第8話

 教会の裏庭で俺と牧師様は睨み合っていた。


 すでに牧師様は臨戦態勢。

 いつもの筋骨隆々で構えている。


「はっ!」


 牧師様の手から【気合の玉】が放出された。


 俺はそれを見切って避けた。


 【気合の玉】は教会の壁に激突し、壁を砕いた。


「やるな」

「修業のお陰です」

「では、これではどうか?」


 牧師様の手から【気合の玉】が放出された。


 今度は連続三発。


 右、左、真ん中。


 見切って避ける。


 【気合の玉】は教会の尖塔に激突し、僕と牧師様の間に十字架が倒れて来た。 

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