第27話 最終回?
「久しぶりじゃのぅ。」
夢の中に急に出てこないで欲しいものだ。心臓に悪い。
「ええ、お久しぶりです。」
それで、どんな要件なのだろうか?また爆弾を持ってきそうな予感がするが。
「お主達は晴れて亜神となった訳じゃし、折角なのでお祝いをしようと思ったでな。」
は?いつの間に?てか本人の預かり知らないところで何してくれちゃってんの?
「質問ですが、私は何時亜神になったのでしょう?」
「うむ、ついさっきじゃ。それで、お祝いとして何でも一つ願いを叶えてやろう。申すがいい。」
いや、【ついさっきじゃ。】じゃねぇんだよ。唐突過ぎるだろ。いつもの事だが。まぁでも、願いは決まっている。
「お恐れながら申し上げますと、私はこれから増えるであろう世界を管理する亜神達が集まることが出来る空間と、その空間の権限を頂ければと思っております。」
「一つと言ったが、まあ良いじゃろう。」
正直、人間と神が離れすぎていて、神に世界の管理を任せるのは危険だ。かと言って急に世界を任せられた亜神は困惑するだろうから情報交換の場を作っておいた方が良いだろうという事だ。更に言うと他の世界にも行ってみたいので、交流を図るためでもある。
「何から何までありがとうございます。神様。そしてこれからも宜しくお願いいたします。」
「うむ。宜しく。」
朝日に照らされながら沸き上がる全能感を堪能する。とても気持ちがいい。さて、この全能感と共に今まで目をそらしてきた裏ストーリーについて考えよう。ゲームではここからが本番と言われるほど難易度が激増し、ストーリーは複雑化する。裏ストーリーに入る事でエンディングが分岐するのだが、真エンディング以外は主人公が死んで、魔王討伐直後に戻される鬼畜仕様もある。裏ストーリーでは、魔王は過去の戦争の負の感情が集まって誕生した事が明かされる。そして戦争での過去の恨みを忘れていない国からは、主人公に恐怖心が注がれるのだ。あるエンディングでは魔王化した主人公が自害したり、また別のエンディングでは主人公が暗殺されたりする。最悪の場合は戦争にまで発展する。これを踏まえて世界が回避すべき事態は戦争だろう。そもそもアルロードは亜神化したために不死の存在になったのだし、主人公の暗殺などは考慮しなくてよいのだ。
「イージーゲームだな。」
最悪の場合は戦争の記憶自体を改変すれば良いのだから。どうやら日本人時代の記憶がバイアスとなっていたらしい。
「そんな事より、次のデートプランでも考えよう。」
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ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
色々と考えた結果、ここで一区切りつけることにしました。(大きな理由として、今後の展開を考えた時に物語が間延びするという予測が容易にできたことがあります。)
一区切りは付けましたが、これからも書きたいことを書いて投稿していこうと思います。(裏ストーリーの攻略や世界の運営など書きたいことはたくさんあります。)
投稿頻度は下がると思います。
ここまでの応援ありがとうございました。
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