第34話 さまざまな準備
バーボンは手紙を読み笑う。
「ルナティアが後ろ盾になる。
思いっきりやるぞ、勇樹。
お前は含むところがあるかもしれないが。」
そう言われると、勇樹君は少し考えたが
「バーボン様の考え通りしてください」と。
「大丈夫だ。ミネルヴァと約束した。
お前を王にすると。最後に勝つのは
俺達だ。いまは我慢しろ」
とバーボン様は言った。
おいおい、私の前でそんなこと言うな。とグラーブ。
続けて
あんたたちの考えは雲の上すぎてわからん。
ジェニエーベル。私はルナティア様の側近であり
バーボン様に色々教えてもらった身だ。
その私が言う。絶対に悪いようにはならない。
とも言った。
勇樹君は苦笑いしながらうなずいた。
バーボンは少し考えて、そして言う。
青の国も色々なんだよ。
昔話をすると、おれが青の国に忍び込んだ時
ルナティア様は軟禁状態だったんだよ。
だからこそ、こんな、そんな俺に
ケラウノスの槍を私に渡したのだろう。
あの国も一枚岩ではないってことだ。今でも。
グラーブはうんうんと頷く。
美香さん達の準備が出来たようだ。
美香さんと旅に出るのはソミュール。
村に残るのは
ジェニエーベルこと 勇樹君
私、本大好き コルン
稀代の指揮官 バーボン様
黄の国の下議員の息子及び剣士 リアス
日用雑貨屋店主でお金大好き ポムロール
職人で労働組合長 ポイヤック
吸血族族長 ボルドー
農業大好き ウゾ
ローブ集めが趣味 ファルツ
宴会大好き 婆ぁ共
青の国の剣士 グラーブ
馬車も準備が完璧だ。
バーボン様は旅立つ娘を見て泣いている。
そして美香さんになにやら袋を渡す。
袋には「ウゾの。マジで取らないで」と張り紙。
美香さんとソミュールは手を振りながら
出発した。
馬車が見えなくなるとバーボン様は
そういえばコルンが統合された
フィギュアはどこにある?と聞いた。
ファルツは堂々と言う。隠した。と。
バーボン様は、みなまで言うな、宝探しだな。と。
ファルツは言う。
これは吸血族から青の指揮官への挑戦状。
見つけてみろ、と。
バーボン様は言う。
なめるなよ、そう言うと何処かへ行った。
3時間後箱を抱えて帰ってきた。
「低能の考える事はわかりやすかったよ。
というかさ、。うーん。まぁ脳みその詰まってない
阿呆に説明してもわかんないか。」
とニヤニヤしながらファルツに言う。
ファルツは顔に×印を1個書かれた。額に。
これにアイツを統合させる。
あ、美香のタクトねえや。ま、いいか。と言いながら
素手で魔方陣を描き精霊を呼び出す。
凄く適当に書く・・・。いいのか。
そして4つの精霊×2が顕現。
なにやら横一列に並ばせてる。
それを隣同士を合体させている。
そして合体、さらに合体。
フシャスラ、最上級精霊かな?とバーボン様。
「コンゴトモ ヨロシク」となぜかカタカナ。
属性は闇だ。
4属性を合体させて作る。
そして統合させる。
2代目ユキちゃんはバーボン様に向かって言う。
「ご指示を」
バーボン様は
「美香の所に行き、守れ」
「御意」と2代目ユキちゃんはそう言うと
飛んで行った。・・・御意。
バーボン様は私の所へきて一通の手紙を渡す。
私はその手紙を見た。それにはこう書かれていた。
「金貨2000枚。返済期限は10年。
一括返済、金貨20000枚。」
ぶっ。私は吹いた。
な?大丈夫だっただろ?とバーボン様。
どうやって返すんですか!と私は聞くと
いいか?コルン。金貨2万枚は青の国の
1年分の税収額だ。
ルナティアは取れるもんなら取ってみろ。
と言ってるのさ、青の国を。
というか・・・
10年で青の国を取れと言ってるんだ。
大丈夫だ、10年もかからないよ。そうだな、
5年で取る。と自信たっぷり。
その自信はどこから来るのだろうか。と心配性の私。
じゃあ金を受け取りに行くかぁ。いつ行こうかな。
あ、勇樹も連れて行くから。後、そうだな、
コルン。お前も来い。
村改造計画はボルドーに言ってある。
設計図付きだ。俺はな、コルン。と言うと
シム〇ティーは凄く得意だったんだ。
謎ワードが出てくるという事はあっちの世界の
なのかなんだろう。
それを聞いていた勇樹君は
「むちゃくちゃ懐かしい」と。
1週間後には出発するので各自準備ね。
後、勇樹は日用雑貨屋に言って
なんかとっても偉そうで、
とってもかっこよくて、
とってもクールな服を準備させろ。
勇樹、コルン、ファルツ、ポムロールの分だ。
俺の分はいい。自前で行く。
後ボルドーに言って御旗を準備させろ。
小さくていい、5枚、いや6枚だ。
婆ぁ共の家にどうせ隠してあるだろう。
私はバーボン様に
供回りは何人ほど?と聞くと
ん?5人とグラーブで行くよ?とアッサリ。
なるほど、バーボン様には深いお考えが、
私なんかが思いつかない考えがあるのだな。
と思っていたら
大人数で行ったら居酒屋を
抑えるの苦労するじゃないか。
そして、
くれぐれも感情的になるなよ、勇樹。
いいか?仇の取り方はいろいろだ。
お前がもし、
ミネルヴァがただ単に、ルナティアを
殺す事を考えていたと思うなら、そうしろ。
勇樹君はそれを聞いて苦笑い。
「しないよ、そんなこと。もし感情的になって
ルナティアをその場で殺そうとするなら
俺はそこまでの小物だったという事になる。
その時は後ろから俺を刺してくれ」
とバーボン様に言う。
刺すっていうなら槍を持っていくか。
神器はないから適当に準備しとくよ。と
笑いながらバーボン様。
そして私に振り向きこうも言う。
コルン、いちいち「様」つけるな。
うざったい。勇樹もな。
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