第21話
こんな言い方はしたくないが
プチストーカー状態だ。
勝手な言い分だが、男女は出会いもあれば
別れもある。
それは、結婚しててもしてなくても。
どうにか、立ち直ってほしいが
私が目の前をウロチョロ歩いていれば
無理もない話しかもしれない。
職場が違えば、顔を見る事もなく
忘れる事は早いのかもしれない。
逆の立場だったら、私も自信がない。
とにかく、日に日に気持ちが冷めて行くのを感じていた。
こうなると、もう有ちゃんにまっしぐらだ。
お互い仕事をしているので、平日はLINE。
日曜日は、ほとんど一緒に過ごしていた。
外に遊びに行く時もあれば、有ちゃんの部屋で
まったり過ごす事もあった。
何回か部屋を訪れていると、ふと違和感を
感じる時がある。
そんなに几帳面ではないはずなのに、ホコリもなく綺麗に掃除されている。
お風呂場もトイレも綺麗だ。
それに、あまり料理をしないのに、何故こんなに調味料があるのか。
もう女の影しか考えられない。
聞きたいのに、答えが怖くて聞けない。
そういえば私は一度もそこら辺の話しを
質問した事がなかった。
私に、二股は嫌だからと言ったのだから
まさか自分がするはずないよね、と言い聞かせて勝手に納得していた。
でも‥‥
5回目くらいに部屋に入った時、さすがに
聞いてしまった。
何故なら、ゴミ箱に花が捨ててあるのを
見てしまったから。
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