第9話

 激しい死闘だった。


 俺も牧師様も傷だらけだった。


 俺は牧師様の一瞬の隙を突き、突きを連打で入れた。


「ごほぉ!」


 牧師様は口から血を吐き、倒れた。


「牧師様!」


 俺は牧師様を抱きかかえた。


「よくやった。ギザハよ」

「牧師様のお陰です」

「いや、お前の努力だ。信ずる者は救われるのだ。お前は自分を信じたのだ。だから勝てたのだ」


 俺は感動した。


「それはそうと、お前の質問に応えねば」

「はい」

「私は教皇をお守りする聖騎士団の団長だった」

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