第9話
日曜日の午後1時、立川ルミネ前に集合。
彼氏でも、まだ友達でもない人と会うのに
こんなにウキウキしてる。
もしかして、一目惚れ?
あんなに好きだった健ちゃんに嘘をついてまで
他の男性と待ち合わせなんて。
このシュチエーションに興奮してるのかな‥
何やってんだ私は、などとボーっと考えて
立っていたら、肩をポンとたたかれた。
振り向くと、身長180cm位、Gパンに白シャツ、胸元には金のネックレスがチラリ。
EXILEのATSUSHIか?
やだー。
やっぱカッコイイ、超好み!
ついさっきまで自問自答してた自分は
すっかり姿を消してしまっていた。
海パン姿もいいけど、私服は更に上をいく。
「メシでも食べよっか」
「うん」
もうニヤニヤが止まらない私がいた。
健ちゃんとゴハンを食べに行く時は
「なに食べたい?」
「何処にする? 決めていいよ」
藤本有一は
「中華食べたい。いいよね」
男性に主導権を取ってもらいたい私は
そうそう、これこれ。
半年前までは健ちゃんの優しさだと思っていた事が、最近では優柔不断で自分じゃ決められないのか?
などと軽く心の中で悪態をついてた事もあった。
中華料理店でいろいろな話しをした。
彼は吉祥寺で働いているらしい。
住まいは立川で一人暮らし。
嘘か本当かは不明だが、彼女はいないとの事。
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