第52話 GWはデート!?


 「それでは皆さん。GWに入りますが、GW明けには確認テストがあります。1年生の内容ですが、点数が悪いと2年生早々補習なので、あまり羽を伸ばしすぎないように。それでは、かいさ〜ん」


との橘先生の言葉で締められたホームルーム。明日からはゴールデンウィークの始まりです。


 「ねぇ、薫ちゃんはGW中どこか行くの?」


 「今年はお姉ちゃんが受験生だから、遠出はしないの。でも、近場でなら遊ぶよ」


 「そうなの?なら、わ、私とも遊ばない?」


 「あっ、ごめんね、三枝さん。もう予定は埋まってるの。ホントごめんね!でも、誘ってくれて嬉しかったよ。ありがとう!」ニコッ


 「グハッ、、、。そ、そうね。急な誘いだもん。仕方ないよ」


 「お姉さま〜。帰りましょう」


 「あっ、結愛。うん、帰ろ。でも、お姉ちゃんがまだ来ないの。いつもはすぐ来るのに」


 「結奈ねぇなら今日は勉強会ですよ。GW前に苦手部分を無くしたいらしくて」


 「あっ、そうなの?じゃあ、結愛と帰れるねぇ」


 「えへへ。お姉さま〜」


 「そうね。でも、私たちも一緒ね」


 「ちっ。来たな、女狐ども」


 「こ〜ら。そんな言葉遣いしちゃダメでしょ。2人とも、私の大事なお友達なんだから」


 「は〜い。お姉さま」スリスリ


 「ちょっと。あなた、妹だからって近すぎるんじゃないかしら」


 「あ〜ら、嫉妬ですか。元婚約者さんは醜い嫉妬ぐらいしか出来ないものね」


 「何ですって!?」


 「は〜い。喧嘩しない。ほら、帰ろ」


 「はい、お姉さま」スリスリ


 「えぇ。そうね」「帰りましょう」


 「あぁ〜。待って薫ちゃん。GW中の分、まだ嗅いでない」


 「もう少しだけほっぺ触らせて〜」


 「ほんのちょっと、ほんのちょっとでいいから〜」


 「みんな、またね〜」


薫はあしらい方を身につけたようです。


 


 「お姉さま。GWの約束、忘れないでくださいね!」


 「うん。楽しみにしてるからね!」


 「はいっ。お姉さま」


 「あら。私との約束も忘れないでよ、薫ちゃん」


 「うん。もちろんよ!」


 「私との約束もですよ、薫さん」


 「うん。もちろん。ちゃ〜んと皆んな、覚えてるから」


そう、僕はGW中、プロポーズしてきた5人とデートの約束をしている。うちの学校のGWは8連休。普通より長い代わりに明ければテストが待っている。その中でも、1人1日ずつ、私とデートすることになった。ちなみに、残り3日は家族と過ごすのと勉強時間である。


 「皆んなとのデート、楽しみにしてるからねっ」ニコッ


 「「「ゴフッ」」」


 「こ、これは強烈」「や、やばいわ、これ」「くっ、さすがお姉さま。魅力が留まることを知らない」


 「みんな、よろしくねっ」


と更に薫が3人を殺しにかかったところで、別れた。



※プロポーズしてきた5人は結奈・結愛・未来・凛・澪。長いので、何か纏めたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る