第29話 春休みだよ、全員集合!(休みでも波乱は起きるようです) 温泉編中編

近況ノートを書きました。そちらも併せてご覧下さい。



 「お姉さま!とっても綺麗です!」


 「そうね。いい景色だわ」


 「薫も同じくらい綺麗よ」


 「照れるよ、お姉ちゃん」


 「では、恒例の娘たちの成長チェックといきましょうか!」


 「えっ、ちょっと」


 「うーん。薫、胸が大きくなった?」


 「えっ、ホント!?私にも触らせて」


 「きゃっ。ちょっとお姉ちゃん!?」


 「「「グハッ」」」


 「みんなどうしたの?」


 「な、何でもないわ。でも、確かに成長したような、、、」


 「きゃっ。ちょっとお姉ちゃん。は、恥ずかしい、、、」


 「「「グハッ」」」


 「お姉さま、、、。最高、、、。ガクッ」


 「結愛!どうしたの!?大丈夫?」


 「大丈夫よ。でも、結愛も成長したわね」


 「ええっ!伸びてるけどいいの!?のぼせたのかな?」


 「なんて優しい娘なの!」ギュー


 「ちょっと、ママ!?」ギュー


 「あっ、ずるい。私も」ギュギュー


 「ええっ。お姉ちゃんまで」ギュギュー


(ふふふ。後で結愛に自慢よ)


そうして、母と姉からセクハラを受けつつ、温泉を堪能する薫なのでした。




 「うわぁ〜。すごい豪華だね〜」


 「お姉さまが興奮してる!うへへ」


 「ちょっと結愛、はしたないわよ」パシャパシャ


 「と言いつつ、ママもカメラを向けてるじゃない」


 「当たり前よ。愛しい娘たちとの思い出だもの!」


 「みんなで写真を撮ろうよ!」


 「そうね。じゃあまずは私と薫ね」


 「ああっ。結奈ねぇ、ずるい」


 「早い者勝ちよ。ほら、薫」


 「はい、こっち向いて。はい,チーズ」チュ


 「えっ」


 「ちょっと、結奈ねぇ!何、キスしてるの!?」


 「いいじゃない、姉妹だもの。それと、あなたもすれば良いじゃない」


 「それもそうだね。お姉さま〜」


 「ちょっと、ヤダよ。キスなんて」


 「結奈ねぇとはして、私とはしてくれないの?」


 「うっ。分かったわ」


 「はい、薫、結愛、こっち向いて。はい、チーズ」チュ


 「次は私ともキスしてくれるわよね?」


 「えっ、ママともするの?」


 「結奈と結愛とはしたのに、私とはしてくれないのね。ママ、悲しいわ」シクシク


 「ちょっ、分かったから!」


 「じゃあ、結奈。写真撮って」


 「うん。はい,チーズ」チュ


 「もうっ。ご飯食べようよ!」


 「「「えぇ〜。キス終わり〜?」」」


 「当たり前だよっ!」


こうして、キス写真を撮られ、精神が削られながらも、豪華な食事を堪能する仲良し家族なのでした。




 「ううっ。隣から声が。羨ましいよ。寂しいよ。グスッ」


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