四十五件目 come back friends for me
「取り敢えずこの後は…一旦休憩として甘味処にでも行こうか。恐神達にはボクから連絡しておくし。」
蒸し暑くなった時間帯に歩く悠寿達。
両者共に暑さには慣れていないため、この後の仕事の効率や体調面に関する懸念から、近くの甘味何処へ入店した。
「一応花屋のおばさんと神主さんから聞いた話を整理しましょーか。今の段階での被害者数は十人で、最後の被害者が出たのは三日前。神主さんの情報源は、神社の利用者から。花屋のおばさんは、深夜に聞こえてきた悲鳴…でしたっけ。」
マイズミはショルダーバッグから手帳を取り出すと、メモされているものを一つ一つ読んでいく。そして、それに続くように悠寿も口を開いた。
「そうね。神主さんが言うには、一部を除いた被害者達は神社の利用者…花屋のおばさんに関しては、“誰も知らない子だね“って言ってたけど…。取り敢えずボク達が今持っている情報はこれだけかな。」
「そうっすね…。恐神さん達も何か情報が知ってたら聞きたいんすけど…。まぁ恐神さん達がくるまでは、何か食べながら待ってましょうか。」
「よし、じゃあボクオムライス食べる!!」
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「ふぅ…ごちそうさま。お腹いっぱい…。もうこれ以上食べたら、ボクのお腹が破裂しちゃう。」
悠寿はオムライスをぺろりとたいらげると、既にガパオライスを胃の中へ送り届けたマイズミに満面の笑みを送った。
「相変わらず幸せそうに食べるっすね…。けど恐神さん達、俺達が食べ終わっても尚来る気配ないっすね…。」
マイズミは歩道や道路の人混みや車の流れを見て、少し険しい顔をしながら会計に向かった。やけに静かになったテーブル席に取り残された悠寿は、自身のスマホの着信音に気づく。
「着信…恐神から?…はい、もしもし?」
特に何も怪しくことなく電話に応答する。しかし、これは数秒後に自分を恨む戒めとなる行動となる。
「菴輔〒蜉ゥ縺代※縺上l縺ェ縺��縲∽ソ。縺倥※縺溘�縺ォ縺イ縺ゥ縺�h謔�蟇ソ縲ょ勧縺代※諤悶>繧郁セ帙>繧亥ォ後□逞帙>縲�」
ぎりぎりと耳に入れたくないような不吉な音が鳴り響く。会計を払い終えて、何か異変を感じたマイズミが焦燥とした趣で何かを言いながら走ってくる。
しかし悠寿には全てがすろぉもうしょんに見えていた。
彼女は大きなあくびをすると、重たくなった瞳をゆっくりと閉じた。
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