第22話 シンデレラ、それとも

バーボンを知る者はこう言う。


ルナティア

「私を救ってくれた人だけど、屑よ?基本的に」


エアスト

「なぜあいつが私のこの世界に居るのか・・・

 すでに哲学だ。神をして。」


ベルジュラック

「ウォッカと離婚しても大賛成だ。あいつは屑だ。

 保険金をかけて死んでくれてもいい」


ウォッカ

「あいつをいつか遠洋漁業の船に乗せたい。

 というか離婚も視野に入れている。と言うか

 その前に私が言われたが・・・。殺す。」


シャルル

「民衆に人気が何故かある。多分、伝説の黒魔術だ」


スコティ

「ウォッカより屑にゃ、いや、どっちも屑にゃ」


エルセブン

「熱帯魚の話以外関わりたくないほどの屑」


黄の国の議員全員

「税金の無駄使い。の典型的な例。屑の代名詞」



作者

「バーボンは1世代前の小説、エアスト戦記の

 主人公であるが、屑」


だ。



バーボン。異世界からの転移者。


小学5年の時の作文「将来の夢」で書いた事

「僕は将来、女医さんと結婚して主夫になって

 ゲームばっかりしている人間になりたいでです」


中学2年の時の作文「将来の夢」で書いた事

「僕は異世界へ行って俺TUEEEEEして幸せに暮らしたいです」


高校3年生の時の卒業時の色紙への書き込み

「俺は異世界へ行く、そして伝説へ 

 その後、俺は紫の髪色の方を絶対に選ぶ」


このエアスト大陸に来て心に決めた事

「俺は絶対に三食昼寝付きの生活を手にする。

 そのためには勇者でもなんだってなる。」


座右の銘

オール フォオ ワン

ワン フォオ ワン

ワン ワン ワン


が、しかし、民衆には絶大な人気がある。何故か。

それは「外っつら」がいいからだ。



話は冒険者ギルドに戻る


敵は多分余裕でしょう。問題はこの時間制限です。

と私が言うとリアスも

「だなぁ、このワイバーンが居る鉱山は馬車で片道

 半日はかかる。荷車をおいて馬だけでも3時間ほどだ。

 間に合わない」と。


「それにこの指定場所に行くまで

 門の所から全力疾走で30分だ。」とも続けた。


勇樹君は言う。

「帰り道はバイク使うか。残りのガソリンはここで

 使うべきだろう」と。


「私のは問題ないわ、少し勇樹君のに移す?」と美香さん。

「あぁ、それでいいね。だったら少し余裕」と勇樹君。


リアスはキョトンとしている。

私はバイクとは何なのかを言わなかった。何故なら


驚く顔が見たいからだ!


私もバイクなら大丈夫でしょう。

というか、それしか手はありません。と伝える。

逆に私達しか出来ないでしょう。とも付け加えた。


公的機関は無理難題をいつも押し付ける。

だからこんな破格な報酬なのだろうと

この時は思っていた。疑問もなく。


雑貨店に行き水を吸い上げる大きめのスポイドを

購入した。銅貨8枚。

「今回のキーアイテムよ」と美香さん。



そして私達は出発する前に一度指定場所に向かった。

街に帰ってきて迷いたくないからだ。

しかしリアスが

「この辺りなら大丈夫。裏道も知ってる」と。


しかし勇樹君が

「出来れば細い道ではなく、曲がり角が少ない道がいい」

とリアスに言う。


道の幅は馬車が通れるほど以上がいい、とも付け加えた。


美香さんがなんで?と聞くと

「人を撥ねたくないからだ・・・・」と目を閉じて

勇樹君は言った。そ、そうね。と美香さんはうなずいた。


私は街の中もバイクで走るのか!と驚いた。

目立ちすぎるぞ!と言うと


「まぁ最後の手段ね。でもね、コルン。

 すでに使うという、そう、

 絶対に使うというフラグが立っているのよ」と美香さん。


美香さんはイベントが大好きだ。飢えている。

今までほぼ皆無だったイベント。というか一度も無い。

多分今頃、頭の中で想像しているだろう。



「勇樹!残り5分!ここは私が食い止めるから先に言って!」

「もう私のバイクは・・・ここまでしか」と。

「わかった!ムリするなよ!」と勇樹。

そしてバイクから降りて追手と対峙する美香。

「ここは通さないわ、この斬撃丸がある限り!」

美香は斬撃丸という名の包丁を構える。

そして追手を討つ。

美香はバイクを見るとバイクは既に息を引き取っていた。

「今までありがとう・・・」と美香はバイクを撫でて

涙を流す。



みたいな感じだろう。というか、追手って何・・・。


希望通りのルートを確認した。

勇樹君はこれなら門の所から10分弱くらいだな。


鉱山から街までは往路で道の状態を確認することとした。


そして出発。

道の状態は良いらしく、これなら二人のバイクで問題ないと

勇樹君が言うと

「シンの森じゃ最悪だったわ。

 オフロードバイク買っとけばよかったと真剣に思ったわ。

 実際YZFと迷ったのよね」と美香さん。


「ちなみに何と迷ったの?」と勇樹君。

「CRF250よ」と美香さん。


そういったわけわかんない話をしつつの往路。

途中リアスと私は、最短距離を考えながらお互いの

意見を交換し合った。



そして鉱山入り口

「先にガソリン入れときたいな。頂戴」と勇樹君。

そして二人はアイテムボックスからバイクを出す。


固まるリアス。10秒後、なんなんだその召喚獣は!と驚く。

「ジョニー・ザ・バイクメンだ」と勇樹君。

「カトリーヌ・ワイ(Y)・シンデレラよ」と美香さん。


「アリスがいいかな?」と美香さんは勇樹君に聞くと

それなら

「アリス・ザ・ブラックホール」とかは?と勇樹君。



結局、今晩に居酒屋で考える事としたらしい。













































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