第9話 女の子は大変です!

 


 「「「「「ただいま〜」」」」」


 「ふぅ、疲れた〜」


 「そうね。たくさん買ったものね。まさか、全部似合うとは思わなかったわ」


 「ほんとね〜。薫、後でファッションショーしましょ!モデルは薫オンリーだけどね!」


 「やだよ、姉さん」


 「お姉さま、是非やりましょう!そして、全て写真に、グヘヘ」


 「絶対やだからね!」


 「おお、そりゃいいな」


 「あら、何を見ようというのかしらね、あなた。それと、写真を見せた件でお話しがあります」


 「えっ、ちょっと待っ。薫!助けてくれ〜」


こうしてショッピングも終わり、帰宅した。しかし、本当の苦労はこれからだったのだ。




 「さぁ、薫。一緒にお風呂に入るわよ」


 「えっ、ヤダよ」


 「ダメよ。女の子の身体は繊細なんだから。それに、髪も長くなって、洗い方を知らないでしょ」


 「そ、それはそうだけど」


 「だ〜か〜ら、今日は最初から、一緒に入るわよ」


 「そうは言っても、いつも一緒に入ってるよね、結局」


 「じゃあ私も入る」


 「私もー」


 「あら、たまにはいいわね。みんなで入るのも」


 「じゃあ僕m」


 「「「あなた(お父さん)(パパ)はダメに決まってるでしょ!」」」


 「あっ、はい」


 「あっ、ちょっと、引っ張らないで」


そんなこんなで「あーれー」とでも言えそうな感じで問答無用に連行された。 



 「さて、娘たちの成長を観察しなきゃね」


 「薫の裸体、ふふふ」


 「お姉さまの裸、ぐへへ」


 「ちょっとみんな!?きゃっ」


 「「「グハッ」」」


 「えっ、どうしたの?みんな、大丈夫?」


 「なんでもないわ」


 「そうよ、大丈夫よ」


 「大丈夫です、お姉さま」


 (((今の何!?可愛すぎでしょ!なんか、女同士なのにいけないことをしているみたい、、、)))



 チャポン


 「こうしてみると本当に女の子ね」


 「薫の胸は成長途上ね。でも、可愛いわ」


 「ちょっと姉さん。揉まないで!は、、、恥ずかしい」


 「「「グハッ」」」


 「お姉さま、お姉さま、お姉さま」


 「ちょっと、結愛。抱きつかないで」


 「あ、ずるい」「私も」


 「ちょっと、みんな!?」




 

 「もー、のぼせちゃったじゃん」


 「ごめんね、薫。娘たちの成長を見過ぎだわ」


 「ごめんなさい、薫。あまりにもあなたが可愛すぎて」


 「ごめんね、お姉さま。でも、お姉さまの裸は最高でした」


 「もー、みんな反省してよ」


 「ところで、薫」


 「何、姉さん」


 「そう、それよ!姉さんじゃなくてお姉ちゃんでしょ!」


 「えぇ〜。どっちも一緒じゃん」


 「別にねぇねでも、おねぇとかでもいいけど」


 「それは、、、さすがにちょっと」


 「ならお姉ちゃんね。ほら言いなさい!さんはいっ」


 「お姉ちゃん」


 「グハッ」


 「私も私も!ママって呼んで!」


 「えぇ〜」


 「お姉ちゃんは呼んで、私はダメなの?」ウルウル


 「うっ。もう、分かったよ。ママ」


 「グハッ」


 「ぐぬぬ。こんな時に妹は何もないなんて。仕方ない。お姉さま。結愛ちゃんって呼んで、心を込めて」


 「えぇ〜。いつも呼んでるじゃん」


 「ダメなのです、お姉さま。心を込めて、さんはいっ」


 「結愛ちゃん」


 「グハッ」


こうして、3人の死体が出来たところで、夕食は遅れに遅れ、結局何も手につかなかったので、出前をとることになりましたとさ。




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