第74話 お風呂パラダイス 絵夢無双

お風呂か...憂鬱だ。


いや、一緒に入れること自体は凄く嬉しいけど...僕の理性は持つのだろうか?


この世界の女性は肉食しかいない。


例えば、白百合さんだ。


可憐で優しく...まさしく汚れなんてありません。


そう見えるけど...実際には違うだろう。


妹キャラの歩美ちゃんだって、美優ちゃんだって性欲はある。


男女比が偏っていて男性を手に入れる事が全てのような世界だから仕方ない。


つまり、僕が手を出せばそのまま拒まれない処かウエルカムで出来てしまう。


確かに夢の様な話だけど..まだ、僕は恋愛をしていたいんだ。


仕方ない...約束したんだやるしかない。


「白百合さん」


「なにかな、黒木くん」


「今日、約束したお風呂一緒に入るから他の皆んなにも伝えておいてね」


あっフリーズしている。


僕も恥ずかしいから、伝えるだけ伝えて逃げるように去った。



「えっっっっー」


白百合さんの声が聞こえて来た。



恥ずかしいので先にお風呂に入って体を洗い待っていた。


貴子さん達の時は、感情的に行ってしまったが...


今回はしっかりと男用の水着を着こんでいる。


うん、これで大丈夫だ。


皆んなの足跡が聞こえてきた。


白百合さんや金剛さんが入ってきた。


嘘、真っ裸..何で..


「皆んな、せめて前位隠してくれない」


「黒木くん、私は男じゃなくて女の子だよ、下だけ隠せば充分じゃない」


「そうですわよ、黒木様、お風呂にバスタオルを巻いて入るのはマナー違反ですわ」


「そうそう、だから大きなタオルなんて巻かないのが普通だよお兄ちゃん」


そうか、あの時の貴子さん達はバスタオルを巻いていた...大人だから気を使ってくれていたんだな。


白百合さんや金剛さんはまだ、下だけとはタオルを巻いてくれているから良いけど...


他の人たちはそれすら無い...本当の裸なんだよ!


タオルを巻いて入るのがマナー違反なら..水着もマナー違反だよな。


「ちょっと待ってて」


僕は脱衣所に戻って水着を脱いで腰にタオルを巻いた。


「お待たせ」


「「「「「「「ななななななっ」」」」」」」」


「タオルを巻くのは違反なんでしょう?仕方ないじゃない」


僕は、この世界の男じゃない、混浴位は経験はある。


お婆ちゃんと子供しか居なかったけどね。


「じゃぁ、白百合さんからだね背中流してあげるね」


「ちょ...黒木くん..胸、胸...」


もう吹っ切れたから知らないよ。


「胸がどうかしたのかな? 可笑しな白百合さん」


「はぁはぁはぁ..うんぐ黒木くん..私..」


「どうしたの?」


「だっ大丈夫..あぁっ」


「はい、終わり..後は温まってから...」


「ごめんね..黒木くん..のぼせたみたいだから」


出て行ってしまった。


足がおぼつかないみたいだ。


「はい、次は金剛さんだよ..座って座って..他の皆んなは湯船で温まっていてよ..風邪ひくよ」


こちらから目を離さない状態で無言で湯船に入っていった。


ちょっと怖い。


「金剛さんは凄く肌がきれいだよね?」


僕は金剛さんの背中を撫でた。


「くく黒木様..それは、それは」


「それは..どうしたのかな?良く解らないよ」


「はぁはぁはぁ..駄目.駄目なのですわ..うぐ、うん.あん」


「はい、終わったよ..じゃぁ湯船に」


「わわくしも、のぼせてしまいましたわ」


物凄く噛んでいるね。


金剛さんは股間に手をあてながら走る様にして出ていった。


「じゃぁつぎは歩美ちゃんだね」


「おおおお兄ちゃん..お手柔らかにお願いします」


「何言ってるのか解らないけど?ただ、背中を流しているだけだから」


「ふぁぁ、お兄ちゃん..そこお兄ちゃん気持ちいいよ」


「そう?..じゃぁ今度はこの辺りかな?」


「駄目..駄目なのぉ..歩美..そこは」


「はい、終わったよ」


「うん、んぐ..はぁ..」


歩美ちゃんはひょこひょこ歩きながら出て行ってしまった。


「次は東条さん」


「ふゆぁい」


何を言っているか解らないや。


「はい、座って、座って」


「黒木君..ちょっと待って..ちょっと待っててばにぇ..」


噛んだ...面白いな、こんな顔、普段見せないのに。


「何を待つのかな? ただ、背中流すだけなのに..」


「だから、ちょっと..あたあたし..駄目..可笑しくなっちゃううのん」


「大丈夫だよ..東条さん、もう終わったから」


「そ、しょうか」


また噛んだ。


東条さんは走ってお風呂からでていった。


「じゃぁ次は玲奈さん」


「はいっ」


「じゃあ背中流すね」


「お願いしまう、黒木君」


今、噛んだ、ね


「どうですか? 気持ち良いですか?」


「うん、凄く気持ちいいでしゅね..黒木君ありゅがとう」


多分、玲奈さんは普通に話しているつもりなんだよな。


「さぁ終わったよ」


「しょう、しょうなんだ、ありぎゃとう気持ちよかった」


玲奈さんは何故か手を振って去っていった。


颯爽としているけど...鼻血で全部台無しだ。


「それじゃぁ美優ちゃん」


「やっと美優の順番かぁ...お兄ちゃん宜しくね」


「うん」


「お兄ひゃん..お兄ひゃん駄目になっちゃう..美優駄目に..」


「終わったよ」


恥ずかしそうに顔を隠して出て行った。



「はい、次は奈々子ちゃんだね」


私は負けません..ええ負けませんよ。


「あの、奈々子は..奈々子は..もう、はぁはぁはぁ、、だめー」


「はい終わったよ」


「お兄ちゃん..あっりがとうね」


やっぱり出て行ってしまった。


だけど、背中を流すだけでこれだったら...本当に行為する時にはどうなるんだろう?


最も、タオルを使わず、手で直接、洗っていたんだけどね...



私は、私はホワイトロリータ、絶対にまけません..ええ。


「さぁ次は絵夢お姉ちゃんだよ」


「ねぇ、黒木ちゃん..黒木ちゃんはお姉ちゃんと妹どっちが好みかしら?」


「絵夢お姉ちゃんならどっちでも好きだよ」


何をいうの..顔が赤くなるわよ..だけど、これで私の勝ちだ、妹になって良いなら絶対に負けない。


「そう、だったら今だけ黒木ちゃんの妹になるね..お兄ちゃん」


「そう..なんで?」


「じゃぁ、お兄ちゃん洗って」


「うん、うん..あっあっ」


これ、確かに気持ちいいな..初めて、だけど負けない。


「お兄ちゃん..絵夢ね旨く頭が洗えないの洗ってくれるかな?」


用意したシャンプーハットを装着と..


「しょうがないな絵夢ちゃんは」


凄く優しく洗ってくれるのね..本当に気持ちいいわ。


「ありがとう、お兄ちゃん...じゃぁ前も洗って」


「まっ前..前は自分で洗って」


「仕方ないなお兄ちゃんは..うんしょっと自分で洗おうっと」



「じゃぁ..お兄ちゃん今度は絵夢が洗ってあげるね..座って」


「ちょっと絵夢ちゃん..そこ駄目..駄目だって」


「お兄ちゃん..絵夢は背中洗ってあげているだけだよ?おかしなお兄ちゃん」


「本当に駄目..駄目なんだから」


「お兄ちゃん...女の子みたい..きゃはは..可愛い」


「本当に駄目..立てなくなるの」


「大丈夫だよお兄ちゃん..終わったから..さぁ体が冷えちゃうといけないから湯船に入ろう」


朦朧としているお兄ちゃんをそのまま手を引いて湯船につかった。


さてと..お兄ちゃんを体育座りさせて...その間に入り込めば..うん、後ろから抱っこしてもらった状態に。


「絵夢ちゃん..これは、これは不味いって」


当たっている..当たっているよ。


「お兄ちゃん? 何で?普通兄妹ならこうやって入るよ?」


確かにそうだけど..アニメや漫画で見たけど..駄目だ..本当に鼻血が出て来た。


「ごめん..お兄ちゃんのぼせたから上がるね」



ふぅこれで一歩リードね。


私はホワイトロリータ.ロリの頂点を極めた女よ..


妹やロリで戦うなら...誰にも負けない。



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