4#合体サルタヌキロボ対合体カニウサギロボ
がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!!
「すいませーん!!サルさん。」
「なんだい?タヌキさん。」
「おいら達、空飛べないんですかぁ?背中にロケットとか・・・」
「あるわけねーだろ?!変形合体だけで技術的に精一杯なんだよ。」
タヌキとサルの合体ロボは、延々と敵のウサギが住まう元爺婆の家へ向かって走っていった。
「ウスさんの全重力を掛けた渾身の一撃が、スカッとしたぜ。そして断末魔の悲鳴!!
憎きサルの奴、もう✕✕がグチャグチャで✕✕飛び出て✕飛び出てやんの!!
憎きサルに惨殺された親の敵討ち取ったり!!ってね。」
「カニさん。わたしなんか、泥舟で沈んでいく憎きタヌキの必死命乞い大爆笑だったわ!!
憎きタヌキに惨殺された爺婆もきっと喜んでるわ。ハハハ!!」
ウサギとカニは、爺婆の元住まいで囲炉裏を囲んでお互いの敵殲滅自慢していたその時・・・
「カニ大将!!向こうから変なロボットが歩いてきますぜ?!」
爺婆の家の周りを監視していたハチが、カニに報告してきた。
「どんなロボットだ?」
「サルとタヌキが抱っこしたみたいな・・・得体の知れないロボットです!!」
「タヌキだと・・・あいつ生きていたのか?!」
ウサギは逆上して立ち上がった。
「よーし!!この時が遂に来るとは!!この時の為に用意したんだ!!ポチっとな!!」
カニは、囲炉裏の中をゴソゴソと腕のハサミでまさぐると、中に隠されたボタンを押した。
がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!
すると、突然爺婆の家が変形してカタパルトが現れた。
「ウスボディー!!ゴー!!」
ドドドドドドドドドドドド!!
「ハチスカイ!!ゴー!!」
ドドドドドドドドドドドド!!
「クリミサイラー!!ゴー!!」
ドドドドドドドドドドドド!!
カタパルトから、3機のマシンが飛び出して空高く飛んでいった。
「よし!!僕達もトランスフォームだ!!」
「えっえええええ?!はいはい!!」
ウサギは跳び跳ねるとカチャカチャと変形してロボットの脚になり、
カニはチョッキンと腕のハサミを動かすと変形してロボットの腕となって、
3体のマシンとがしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!がしゃん!!と合体して巨大ロボットが完成した。
ガシャン!!ガシャン!!ガシャン!!ガシャン!!
「何でわたし達横っ飛びして動いてるの?!」
「ウサギとカニのロボットだからさ!!」
合体カニウサギロボは、ぴょんぴょんと横っ飛びしながら、合体サルタヌキロボに向かっていった。
「なんだい?!ははっ!!あのカニとウサギのロボットは!!変な動きしてさ!!
楽勝だぜ!!」
「なめんなー!!渋柿ミーーーーサイル!!」
どどーーーーーーーん!!
べちゃっ!!
「うわーーっ!!不意打ちとは卑怯だーーー!!」
合体サルタヌキロボは、渋柿を撃たれた反動でドターーーッ!!と倒れた。
「トドメだーーー!!爺婆バスターソーーード!!」
合体カニウサギロボットは、いきなり目の前に現れた剣を振りかざして、合体サルタヌキロボを真っ二つに粉砕!!
「うぎゃ~~~~~~!!」
一撃瞬殺!!
どかーーーーーーーーーーん!!!!
ちゅどーーーーーーーーん!!!!
大爆発して燃え盛る豪炎をバックに、合体カニウサギロボは勝ちどきをあげた。
「正義はやっぱり勝つのだ!!」
「正義の勝利だ!!えいえいおーーーー!!」
・・・・・・
何百年後、機械化されたタヌキやサルの骨格化石が出土されて、オーパーツだと世間を大騒ぎさせたとさ。
めでたしめでたし・・・はて?
~かちかち山二章~泥舟から帰還したタヌキはさるかに合戦のサルと共闘してウサギに復讐するそうです~
~おしまい~
かちかち山二章~泥舟から帰還したタヌキはさるかに合戦のサルと共闘してウサギに復讐するそうです アほリ @ahori1970
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