第35話 ノスタルジー
「で、こういう流れになって、司会の先生が新入生代表挨拶って言って、名前が呼ばれたら、返事をして前に出てきてね。それから、、、、」
結愛の付き添いで、久しぶりに高校にやってきた僕。しかし、暇になってしまった。
「ごめん、結愛。ちょっとお手洗いに行ってくる」
「はーい、お姉さま。一緒に行きましょうか?」
「子どもじゃないんだから。ちゃんと葵先生の話聞いてね」
「はいっ、お姉さま!」
暇で、手持ち無沙汰にやってしまったため、トイレに行くと言いつつも、少し散歩をすることにした。
「1ヶ月も経ってないのに、すごい久しぶりな気がするわ」
「あれっ、薫ちゃんじゃない?」
「あっ、橘先生。お久しぶりです」
「薫ちゃんだ〜」スリスリ
「ちょちょっと、先生!?離れてください!」
「何よ。久しぶりに会ったんだし、いいじゃない?うん?というか、なんで薫ちゃんがいるの?部活、何か入ってたっけ?」
「いえ、今日は妹の付き添いです。妹が今年入学するんですけど、入学式のスピーチをやることになって」
「あぁ、そういうことね。どおりで、葵が朝からそわそわしてた訳ね」
「あっ、先生。今年度もよろしくお願いしますね!」
「えっ、なんのこと?」
「今年度も先生が担任なんですよね?」
「えっ、なんでそれを?」
「あっ、ええっと。葵先生が結愛にスピーチを頼む電話、僕が応対したんですけど、その時に葵先生が漏らしちゃって」
「もう、何やってんのよ葵は。でも、よろしくね!薫ちゃんの担任にまたなれて、私は幸せだわ」
「そんな、大袈裟ですよ先生。えへへ」
「グハッ」
「えっ。どうしたんですか、先生?」
「いえ。ちょっと幸せ過ぎただけよ。気にしないで」
「えっと、お身体に気をつけて下さいね」
「ええ、もちろんよ。薫ちゃんの担任の間は風邪ひとつ引かないわ」
「あっ、そろそろ戻らないと。じゃあ、先生。また始業式で会いましょう!」
「またね〜」
なんだかんだ、久しぶりに橘先生に会えて嬉しかった僕はトイレに行くという口実で出てきたことを忘れて長話をしてしまった。
「随分長いお手洗いでしたわね、お姉さま」ゴゴゴ
「えっと、ごめんね結愛。担任の先生に会ったから、お話ししちゃった」
「もうっ、お姉さま。そんなに可愛く謝っても許してあげませんっ。プイッ」
「ごめんね、結愛。何かしてあげるから、許してくれないかな?」
「じゃあ、結婚してください!」
「ええっ。結婚は無理、、、かな」
「じゃあ、ハグで我慢します」
「はいはい。ギュー」
「えへへ〜。お姉さま〜」
「姉妹百合もいいわね」
ボソッと葵先生が言った言葉は聞かないことにした。
どうも、作者のAhmedです。先日は突然、アップを取りやめてしまい申し訳ありません。私、実は歴史系の勉強をしていまして、その中で大英帝国の崩壊に触れたことがあり、その関係で女王陛下エリザベス2世が成してきたことを知っていたため、このような仕儀となりました。
現在、この作品の作成が止まっています。モチベーションを完全に失いました。しかし私自身、楽しみにしていた作品が中途半端にアップが止まった時の悲しみというか虚しさと、途中でアップが止まっているにも関わらず、他作品をアップしている怒りに似た感情を持っていたため、絶対に完結させます。正直に言えば、すでに新作の題名やテーマを決めてありますが、本作を完結させてからやるのが私なりのケリの付け方なので、どうか最後までお付き合いください。
※特定の作者さんに対して文句を言っている訳ではありません。しかし、私なりのやり方を説明する上でこの感情表現というのは必要だと判断したため、あえて書きました。
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