第111話 構内見学
慌てて自分の席に着く。
出席を確認後、今日の予定を言われた。
午前は、構内見学とクラス委員の選出
午後は、身体検査、能力検査、教科書配布
になっている。
早速、霧崎教育官を先頭に、校内を巡る。
自然とグループに別れて付いて行く。
男子は、
制服を早速、雑に着崩して見苦しかったけど、霧崎教育官に怒られて今は正しく着用している。
女子は、宮園さんを中心とした7名、私達の5名、
学生棟:教室や更衣室がある。
4階建てで、1階は下駄箱や共有スペースがある。
2階から4階に教室あり、各学年毎に各階を専有している。
2階が3年生、3階が2年生、4階が1年生になる。
更衣室は、各階の両端にあり、男女が並列に並んでいるわけではなく、階の片方が男子なら、反対側が女子といった感じで別れている。
その為、教室の位置しだいでは、更衣室が遠くなってしまう。
教員棟:事務室、教養課教員待機室、教育官待機室、保健室、教材倉庫、校長室、応接室、会議室、能力測定室がある。
技能棟:理科室、家庭科室、技工室、音楽室、PC室がある。
家庭科と技術工作は、男女共に受ける事になっている。
対魔庁の隊員になると、屋外活動も発生するから必要にからだ。
理科室は、
音楽室は、音に関する
あと、音楽系の同好会が使用しているらしい。
厚生棟:売店、食堂、共同浴場、シャワールームがある。
寮に食堂は無いので、厚生棟の食堂で食事をする必要がある。
その為、連休以外は開いている。
売店は、授業に必要な文房具や参考書だけでなく、パン、お菓子、ジュース、カップラーメン、雑誌、マンガ等も扱っている。
量は少ないが、生鮮食品と冷凍食品も置いてあった。
営業時間は、売店が平日の9時から18時まで、食堂の朝が6時30分から8時30分、昼が11時30分から13時30分、夕が16時30分から19時30分まで、共同浴場が16時30分から19時30分になっている。
体育館:二棟あり、第一体育館(入学式が行われた場所)が、バスケットボールコート4面分の広さと天井までの高さが12mある。
第二体育館が、バスケットボールコート2面分の広さと天井までの高さが8mある。
武道場:2階建ての建物で、1階が柔道場、2階が剣道場になっている。
柔道、剣道をそれぞれ週1で訓練する。
魔力制御訓練棟:魔力制御訓練用の建物。
魔力状態の可視化な装置が設置されている。
訓練所の第3体育館と違って、ランクCまでしか測定できない。
能力訓練で一定以上の魔力制御が出来るようになると、使用許可が降りる様になっていて、自主訓練で使う事が出来るようになるそうだ。
地下については、一切説明がされなかった。
射撃場:放出系
射程距離は、最大50mで、魔力障壁を発生させる事で周囲や使用者を守る仕組みがある。
耐久度は、ランクCまで。
ランニングコース:1周1,000mのランニングコース。
通常の物と障害物が設置された物の2種類がある。
障害物コースは、横スクロールアクションゲームの様なコースになっている。
運動場:サッカーフィールドが6面以上入る大きさがある。
訓練校には、一般的な体育の授業が無い。
代わりに
その実技の時に、運動場が使用される。
サッカー場、テニスコート、野球場が各1面ずつあるが、授業では使わない。
レクレーションの時か同好会の人達が、使っているそうだ。
あと、図書館がある。
この図書館の蔵書数は、約60万冊あり、映像ライブラリも1,000点あるとの事。
しかも、蔵書の半数の30万冊が卒業生の寄付によるものらしい。
また、学校としては珍しく、マンガ本が大量に蔵書されている。
平日は司書さんが管理しているが、土日は司書同好会によって施設が開館するので、土日でも利用できるそうだ。
一通り、施設を巡って教室に戻ってきた。
この時間にクラス委員を決めるのだが、直ぐに決まった。
飯田君と宮園さんが立候補したからだ。
二人の外見は
飯田君は、爽やかイケメン。
宮園さんは、スレンダー美人。
美男美女なのだが、笑顔で主導権争いをしている。
まあ、やる気があるのはいい事だよね。
他の人を巻き込まないなら。
その後、訓練校生活の注意点を訓示されて午前中が終わった。
訓示内容は、
1.
これは、攻撃系
2.
自己顕示欲が強い人が多いから仕方が無い。
3.一般市民に危害を加えない。
非能力者を格下に見る馬鹿が結構な数居る。
その為、一般市民相手に
実際に行ったら、即強制収容所送りになるのにやる馬鹿は後を絶たない。
こんな訓告をする位だから、自己顕示欲が強い人が多いんだろう。
極一部の人は、逆に能力者を煽ってくる人もいるけど、正当な防衛で使う分にはお咎めは無い。
お昼は、先日の騒動時に声を掛けてくれた
他のクラスメイトも、それぞれのグループで固まっているようだ。
食後は、教室に戻っておしゃべりをして過ごした。
そこで、私が流行やオシャレ等に全く関心が無く、ほとんど知らない事に驚かれたりもした。
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