第10話

「教皇と聖女を守る役目を果たすため、日夜修行に励んだ」


 それで強くなったのか。


「ま、全盛期に比べれば、今はその1/100の強さだがな」

「十分強いですよ」


 俺は牧師様を励ました。


「だが、ある日、教皇に私は歯向かったのだ」

「それは一体?」

「教皇が魔王と手を組もうとしたからだ」


 おお、ゲームのメインストーリーだ。


「それが原因で私は追放され、この教会に姿を変え潜んでいた」

「そうだったんですね」

「強くなりたいお前に後は託した」


 牧師様は息をしなくなった。


 やべ、殺しちゃった。

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