第6話
5時近くまで砂浜にいて、宿泊先のホテルに
戻った。
そのホテルには各階に洗濯機が設置されており
乾燥まで出来る。
次の日は水族館に行って帰る予定だったので
シャワーを浴びた後、洗濯をしに行った。
そこでバッタリ、
あの足を怪我した人に会ってしまった。
あの、胸キュンしてしまった人だ。
何と同じホテルの同じ階だったのだ。
向こうも私の事を覚えてて
「さっきはありがと」
「同じホテルだったんだ。偶然だね」
色黒、口髭好きの私はドキドキ。
年齢的には同じか少し上かな、と想像。
彼氏と旅行に来ているのを知ってるくせに
「何処に住んでるの?」
答えると
「何だ、近くじゃん」
「今度、お礼するから食事に行こうよ」
何と積極的な。
でもイヤじゃなかった私はつい‥
「うん。いいよ」
お互いのポケットからスマホを出し
LINEを登録しあった。
あんまり長いをしていると健ちゃんが
心配するので、その場はそれで部屋に戻った。
のんびりTVをみていた彼は何も気付かない。
そりゃそうだ。
まさか彼女が洗濯部屋で他の男性と
LINE交換してるなんて夢にも思わないだろう。
出発した朝のウキウキを100とすると
今は70くらいに下がってた。
穏やかな恋をしたいと思ってたのに
ダメだ、やっぱり自分は強引な人に
強く惹かれてしまう。
LINEのアイコンにあった藤本有一の文字が
頭をグルグルとめぐっていた。
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