第120話 これはなんの罰ゲーム!?
「女神様からの手紙にはなんて書いてあったんですか?」
「いや、それは・・・。」
はぐれ魔人4体を攻略したユウキ。最後の魔人アースンから、女神からの手紙を貰い内容を読むとユウキは驚き固まってしまった。
ユウキが急に固まったのでジュリアはユウキから手紙を奪い内容を見た。
「え〜と何々・・・。あっ!リーネ。証の入手方法が書いてあるわ。やったわね。これでリーネもサブ職業に付けるわ。」
「はい。ありがとうございます。」
「それで?特に変な事は書かれてないけどユウキはどうしたの?さっきからずっと固まったままよ。」
「どうしたんだマスター?メデューサの目を見て石化したみたいになってるぞ。」
(どんな罰ゲームだよ・・・。世紀末覇者もビックリだろ・・・。は〜。やるしかないのか。絶対女神様の思い付きだろ・・・。見て笑い者にしたいだけじゃん。)
「ああ。なんでもない・・・。」
「とりあえず指輪が4ついるみたいだし、入り口の指輪を回収しましょう。アースン。ありがとう。」
「私はいつでも貴方達の挑戦を待っている。いつでも来るが良い。その時は又、知識を披露してくれ。」
ユウキ達はアースンと別れ、入り口で炎、海、岩の指輪を回収した。
「じゃあユウキよろしくね。」
回収した指輪はジュリアからユウキへと渡された。
「あっ、ああ。」
指輪を受け取ったユウキはしぶしぶ、4つの指輪を指にはめた。
(女神様なら言葉に出さなくても、伝わるよな。)
ユウキは指輪をつけた右手を天に突き上げた。
(我が生涯に一片の悔い無し)
・
・
・
何も起きなかった。
(だよね・・・。知ってたよ。ちゃんと言葉にしないと何も起きないって。てかよくよく考えたらこれって死ぬ前に言うセリフじゃん。絶対言葉のチョイス間違ってるよ。)
ユウキは再度、右手を突き上げた。
「我が、生涯に・・・一片の、悔い、無し。」
・
・
・
やはり、何も起きなかった。
「何も起きないですね。」
「ユウキ、手紙には叫びなさい。って書いてあったわ。そんなボソっと言っただけじゃダメよ。」
(ジュリア達はこのネタを知らないからそんな簡単に言えるんだよ。これ日本でやったら一瞬で周り全員から白い目で見られるから。最悪捕まるよ。は~。そんな期待するような目で見ないで。わかったから覚悟を決めるから。)
「ふ~。」
ユウキは息を吐いて、覚悟を決めた。
指輪を4つ付けた右手を天に向かって振り上げる。
そして・・・
「我が生涯に一遍の悔い無し!!!」
ユウキは大きく叫んだ。すると・・・
ユウキに向かって天から白い光が伸びてユウキを包み込んだ。光が収まると・・・
ユウキの手には一枚のカードが握られていた。
ユウキがそれを鑑定すると、『はぐれ魔人を攻略した女神の証』と書かれていた。
(ふ~。やりきったぞ。でも・・・めっちゃ疲れた。今日はジュリア達に癒してもらおう。)
・
・
・
リーネがサブ職業に就く為の証を無事?に手に入れたユウキ達は、近くの町で宿を取る事にした。テレポートを使えばカツヤ達との合流場所であるフレイヤに行くのはすぐだが、フレイヤに行ってカツヤ達が戻ってきていると、ゆっくりできなくなる。
そういう思いもあって、少しゆっくりしてからフレイヤに向かう事にしたのだった。
宿についたユウキは早速、『はぐれ魔人を攻略した女神の証』をリーネに渡した。リーネはそれを受け取るとサブ職業のスキルを使う。
すると・・・
リーネがまばゆい光に包まれた。毎回毎回お馴染みのいつもの演出だった。
「ありがとうございます。無事にアルテミスのサブ職業に就く事ができました。」
ユウキは早速リーネを鑑定し、詳細を確認した。
【名前】リーネ
【職業】フォレストガーディアンレベル65、アルテミスレベル1
【レベル】60 → 65(+1)
【HP】730 → 780
【MP】800 → 850
【力】690 → 740
【体力】690 → 740
【守り】800 → 850
【魔力】810 → 860
【敏捷】820 → 860
【賢さ】740 → 790
【運】740 → 790
【スキル1】フライ・精霊召喚(ジン)・癒しの風・レインボーショット
サイクロン・転移・精霊召喚(ドリュアス)・限界突破
フォレストガード・森の祝福・世界樹の奇跡
精霊召喚(ガーディアン)・状態異常無効
ソーラーキャノン・サブ職業
【スキル2】女神の目
【職業履歴】
ダークエルフLV35
急所付き・ダークバインド・ダークショット・森の癒し
3段打ち・ブラックホール・影移動
「アルテミスの職業について、女神の目っていうスキルを覚えたみたいだな。俺とニーチェの鑑定のようなスキルだな。相手の情報がわかるのと、弱い魔物には威圧効果みたいなのもあるらしい。」
「すごいじゃない。私も鑑定系のスキルがほしいわ。持ってないのって私だけじゃない。」
「女神様に祈ったら案外、次のスキルはそれ系統だったりすると思うぞ。」
「そうね。今度教会で祈って見ようかしら。それよりユウキ?全員がサブ職業についた事だし、レベル上げはどうするの?」
「ああ。もちろんレベル上げはするよ。だけど、ちょっとゆっくり休みたいな。その後、フレイヤに行ってカツヤ達がいなかったら戻るまでレベル上げで良いんじゃないか?」
「そうね。私もゆっくり休むのは賛成よ。どこかゆっくりできるところはあったかしら?」
「前のリゾートタウンはどうですか?」
「温泉とかどうだ?」
「「「温泉!?」」」
「ああ。俺の知ってる所にゆっくりできる温泉宿があるんだが?」
「「「賛成!!!」 」」
満場一致で温泉宿でゆっくりする事が決まるのだった。
☆☆☆☆☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
ブログで先行的に新作発表しました。
『勇者に魔王を倒させろ!?チートはないけどリスク&リターンでやってやるぜ!』https://sususu123.net/category/brave/
今はストックを貯めています。是非是非~。
評価もよろしくお願いします。すごいやる気が出るので!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます