第35話「魔薬生成者」
「こんなもの貰ってもよろしいのですか?」
「いいんですで~こんなの俺の計らいだからな……それよりいいビジネスを使用じゃないか」
そんな怪しげな謀が行われていた。
渡されたものは魔薬だ。麻薬ではない魔薬。
だが精神に影響をきたして意のままに操る薬なのは見て間違いない。魔薬が巷で流行っているらしい。
俺はニュースを見ていた。ネットニュースだと魔薬を手に入れた若者がいるとかこれを女性にもってレイプしたという事件が発生している。
レイプ犯は捕まったが魔薬の仕入れ先はわからずか……休憩中に俺はこの騒動をどうするか調べていた。
今朝廻したガチャで【スキル テレパシー】を得た。これで近くの人の頭で考えていることが手に取るようにわかるのだ。
これで捜査が可能だと思う。
俺はかなえさんに早引きすると言って店を出た。
「最近危ないことに手を出しているんじゃないでしょうね?」
「そんなことないですよ……」
「そうならいいんですけど……」
俺は少しだけかなえさんに嘘をついた。
でも俺じゃないとこの事件は解決できないと思った。
探した魔薬を生成している人物を探して街を探した。
色々な人物の頭の中を覗く。するとある人物がうちの彼が凄い薬くれるのよ~と考えていたのだ。
その人物をつけた。そうして夜になり、あるバーについた。
聴覚もすでに常人の域を遥かに超えていたので距離が離れていても耳に入る。
その女性の彼が半グレ集団の一味だった。
テレパシーでその半グレ集団のアジトについた。
そこでスキル 魔薬生成のスキルを持った人物を見つけた。
「成敗……」
「なんだ貴様犬の仮面なんか被っちゃって……なんだてめえ?」
「死んでもらう」
「おまえらやっちまえ!!」
5人ほど鉄パイプとかナイフとか持っている奴らがいる。だが問題ない。
紙切れを投げ飛ばして木を生やす。
そこから木を動かしてお化け木にして敵を凌駕する。
「なんだこれ木が動いてやがる!!」
「楓……風の刃だ!」
「うにゅぴょんりゅりゅらー!!!」
「うわあああああああああああああああ」
殺した。けど半グレ野郎だ問題ない。
魔薬生成者の悪人は他にもスキルを持っていた。
スキル 狂化に魔弾だ。
やつは人差し指をこちらに向けた。そして魔弾を放ってきた。
俺は回避した。そのまま字遊で剣を創り出した。
その剣を突き付ける魔薬生成者に。
「ひゅ~やるね! でも俺の方がお前より強いだろ……そうだと思うぞ死にやがれ!!」
極大の魔弾を放ってきた至近距離ででも俺には効かない。
そのまま剣で切り裂いた。
「くそっが……せっかく手に入れた魔法の力で天下取ってやろうとしたのにな……くっ……ぐごが…………」
そのまま魔薬生成者はゴミクズのように死んだ。
楓に死体処理をさせたこれで証拠は残らないから安心だ。
帰路に就く。ゴミ掃除はもっと念入りにしないとな……それよりもあいつはどこでスキルの力を得たのだろうか? 結局わからずじまいだ。まあいいか。俺も似たようなものだ。
この力を正義に使うか悪に使うかの違いだろうに。
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