第7話 逃げたが…

俺は、

逃げたように見せかけて遠くから葵を見守っていたのだが、

物凄い勢いで丸焦げにしている。

しかもガソリンに引火しないように気おつけながら戦っている。

「やはり対等に戦えるやつは、いないか。」

と残念そうに言った。

俺は唖然としていると、

「む まだいたのか。」

と声をかけてきた。

「あぁ 

このまま逃げて捕まるよりかは、

ここで見守ってた方が良いからな。」

「今回は、

ここだったから使わなかったが、

逃げる時は、いち早く行かないとしぬぞ。」

「それってもっと多くの炎を操れるってことですか?」

「そういうことなのかもな。

それより脱出するぞ。」

何ではぐらかされるんだろう。

いつもの感じなら自慢されてもおかしくないのに。

まぁ気にしないでおこう。

「と言っても脱出できるんですか?」

今の状況は、凄く悪い。

さっきの銃声で警察は、動くだろう。

そしたら捕まっていない俺たちは少なくとも

他の人たちより長く事情聴取されるだろう。

どうしようと頭をかいてると。

「何か思いつたのか?」

「いいえ 何も思い付いてないですけど。」

「そうか。

じゃあ時間もないしやるぞ。」

「何をですか?」

「今からガソリンを爆発させる。」

「そんなことしたらもっとヤバいじゃないくなりますよ。」

「大丈夫だ制御できる。」

と言うとガソリンが一ヶ所に集まってくる。

「これで制御できるが、

これでは捕まっているやつの救助にいけない。」

「じゃあどうするんですか?」

「そこに鍵があるだろう。」

と指を指した方に鍵が落ちていた。

「それはおそらく手錠のかぎだ。

それを使って解放してくれ。」

「わかりました。」

と言って鍵をとったのだが、

「待て。

まだいるのかもしれないだろ。

これを持ってけ。」

それは、拳銃だった。

「わかりました。

ではできるだけ早く行って解放させてきますね。」

「後一つ 解放させてもここから出すな。

爆発させてから一斉に出てもらう。

だから合図をしてくれ。」

「わかりました。」

と言いながら走りはじめた。

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