第16話

「よくぞお越しくださいました。アストリア様」

「うむ」


 町長が頭を下げる。


「で、僕が言った通り、街の中で強い奴を何人か見繕ったか?」

「はい」


 町長が示した先には、屈強な男達が。


「どれ、手合わせ願おうか」


 ドカ、バキ、ボス!


 屈強な男達三人はまったくアストリアに手が出せなかった。


「他にはおらんのか? 魔王を倒すのには強い仲間が必要だ」


 何だか態度がデカい。

 俺はアストリアの偉そうな態度が気になった。


 ゲームの時は、優しい奴だったのに……


 おかしい。


 変だ。

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