透明なままでゆけ。

 お友達のサユリはとっても物知り

 とても同い年とは思えません


 今日も彼女と帰り道


「ねぇ、サユリ。『休むのも仕事のうち』って言うじゃない?」


「相変わらずいつも唐突ね。まぁ、言うわね」


「ねぇ! あれって変じゃない⁉︎」


「何となく先は読めたけど……。まぁ、言ってごらんなさい」


「だって、休むのも仕事だったら、結局、仕事じゃん!」


「あれは仕事熱心で休息を取らない人への気休めの言葉であって、でも、確かに仕事のことを念頭に休むっていうのはおかしいわね」


「でしょ! そんなこと言うのって絶対にブラック企業だよ!」


「でもまぁ、ブラックでもまだ色がついてるだけマシでしょ?」


「えっ? どーゆう意味?」


「むしょくよりはマシってことよ」

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