Ep.6:恭一のいない間に
「それで、
「……着るもの」
「ああ、ショーツにブラ」
見る見るうちに
「それなら、今から洗濯すれば良くない?ここの、乾燥までしてくれるから、
「そうだな、ほら
「ええ〜っ!?」
スッポンポンにされた挙句、お風呂に連行された。なぜか2人と共に。
脱衣所で二人も着ているモノを脱ぎ、洗濯機に放り込む。
洗剤も柔軟剤も自動投入の便利なコイツはスイッチを押すだけで後はお任せ。
「それで、
あまりに直球な
「私と、
「その気がない男のところに泊まりにくる?」
「それな!」
そんなつもりは———、少しなら、いやいや、ナイナイ。
髪を洗っている
「胸の大きさでは圧倒してるのに両方からのこの圧迫感……もう少し、身長が欲しい……」
「
二人は突然叫んだ
「あっ!?いや、あの、心の声が……」
慌てふためく
「
「そっちのがいいな」
誰からとなく笑い合う。
お風呂からあがりお肌のお手入れをしていると
「
「経験?ああ、セック——」
「わあ〜っ!?そう、それ!?」
「
真っ赤な顔をした
「ぷっふぁ!、苦しいって、
「ごめん、慌てちゃって」
三人共、性に興味を示す年頃。まして、
「私は経験ないよ」とは、
二人の視線は
「私は———」
どちらともなくゴクリと息を呑む。
「あるよ。でも、いい思い出じゃないなぁ」
いつもの
「聞いても、いいの?」
「そうだね。知っててもらおうかな———」
私も中学の時はこんなじゃなくて髪も黒くて地味だったんだ。
そんな私に告白してきたヤツが相手なんだけど。
正直、浮かれてたんだと思う。乞われるままにスルまでは、馬鹿やったりして楽しかったさ。
それが、シタ後からはそればかりになってきた。
彼女としては不満が溜まる。
今までのように遊びに行って楽しもうって言っても聞かなくなってな。それで別れを切り出したらキレだしてその時に助けてくれたのが
そいつとは別れられたけどそれからは誰かと付き合うのが億劫になってきた。
周りの子達が上手くいっていれば嬉しいけど、そうじゃないと苦しくなった。
それでも、高校になった頃には幾分マシになっていた。
だから、無害な
アイツは恋をする事を忌避している様に見える。
だからこそ、
まあ、私の初体験は苦い思い出になったけど、お前らはそうならない様にな。
そう締め括って、
周りのみんなが幸せそうに、さもヤってる事が当たり前、そう言っていた事がホントはそうでない事もあると
この事に気づけただけでもこの二人と知り合えて良かった。
私は二人にその事を告げた。二人は
二人の事、学校での
そんな話をしているうちに
「ただいま〜」
「お帰り〜」「お帰り」「お帰りなさい」
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