詩
べっ紅飴
あたりまえ
かがやくきせつにめをむけず
なにをうつしてなげいたか
かがやくきせつにめをむけて
せつなのうちにわすれさる
あたりまえのひびは あたりまえのみらいで
あたりまえのみらいは あたりまえにくる
けれど
あたりまえのような あたりまえのことは
あたりまえのように あたりまえじゃない
いつかだれもがきづくこと なくしてからわかること
あたりまえがあたりまえじゃなくなるのは
とてもこわい
だけどそれよりこわいのは
あたりまえにしてはいけなかったことが
いつのまにかあたりまえになってしまうこと
あたりまえじゃなかったことをわすれてしまうこと
わたしにとって くにがうそをつくのはあたりまえ
あなたにとってはちがうかもしれない
わたしにとってふけいきはあたりまえ
でもあなたは こうけいきをしってるかもしれない
わたしたちにとってせんそうをしないことは
とてもあたりまえのことで
だけど それこそが
あたりまえのような あたりまえじゃないこと
あたりまえってなんなんだろう
かんがえるほど わからない
てんのうへいかはあたりまえ
そうりがえらいのはあたりまえ
さんけんぶんりつはあたりまえ
しょうひぜいはあたりまえ
ますくをするのはあたりまえ
もしもわたしがあたりまえのことを
おかしいって そういったら
おこられるだろうか
あなたのいってることはおかしいと
けなされるだろうか
あたりまえ あたりまえ
くちをそろえてそういうけれど
あたりまえってなんなんだ
わたしはそれがわからない
詩 べっ紅飴 @nyaru_hotepu
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