あとがき & おまけ
「あとがき」までお読みくださっている、あなた。
そう、そこのあなたです。
本当に、ありがとうございます!
実は、ですね。
某ラジオで、【合コンの『さしすせそ』】の話題が出ていまして。
パーソナリティーが某アイドル男性でして。
「女性はあるけど、男性のって、聞かないよね?男バージョンのも、あるんじゃね?【かきくけこ】とか」
って話していたのを聴き。
ちゃっかり使わせていただき、作った話が、このお話です。
ただ、わたしが聴いたのはここまでで(お風呂で聴いたので、ここまで聴いてお風呂あがったんでねー。以降は聴いてないのです)、あとはわたしが考えた話。断じて、パクリではないです!
いやぁ。
「く」と「け」
難しかった・・・・全然、思い浮かばんかったよ・・・・
ほんの思い付きのお話にお付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)m
最後までお付き合いくださったあなたに、平からささやかなお礼を。
そうそう。
そこのあなたに。
ア・ゲ・ル♡ ←やめれ
「こ」の、for you version です。
そうです。
あなたを口説く、versionです。
なんちゃって(^^;
**********
「そうだったんだ・・・・」
「ああ」
驚きで目を丸くして俺を見るキミ。
そう。
「け」の彼女が、俺の心を掴んだ人。つまり、キミだ。
結局、見え透いた芝居や言葉など、必要なんて無いのさ。
恋に落ちる瞬間には。
「そんな風に、女の子を口説いていたなんて、知らなかったなぁ?」
「そりゃ、言う訳無いだろ?」
「さすがだね?」
「昔の話だ」
「すごーい!」
「やめれ」
「でも」
クスッと笑って、キミは言う。
「私を選ぶなんて、センスいい♪」
「だろ?」
最初こそ、まだまだ俺にも気を使っていたけれども、次第に俺に対しては必要以上の気を使うことも無く、キミは自然体で接してくれるようになった。
俺だけには、心からの笑顔を見せてくれるようにもなった。
それが俺には、何よりも嬉しい。
俺達の関係は、すこぶる良好と言っていいだろう。
だから。
そろそろ俺、本気でキミのこと口説かせてもらうよ?
いい?
「あれ?【かきくけこ】の、【こ】は?」
ふと、首を傾げて俺を見るキミ。
ようやく気付いたか。ちょっと、遅くないか?
まぁ、いい。そんなところも、キミらしいし。
じゃ、いくぞ?
俺はキミの頬を両手で包み、真っ直ぐに目を覗き込みながら囁く。
ありったけの、想いを込めて。
「恋、してるよな?俺に」
「えっ?」
「恋に落ちたんだ。俺は、キミに」
「えっあっあのっ」
「あれ?くやしいな、俺だけだったのか?恋に落ちたのは」
「・・・・もぅっ」
俺に両頬を捕らえられたまま逃げる事もできず、りんごのように真っ赤に色づくキミが、堪らなく愛おしい。
「これからも、一緒にいたい。できれば、ずっと」
「・・・・うん」
「俺の心を盗んだ、気遣いのできる、穢れない心の、かわいい恋泥棒さん」
「・・・・分かったからもう、やめてよぉ・・・・」
泣き出しそうなほどに恥じらうキミ。
完敗、だ。
キミに落とされたのは、きっと俺の方だな。
キミの頬を解放したその手で、俺はぎゅっと、愛しいキミの体を抱きしめ−
「他の誰にも、口説かれるなよ?」
俺の腕の中でコクリと小さく頷くキミ。
フフッと。
小さな小さな笑い声が聞こえたような気がした。
【おまけ・完】
**********
いやぁ。
口説くのって、難しいですねっ(≧▽≦)
口説いたつもりが、掌の上、だったりして?
こんな最後までお付き合いくださったあなたへ、感謝をこめて。
ありがとうございましたm(__)m
恋の【かきくけこ】 平 遊 @taira_yuu
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