3#合体!!タヌキとサル!?

 タヌキは仰天して飛び上がった。


 そして、背中がとてもギシギシウズウズと突然痒くなって仰け反った。


 

 バクン!!バクン!!ガタン!!ガタン!!



 「ど、どうなってんだよ!?サルさん!!お、おいら何か訳の判らない形に変形してるんだけど?!」


 いきなりタヌキの腕は回り、脚が回り、ガタン!!ガタン!!とトランスフォームしたのだ。


 「そうだよ!!俺と合体するんだよ!?

 合体ロボになるんだよ?!」

 

 「が、がったい・・・ろぼぉぉぉぉぉーーーー!!!!!」


 見てみると、サルの方も身体がクルクル捻ってトランスフォームして何かのパーツに変形したのだった。


 「よし!!俺と合体だ!!がったーーーい!!」


 「えええええええええぇぇぇぇぇぇぇー!ー!!!!」



 ガシャン!!ガシャン!!ガシャン!!ガシャン!!バクン!!バクン!!


 

 「完成!!カニウサギ復讐ロボ!!」


 しゃきーーーーーん!!



 「ねぇ!!サルさん!?何?!今何言ったの?!復讐ロボって?!」


 「だぁかぁらぁ!!復讐するんだよ!!ふくしゅう!!君もウサギに背中の薪に火を付けられたり、泥舟で池に転覆させられたりして酷い目にあっただろ?!

 俺も憎きカニの僕の焼き栗に顔を焼かれたり、ハチに刺されたり、ウスに下敷きにされたりして酷い目に逢ったんだ!!

 今思う度にむかっ腹が立つんだ!!

 だろ?だろ?だろ?だろ?」


 「う、うん。お、おいらもウサギにふ、復讐したいと思いまーーーす!!」


 サルに合体されたタヌキは半ばヤケになっていた。


 「もう乗り掛かった泥舟・・・いや船だよ!!い、一緒ににっくきウサギを叩きのめそうぞっ!!」


 「そらそうよ!!タヌキ!!いざゆかん!!カニとウサギへのリベンジへ!!

 えいえいおーーーー!!」


 「えいえいおーーーー!!」


 合体ロボと化したタヌキとサルは、お互い気合いの勝ちどきをあげた。




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