第12話 職員室もカオス!?(母視点入ります)

 


 私は小鳥遊香澄。小鳥遊家の母として、娘たちを守る義務がある。今回、薫がTSしてしまった。それでも、そんなの関係ない。絶対に守ってみせる。そう意気込んで、職員室に向かう。



 ガラガラ


 「失礼します」


 「はい、えーっとどちら様でしょうか?」


 「はい。私は小鳥遊結奈と小鳥遊薫の母、小鳥遊香澄と申します。この度は薫の件でお話しが」


 「あぁ。はいはい。えーっと、橘先生」


 「はーい」


 「こちらは小鳥遊くんのお母様です」


 「お久しぶりです、先生」


 「どうも、小鳥遊さん。お話は聞いています。とりあえず、私と学年主任、校長が対応いたしますので」

 

 「はい。ありがとうございます。でも、担任の先生が女性でよかったです」


 「まぁ、そうですね。できる限りサポートするつもりです」


 「はい。よろしくお願いします」  


 「いえいえ。当然のことですので」


この薫の担任の先生である橘先生は三者面談で丁寧な応対をしていて、とても信頼できると思った。だからこそ、安心して預けられる。それに、女性だし、、、。あら、よく見ると美人ね。面談の時は薫ばっかり見てて分からなかったわ。とにかく、この先生なら大丈夫だろう。



(視点が戻ります)


 ガラガラ


 「「失礼しまーす」」


 「あっ、結奈、薫。こっちよ」


 「お母さん」


 「・・・・・」


 「あれ、どうしたの?」


 「可愛い!!」ギュー


 「きゃっ」


 「可愛すぎるわ、薫。結奈も可愛いけど、それ以上かも」


 「ちょっとマm、お母さん!?落ち着いて」


 「分かるわ、お母さん」


 「お姉ちゃんまで!?っていうか、恥ずかしいから抱きつくのはやめて〜」


 


 「失礼しました。取り乱しました。こちらが薫です」


 「あの、橘先生。おはようございます」


 「・・・・・可愛い!!」ギュー


 「きゃっ」


 「可愛い!!可愛い!!なんて可愛いの!」


 「ちょっ、橘先生!?抱きつかないで〜」


 


 「失礼しました。お母様のご懸念は尤もです。しかし、私が全力でお子様をお守りしますので!」


 「絶対守ってくださいね。お願いしますよ」


 「はいっ。私の教師人生を賭けて」


 「いやいや、そこまでしなくても」


 「「「そこまでするわ!」」」


 「きゃっ」



 「あの、橘先生?そんなに叫んだら、、、」


 「あら、葵先生。見てこの娘。可愛いでしょ」


 「・・・・・。可愛い!!」


 「でしょ〜」


 「でも、こんな娘いたかしら?」


 「この娘はね〜。薫くんよ」


 「えぇっ。薫くん!?」


 「あ、今は薫ちゃんだったわね」


 「ちょっと先生!やめてください。ちゃんづけなんて」


 「いいじゃない。もう女の子なんだから」


 「「そうよ、薫」」


 「お母さんにお姉ちゃんまで」


 「というか、薫。なんでお母さんなの?ママでしょ」


 「そこは今、どうでも良くない!?」


 「可愛い!!可愛い!!可愛い!!」


 「葵先生が壊れたラジオみたいになってる」


 「葵先生。私たちと残りの女性教師で薫ちゃんを守るわよ」


 「分かったわ、橘先生。絶対守る」


 「あのー、贔屓は良くないんじゃ」


 「「薫ちゃんは黙ってて」」


 「えぇ」


 「いいじゃない、薫。私も安心できるわ」


 「そうよ、薫。でも、お姉ちゃんが1番の味方だからね。」


 「名付けて「薫ちゃんを守ろう委員会」だわ」


まさにカオス。









小鳥遊家の母の名前を出したのは初めてでした。母小鳥遊香澄、姉小鳥遊結奈、主人公小鳥遊薫、妹小鳥遊結愛です。よろしくお願いします。

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