第8話 現場からの逃走

捕まった人は、みんなホールにいた。

結構早くおさめて解放し終えた。

後は、合図をするだけなのだが拳銃以外に

使える物は、なかった。

さすがに撃つのは、まずいので、

仕方なく向かうことにした。

「全員解放出来ましたよ。」

「そうかそしたらこれに

火をつけるだけだ。

いくぞ。」

一ヶ所に集めたガソリンに葵の火をつけた。

爆発音が響きわたる。

それと合図に一斉に店から出ていった。


「あれ?ここは?」

突然景色が変わったのだ。

見渡すと森のような場所に居た。

なんでデパートに居たはずだ。

「私の能力で移動してきた。」

「なんでそんなことを?」

「あの場に居たら少なくとも病院送りだっだろう。

それに私たちは捕まっていなかったんだ。

だから捕まっている人からしたら

敵と認識するやつがいるだろう。

急に警察でもない人が

中からやって来たんだから。」

う、正論過ぎて何も言えない。

いや正論で良いんだが

葵が言うと違和感がある。

いつも中二っぽく関わってくるやつが

急に真面目になったら

違和感しかないだろう。

「理由はわかったんだけど

ここは、どこなんだ?」

「ここは、私の家の近くだ。

ここなら誰もいないから

この能力を使うときは、ここにしている。」

「確かに見つかるのは、

まずいですけど

家の中の方が安全じゃないですか?」

「それが急に目の前に現れて

ビックリされて怒られるし、

今はお前がいるから中には、

転移したくない。」

またしても正論!

違和感が凄すぎる。

「まー なには、ともあれ

ありがとな葵。」

「む? 喋り方変じゃないか?」

「こっちが本当の自分なんだよ。」

「まぁ それは、いいとして

早く帰るぞ。」

「わかった。」

今日は、大変な1日だった。

もうこんなめには、あいたくないな。

と思うのと、

葵を見直した。

という1日だった。

「あれっ今何時だ?」

「少なくともバイトには、

間に合わないだろうな。」

「あぁー」

と絶望な声が出てしまった。

「ちなみに言っておくが

関係無いふりしろよ。」

と言って立ち去っていった。

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