第2話 レイラに何が起こったのか?
私の名前はレイラ。
夫と二人で定食屋兼居酒屋をしている。
そして、最近生まれたばかりの赤ちゃんがいる。
結婚2年目、今私達は幸せ..いや幸せだった。
この幸せが崩れるなんてあの時は気が付かなかった。
いつもの様に夕方になり、お酒を飲む客が増えてきた。
この日が何時もと違ったのは、お客の女性に絡んでいる男が居たことだ。
直ぐに正体がわかった、知らない人は居ない勇者ケビンだ。
勇者の女癖の悪さは知っている。
このままではこの女の子が酷い目にあってしまう。
旦那は買い出しで居ないし、お店の者として助けなくちゃいけない..
私は間に入った、
「勇者様、どうかしましたか?」
私は後ろ手で女の子に行くように合図をだした。
女の子はほっとした顔になり逃げていった。
「あっ、お前、女を逃がしたな..てめぇ..何だ、お前の方が良い女じゃないか? お前付き合え!」
「嫌です、私には夫も子供もいます...お許し下さい」
まがいなりにも勇者だ余り無体な事はしないだろう..それが甘かった
私が土下座をして謝っていると、旦那が帰ってきた、しかも子供を抱きかかえて。
「お前が相手をしないなら、良い、この子を殺すぞ」
「子供、子供だけは許して下さい」
「だったら、どうすれば良いか解るだろう?」
「勇者様、お許し下さい..」
「駄目だな..」
このままでは子供が、場合によっては旦那まで殺されてしまう。
「解りました、奥に..来て..下さい」
「駄目だ、此処でするんだよ..服を脱げ」
「嫌、嫌、こんな所はいや」
「なら、子供は諦めるんだな..」
私は服を脱ぐしか無かった..
「めんどくさいのは嫌いだから、自分からやれよ」
自分から相手するしか無かった、自分からまたがるしか無かった。
大勢のお客がいる前で勇者の相手をした。
散々パラ、私を弄んだ後、勇者は去っていった。
惨めだ、これ以上ない位惨めだ..
ようやく子供の命が助かった事が解った私は今の自分の状態がが解った。
沢山の人の前で裸でいる。
しかも、あんな事までさせられて、全部見られた。
「嫌、嫌、嫌いやややややあああああああああああああああああっ」
「相手が勇者じゃ仕方ないさぁ..犬にでも噛まれたちょ思って諦めるしかないさ..」
「うん、解かっているわ、夜の商売しているんだから..仕方ないわ」
勇者に犯された女は山ほどいる。
大商人の娘から貴族の娘迄..だから夫も世間も暖かかった。
犯された私にも普通に接してくれていた。
「あれは事故だわ、カウントしないで良いんだよ」
「そうそう、事故にあっただけさ」
だが、それで終わらなかった。
次の日も、勇者は来た。
「お前、良いわ..今日も相手してくれよ」
「いや..です」
「じゃぁ..旦那と子供がどうなっても良いんだな..」
「いや」
助けが入った..常連客のS級冒険者のエルダさん..彼女ならきっと..
「勇者、いや、ケインやめてやんな」
「お前は誰だ? あん!」
「エルダ..S級冒険者のな..もう彼女は地獄を味わった、気もすんだだろう」
「なんだ、女だけどブスじゃんか..お前は抱く価値も無い..死ね」
「えっ」
私が見えないなんて..
「だったら..」
「だったら何て無い..お前は死んでいるからな」
エルダさんの首が、そのまま落ちた。
「それでどうするんだ?」
「お相手..します」
「そうそう、最初からそうやって素直なら、そのブスも死ななかったのにな」
相手をするしか無かった、エルダさんでも無理なら、もう誰も助けられない..
絶望しかない...
エルダさん..ごめんなさい..
助けようとしたために..
「今日はこれで良い..俺に逆らった罰だ、明日から1週間、服着るの禁止な..あっ引き籠るのも駄目だ」
「そんな、あんまりです」
「勇者様..幾ら何でも妻が可哀想です、お許し下さい」
「駄目だな...そうだ、子供の命で服着る権利をやる」
私は裸のまま居るしか無かった。
夜の居酒屋で裸でいる..男性から嫌らしい目で見られるけど..我慢するしかない。
「もう逃げよう」
「でもお店が..」
「お店も大事だが、お前の方が大事だ」
「そうよね、何処か田舎でやり直せば良いわ..コゼキ商会も娘さんつれて逃げたんだかそれが良いわ」
「今夜でも行こう」
「ええっ、貴方」
三人で逃げようとした。
だが..
「何処に行こうって言うんだ?」
「ひぃ..ケイン」
「1週間裸でいる約束なのに服着ているな? 約束を破ったな、これは殺すしかないな?」
「謝ります、今直ぐ服を脱ぎます、気が済むまで相手しますから..」
「約束は約束だ..」
ケインは、あっさりと旦那と赤ちゃんを切り捨てた。
「赤ちゃん、私の赤ちゃん..貴方、貴方..貴方ぁああああああああああ!」
「面白れぇ..その死体の傍で抱いてやるぜ」
「誰が、誰が、あんたなんかの相手なんかするもんですか、私も殺せ、殺しなさい」
「バーカ、それじゃ楽しめないじゃんか」
ケインは、私が動けなくなるまで殴り倒すと、旦那と子供の死体の傍で犯した。
「あなた、あ.あ.なた..赤ちゃん..わたしの...」
道端には、旦那と赤ちゃんの死体..そして顔が腫れあがった私..
「自慢の面が、化け物だな..服は勘弁してやる..顔の腫れが治るまで抱きたくねぇな..他の奴でもあたるか」
うああああああああああああん、ひくひくっ..
流石に此処までの話だ事件になった。
流石に、冒険者ギルドのS級冒険者を殺した挙句、女を犯した挙句無抵抗な旦那と子供を殺した。
これは問題になるだろう、そう思われた。
だが結果は、勇者ではなく国王が頭を下げた。
正確には、謝罪文と金貨5枚のお見舞い。
これは私の為ではなく、恐らくエルダさんのついでだ、流石にS級冒険者を殺されたんだギルドだって黙っていない..だから、私への侘びでなく、ついでだ...その証拠に、こんな話は私だけだ。
他の家族は全員、泣き寝入りだ。
勇者に対抗できるのは魔王しか居ない..
だが、魔王はいない..
(ねぇ、貴方..勇者相手だとどうしようもないのね)
(私の赤ちゃん..育ててあげれなくてごめんね.)
もう、私には何も無いわ..死のう..死ねば..楽になれるから。
そのまま川に飛び込んだ..
苦しい、苦しい..だけど
あはははははははっ、何で死ねないのよ..
魔王でも悪魔でも良い..勇者を殺してくれるなら、魂でも何でもあげるわ。
殺してくれるなら..
居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの居ないの
勇者を殺してくれる存在..何で居ないのよ。
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