第15話

 11歳になった。


 俺は毎日、訓練に励んでいた。

 そして、街に出来た魔法学校への入学手続きを進めていた。


「魔法も使えたほうがいいです」


 というアイナのアドバイス。


 それを素直に受けた俺は、魔法学校への入学試験のために日々勉学に励んでいる。


 そして、そろそろ【あいつ】が街に来る頃だ。


「さぁ、皆の衆、アストリア様が来られたぞ。お出迎えだ」


 町長の声で皆、集まる。


 供を引き連れてお出ましだ。


 魔王を倒すべくして生まれた勇者が。

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