第8話 ヒロイン確定演出?

というわけで、寝ている間に全ての衣服を剥いでおく。

もちろん、凶器を見つけるためであって、やましい気持ちなど、無い。、、、、無いったら無い。顔も身体も非常に好みである。

風邪を引いてはいけないのでベットに寝かせておく。凶器は、お詫びのネックレスに改変しておいた。菫色の髪に会うように、紺色にしてみたがどうだろうか。


「んん?」

「お目覚めですか?フィルハーリ嬢?」

「え、あっ、私は?」

「あのような、危ない物を持つのは良くないかと。もちろん、お話してくださいますよね?」


その瞬間全てを察したらしい。聞いた話では、概ね予想は正しかったらしい。味方から裏切り者が出た時の反応を窺う為にあのような事をしていたようだ。おっと、外から戦闘音が聞こえてきた。


「ところで、貴方はだれです?と言いますか、貴方も弁明するべきところがあるでしょう?」

「おっとこれは失礼。私はリストデル・テルガードと申します。」

「それで、乙女の柔肌を見たことに関しては?」

「あくまで、凶器の確保を優先しただけですよ(しれっ)」

「それでも、見たことに変わりはないのでしょう?」

「そう仰ると思い、お詫びのの品を用意しました。」

ネックレスを見せながら、彼女に付けようとした瞬間

「失礼します。、、、、、失礼しました。」

とメイドさんが。酔っていると言ったので、水を持って来てくれたのだろうが即退室してしまった。

「最悪ですわ。」

「似合っていますよ。」

「そう言う事ではないのは分かっていますでしょう?」 

「デスヨネー」

完全に押し倒している図だった。あと、圧が凄い。

「取り合えず出ていってもらえます?」

「ワカリマシタ。スミマセンデシタ。」


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「本当に最悪ですわ。」

陛下からの依頼を十全にこなす事もでぎず、挙句の果てに傷物にされてしまった。しかも、悪名高きリストデルに。さらに、生きてきてこのかた19年浮ついた話も無く、親から結婚をせかされているこのタイミングでだ。リストデルが噂に聞いていたほど、乱暴でも横柄でもなかった事が不幸中の幸いだ。むしろ、楽しそうにしていて、、、

「は!わたくしは何を」


人生二週目で状況を俯瞰していながら(?)、それでいて非常に楽しんでいるイケメン(?)は生粋の生娘には、刺激が強すぎたようだ。なお、今いる場所がリストデルの控え室だと気が付くのはもう少し後の模様。

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「なかなか良かったのでは。(ニチャァ)」

まず、会話を自分のペースに乗せて、悪名を忘れさせる位のインパクトは与えられただろう。出だしは好調だ。勘違いされそうだから言っておくと、女なら誰でもいいわけではないが、なんせ一週目からずっと彼女がいなかったため、起きた瞬間の顔に心を奪われしまったのだ。チョロインよりチョロいのは分かっている。分かってはいるが、これが非モテの悲しい末路だ。なお、全ての会話において、心臓が破裂するくらい緊張した模様。


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ここまで読んで下さり、ありがとうございます。

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