第3話 魔法

「なんつって」

何も問題は無い。リストデルの魔法は改変魔法である。世界の理やアカシックレコードを改変して、チートな初期ステータスで無双すればよいのである。

無双確定!異世界万歳!

「改変魔法発動!」


「・・・・・・・・エ?」



ふむ、知ってる床だ。

どうやら、気絶していたようだ。それに、何故か立てない。デブでもギリ立つことができる体だったが。


「マジかよ」


痩せている。痩せているのだ!

しかし、ひょろひょろで立てない。瘦せているのを見た時はご都合主義最高!だったのに。しかし、今回の事でわっかたことがある。

リストデルは内部データ的に初期ステータスがあることだ。おそらく、痩せたのは、魔力不足で魔法を発動させた代償として、脂肪と少しの筋肉を持ってかれたからだが、そもそも、魔力が完全に無い場合は魔法は不発に終わるだけなのだ。初期ステータスがないリストデルは魔法を発動できないが、脂肪と少しの筋肉を代償としてもっていかれた以上、説明がつかなくなる。だからこその、内部データ的なステータスである。恐らく、プログラミングの時にテキトウな数字を入れたのだろう。初期ステータスという設定はないが、数値としてはあるのだろう。さらに、今さっき発動させた魔法の内容は、初期ステータスをチートにするものである。代償をとられた以上、発動してはいるはずだが、立てない事を鑑みるに数値が少し上がった程度だろう。むしろ、筋力は衰えている。しかし、大きな一歩である。これからも脂肪を代償に成長しよう!(暴飲暴食待ったなし)


なお、ここまで床ペロ継続中。

エネルギーが枯渇し、猛烈な空腹感に襲われたリストデルは、ゾンビのように地を這い食堂へ向かいましたとさ。

「え、キモ」Byメイド

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ここまで読んで下さり、ありがとうございます。





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