第6話 神からの説明
はいどーも、3日で太ったリストデルです。
圧倒的才能に驚愕しています。
「って、俺は誰に?」
配信者の癖が抜けきってないようだ。
思ったより、早かったが準備はできている。気絶したくはないが、仕方がない。
「改変魔法発動(涙)」
「おお、来たようじゃな。」
「いや誰?」
「神じゃ。」
「マジで?」
「マジじゃ。」
とりあえず、土下座しといた。白く光り輝く床が眩しい。
「頭をあげよ。」
「ここにそなたを呼んだのは、
異世界転生について話すためじゃ。」
神からの説明が無いタイプの転生ではなかったらしい。
その後、説明いや講義を受けた。(疲れ)
内容をまとめると、
・今いる世界は、エクストリーム・ファンタジアを基に創った世界で様々な改良が施されていること。
・無数の世界の管理及び発展の為に、転生システムを採用したことと、実用化に向けた最終試験の被験体に選ばれたこと。
・ステータスは、能力を数値化したデータであり、神側のみが閲覧できること。一回一回表示するのが面倒らしい。
・レベルアップ制の廃止により、日々の努力がステータスに直結すること。
・元の世界の文明を持ち込む際は十分に注意し、その世界の文明を破壊しないように配慮すること。
・世界の強制力は存在しないこと。ゲームのストーリーは、出来事として起こるが、いくらでも介入方法があること。また、モンスターやアイテムの設定は変わらないが、野ざらし宝箱など、非現実的な要素は廃止したこと。
以上である。
なんだろう、ステータスと叫んでいた自分を殴りたい。
「つか、被験体って?(怒り)」
「すまんかったのう」
「ふざけやがって。」
ということで、ステータス閲覧権限(自分のだけ)とスキル代償半減をぶんどった。
「もとは、人格融合型転生じゃったんじゃがのぅ~。自我が強烈過ぎて融合できんかったわい。」
どうやら、俺の自我が強すぎたらしい。まあ、リストデルの人格なんて良いとこ一つも無いし結果オーライだ。記憶だけもらっておこう。人格者で家柄もよくて、魔法も強い(予定)のハイスペ人間の爆誕だ。え?顔?体型?察しろ。
「そろそろ時間じゃの。」
「おけ。帰るわ。」
「土下座したときの態度は何処えやら。」
「知らん。じゃあな。」
「おお、今回は立てる。」
代償半減のスキルが発動したようだ。
「結構イケメン!?」
鏡を見てみると、デブでもひょろひょろでも無い、好青年が立っているじゃ~あーりませんか。骨格自体は恵まれていたらしい。さっき、顔と体形を指摘した人ザマァ見ろ!前世の一人暮しの影響で家事もできるため、ヒモの素養もあるのだ。(not人格者)
自分はなかなかのイケメンだったのだ。もちろんステータスもぶっ壊れの無双確定までがお約束である。心の中でステータスと唱えると表示できるらしい。大仰に叫んだ過去は忘れよう。
(ステータス!)
リストデル・テルガード
16歳
各種パラメーター
生命力:56
力:8
魔力量:23
知力:ー
スキル
代償半減、改変魔法、デブ化
称号
0号、転生者、貴族子息、神に怒
りし者
ちなみに、各種パラメーターの全世界で見たときの中央値(神調べ)では、生命力:72、力:35、魔力量:13、知力:49らしい。改変魔法込みにしても微妙なステータスである。唯一知力がエラー表記だが、前世の知識による補正が大きだけだ。
スキルは、日頃の行動により獲得できるものもあるらしい。何が言いたいのかは察してほしい。16年の積み重ねとだけ言っておこう。
最後に称号について。0号だけならムカついたが、神に怒りし者もあることで増す厨二感に満足である。この世界で、みんながステータスを見られるような仕組みが実装された暁には、称号で察して慰めてくれるお姉さんが現れてくれるはずだ。(幻想)
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ここまで読んで下さりありがどうございます。
()を多用しすぎかなと思いながら書きました。便利過ぎてついつい頼ってしまいます。
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