第11話 追われる身

「なんで?」

きずくと俺はベットの上にいた。

確かに牢屋にいたはずなのに

汗だくで寝ていたのだ。

とりあえず時計を見てみると、

一時前だった。

嫌な予感をした俺は、

覚えた記憶の無い葵の連絡先を打ち込んで、

電話をかけてみた。

こんな時間に

電話をかけるのはどうかと思ったが、

焦りを感じている俺には

ためらうよりも先に動いてしまった。

「うーん

なんだい同友。」

眠たそうな声を出しながら

葵は電話に出てくれた。

葵の声を聞いたからなのか

少し冷静になった。

「すまない

こんな時間に電話をしてしまって。」

「それはいいのだが要件は、なんなんだ?」

「今 夢を見たんだ。

それは牢屋のような場所なんだけど

妙にリアルなんだ。

ちゃんと意識があって触った感覚もある。

そんなリアルな夢を見たんだ。」

とここまで言い終えた瞬間

いろんな事が起きた。

まず一番最初に電話をきられた。

これを確認しようとしたら

今度は葵が目の前に現れて景色も変わって、

「それは本当なのか!」

とひぎきわたるような大声で聞いてきた。

どこか焦っていて聞き取れない部分があるのだが、

お前の能力の一つ 

予知が開化しかけているのだろう。

それが予知じゃないのなら良いのだが、

予知とは、未来をみること。

すなわち未来までの過程は、

見れないということ。

だから

どれくらい先かわからないし

この行動によっての未来かもしれない。

と聞こえた部分をくっつけながらだけど、

そう言っていた。

確かに過去や時間を表す物がなかったから

過程がわからないのはわかるのだが、

興奮以外に聞き取れていない理由があるのだが、

そっちが気になって葵も見ていた。

それは警察がサイレンを鳴らしながら

町のなかを走いるパトカーは、

俺の家にむかっている光景だった。 

「多分だが、

お前の見た光景は明日の朝だな。」

「なんでわかるんですか?」

「パトカーがサイレンを鳴らしていると

それは、

犯人を捕まえるとき、

極悪犯人が逃げ込んでいるとき、

犯人を捕まえた後、

この3つのどれかと聞いたことがある。」

「あぁ 聞いたことあります。

普段から鳴らしていると危機感が

無くなるからみたいなこといってました。

でも

この行動によって捕まるかもしれないじゃあないですか?」

「その可能性もあるが、

私と行動していたら

捕まる確率が高いだろう。」

「それでも敵が警察を見方にしてたら確率が低いですよ。」

「そもそも何で私たちは、

目をつけられているんだ?」

町を見ていた葵そういえばみたいな顔をして

こっちを向いてきた。

町を見ていた葵は、

少しかっこよく、

そして寂しそうな顔をしていた。

「あれっ

話していなかったですか?」

「私は、

春斗の思考を読み取って事情聴取を

受け流していただけだが。」

「確かに言ってませんでしたね。」

俺はパトカーの様子を横目に見ながら

先生との会話を話した。

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