人間の集落に必ず教会が建てられる。

 集落に教会が建てられるのは第一に、信仰の為ではない。

 もちろん人心の安定のため、倫理観の教育のため、それもある。

 だが教会の建設目的は、周辺環境における瘴気減少が第一だ。

 女神教の教会。それは迷宮暴走のような異常事態に対応できるほどではないが、普通に暮らす程度であれば、教会に敷設された結界とそこに勤める聖職者の祈りによって人間が活動しやすいよう、モンスターの発生を抑えるよう、周辺の瘴気を低下させることができるのだ。

 アーガス村の村長ロングソ・ビレッジが、息子であるバスタ・ビレッジに対し、周辺の瘴気を低下させるためにモンスター駆除の指示を出し続けていたのも、これが理由だ。

 村周辺の瘴気濃度を下げることで、高レベルモンスターが発生しないように、近寄らないように、もしいても逃げ出すように、――長年の経験と以前のスタンピードの記録から推察して――村の安全を確保しようとしたのだ。

 無論、バスタが周囲のモンスターを殲滅し続けたおかげで急速に減少した地上の瘴気と違い、それが潜む地中の瘴気が削り切られるにはそれなりに長い時間がかかったものの――バスタは真面目に、堅実に、彼が目的とする食肉回収を通じて、彼に任せられた仕事を達成した。


 ――苦しいな。瘴気の濃い場所に向かうか。


 ゆえにそれは、瘴気の濃い場所はどっちだろうと地中を這い回ることにした。だが、ふと気づいた。

 直上に人間・・がいる、と。

 そしてその人間から、奇妙な魔力が放射されたためにそれは――


                ◇◆◇◆◇


 手元にあるのは作成した地図と、モンスターの出現数を書き込んだオーク革だ。

 そいつを眺めながらバスタはアーガス村周辺の森の浅層にある、とある広場で立ち止まっていた。

(さぁて、この辺のはずだが)

 まずは準備だ。俺は持ってきた長柄鶴嘴五本のうち四本を、そのへんの大木にバラバラに突き刺していく。

 なお着ている鎧はいつものオークの硬革品だが、持ってきた長柄鶴嘴は以前に作ったオークの大腿骨と大熊の爪で作成したものではない。

 俺は周辺警備をすることで森で産出する様々な魔物素材を手に入れている。性能の低い装備をずっと使う理由はない。

 今回のものは、ようやく加工に成功した俺様手製の『長柄鶴嘴Ⅱ』だ。

 当然ながら長柄鶴嘴Ⅱの作成に利用した素材は全て、森の中層で入手した希少で強力な素材だ。

 そのために残念ながら鍛冶屋のおっさんに任せることはできなかった。秘密にしたかったわけではない。あのおっさんのレベルでは加工できない素材が多かっただけのことだ。

 なお、武器は作ったのに防具を作らなかったのは、俺が鎧を作っても今着ている硬革鎧のようなおしゃれ装備は作れないからである。

 神は俺に戦闘力を宿らせたが、デザイン力は宿らせなかった。そんな俺がダサいツギハギみたいな鎧を作って着ても、恥をかくだけである。素直に作れそうな奴を拾ってくるか育てるしかないだろう。

 閑話休題はなしをもどすぜ

 武器の作成は、コツさえ掴んじまえばさほど難しくはなかった。

 手にもっと鶴嘴をぶん、と振って感触を確かめ、俺はふふ、と内心で笑みを浮かべる。

(よくできているな。自画自賛しちまうぜ)

 ずっしりと重く、手に馴染む長い柄。こいつは鋼鉄並に硬い魔黒檀の芯を、同じく鋼鉄並に硬い鋼鱗蜥蜴の鱗で削って加工したものだ。

 そして頼もしき鶴嘴の頭部ヘッドは暗闇凶熊の大爪と鉄塊大猪の額の骨を、特殊なスライム混合液と森林大蜘蛛の巣糸で接合したものを使用している。

 用意するのがめんどくさいからやったことはないが、この鶴嘴であれば鉄塊だって豆腐みたいに掘れてしまうだろう。

 なお、装備の性能こそ以前よりはるかに向上したが、俺自身はレベル20にようやく到達した程度でしかない。

 そして本来ならばレベル20程度では俺が装備に使った種類の、中層の強力なモンスターを討伐することは難しい。

(ま、中層の適正レベルは10~20ぐらいだが、パーティーでの推奨だからな)

 ソロだとなぶり殺される地域だ。

 それでも以前から俺は中層から様々な討伐しやすい食材系モンスターを引っ張ってきていた。

 それを可能にしていたのが俺が持つスキルだ。様々な戦闘系スキルが統合された『剛勇Ⅲ』、魔法系スキルを含む『知謀Ⅱ』。

 戦闘手段の増加は、選択肢の豊富さを示す。

 俺は猪突猛進なモンスターに対しては遠距離魔法を駆使して仕留め、闇に潜み獲物をひっそりと狩るような獣のモンスターなどは剛勇に含まれる感知系などで対処した。

 また俺は、モンスターと正々堂々と戦わなかった。必要とあれば罠も使ったし、作成させた豊富な回復アイテムなどもじゃんじゃん使った。

 ここには布の染めによる付与スキルも役に立った。

 もちろん他にも長柄鶴嘴にオークの硬革鎧もある。これら装備品による戦闘力の底上げは、5レベル分ぐらいは俺の戦闘力を補強してくれている。

(くくく、さぁて、そんな俺の頑張り成果を、今日も俺の敵に披露してやるとするか)

 今日の目的は親父や年寄連中がずっと警戒していたモンスターだ。

 だいぶ前に周辺の瘴気を9割ぐらい沈静化させた俺が、森の浅層の大部分を村人どもに自由に開放してもいいだろうと親父たちに言えば、親父たちは油断するな、まだまだ警戒し続けろとずっと俺の意見を突っぱねていた。

 どうしてかと徒労感すら感じる頑迷さに困惑したものの、そこには理由があった。

 敗北者どものものを統合してもただの冒険者の延長の知識しかない俺と違い、村長たちのような村の上役が学ぶ村経営情報の中には迷宮暴走スタンピードについてもあるのだ。

 そこには、迷宮暴走のあとに、土地に潜伏しつづけて、忘れた頃に出てくる大物のモンスターがいるという情報もあったのである。

 とはいえ、親父たちにも絶対の確信はないようでもあったが。

(ま、それは当然だな。親父たちは別にモンスターの居場所が絶対にわかる能力を持ってるってわけじゃねぇしな)

 ただ周辺の村が滅びまくった以上、自分たちも滅ばないように、必要以上に親父たちは警戒しつづけていただけのことだ。

(要は、いるかいないかわかんねぇそいつを親父たちは警戒してたわけだ。だが、俺はそんな無駄なことはしねぇ)

 親父たちの方針は、冬が終わるまでは待つべきというものだった。

 だが俺からすりゃあ、そんなことをされると予定が狂う。

 冬だろうがなんだろうが孤児どものレベルアップをして、早くから孤児を俺の近衛として育てるつもりだからだ。

 だから俺は記録をしつづけた。森に出現するモンスターの場所、数、ドロップ品、生息地などなど。

 もともと周辺のモンスター発生状況を把握するために数字取りはやっていたが、瘴気が沈静化したあとも、俺はそれを続けていた。

 途中レックスのせいで数字が狂いそうになって、つい面白くなって追放しちまったが、それはそれとして俺はようやく親父たちが警戒している大物の居場所を突き止めることができたのだ。

「ここ、なんだよな」

 森の浅層、そこに奇妙にぽっかりと空いた広場があった。

 もともとここはモンスターの出現数が少なかったが、瘴気が沈静化したあとから徐々に減少しつづけて、とうとう最近ではゼロになっていた。

 もちろん周辺ではモンスターはきちんと発生している。森全体で満遍なくといった具合に。

 ゆえにここはおかしい。モンスターの出現数がゼロになったということは、何か・・がモンスターが発生するための瘴気を消費しているということだからだ。

(だが見た感じ、何もいないように見える)

 ここに透明なモンスターがいるようにも見えない。

 また空にも何もいない。

 近くの木を注視する。樹木型のモンスターが擬態しているわけでもない。

(どこ見ても敵がいねぇんならよぉ)

 俺はきちんと回復薬なども持ってきていることを確認すると、長柄鶴嘴の柄をぐっと握り、地面に向かって魔力を波のようにして放った。

「地下ってこと、だよなぁ!!」

 ビンゴだった。俺が放った魔力に反応がある。

 地中からぐんぐんと何かが這い上がってくる気配がくる。

 ぞわぞわと、首筋が強敵がやってくる気配を覚え、全身が武者震いする。

 なにかの気配が地表に到達――まだ姿は見えない。だが、ドン、と地中から土の塊が噴出する。

 俺は土塊が飛ぶと同時にその場から跳躍して、攻撃・・を回避した。

 注意すべきは土塊じゃない。


 ――俺がいた場所に、巨大な口が見えた。小さな小屋ぐらいなら飲み込めるサイズの大口だ。


「ジャイアントワームか!!」

 敵を特定する俺の叫び。

 俺が攻撃を回避したためか――地中から出現した――、地中より半身を突き出している、大量に足を生やしたミミズの化け物が身体を震わせた。


 ――ググォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


 化け物の全身から発せられる、腹の底にびりびりと響く、地響きみたいな唸り声。

 親父たちが警戒するのも当たり前の、小さな村ぐらいなら簡単に壊滅させる強敵の出現。

「はははッ、相手に不足はねぇなぁッッ!!」

 激闘の予感に俺は口角を吊り上げ、凶相を浮かべるのだった。



                ◇◆◇◆◇


 TIPS:アーガス村のボス敵

 眩惑げんわくのジャイアントワーム。

 勇者レックスの生まれ故郷であり、最初の活動場所であるアーガス村にて、レックスが前座の雑魚ボスであるバスタ・ビレッジと取り巻きのケスカ・ブルーウィンドを倒したあとに遭遇する大型モンスター。

 それは出現ムービーでバスタ・ビレッジを丸呑みにし、勇者レックスに襲いかかってくる。


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