間章

side アリス

 たった一人の部屋。

 後ろでごとりと音がして、彼女は振り返った。

 そこに――そこに、青い宝石のついたペンダントを見る。鎖が銀の光を反射していた。

 彼女は驚いたようにそれを拾う。

 だから、彼女は知ることができなかった。

 鏡の中に、〈アリス〉が映っていたことを――。



 〈アリス〉は微笑むと、


 くるりと身を翻し別々の方向に消えたのでした。

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