第45話 ワイン作り(1)/内政・配下情報



今日は、獣人たちの要望で酒の製造に挑戦している。

まあ、生活環境の改善の一貫、いや、俺の配下になったので福利厚生の一貫的な?ことである。


正直言って酒作りなんて全くの素人であり、知識がないので高萩市の書店・古本屋などを巡って本を探している。多少高萩市民と敵対しつつ、目的の本が見つかるまで書店を占領している。


その目的の本は、ワイン作りの本である。

なぜワインかというと、以前友人がワインを簡単に作った事があると言ってたからだ。特殊な材料、道具はいらないのも魅力と言っていた。

飲みの席で聞いてた話しなのでそこまで詳しく覚えていない。あの時もっとちゃんと聞いておけば良かった。


友人曰く、ワインにはなったが、市販されているものを買った方が美味いといってた……。

まあ、そこは試行錯誤して、品質を上げていけば良いと考えている。それも、自給自足を目指すのであれば、醍醐味の一つと思っている。俺の最終目的は、悠々自適なスローライフである。


ビールを地酒として作って見たいが、難しいイメージがあり、今回は却下だ。

時間に余裕が出てきたら、作って見たいが…作り方や道具がどうなのか心配だ。


インターネットがない今、本の知識は重要な資源である。因みにワインの本だけじゃなくて、その他の酒造りに関する本や、役に立ちそうな本は回収している。

今後、ミニ図書館を設けようと思った。


獣人たちが積極的に動いてくれるので俺は本の選別をすれば良いだけだが、なかなかお目当ての本が見つからない。というのも、既に本屋は荒らされている事が多いからだった。戦闘の跡があったり、俺と同じように本の知識を得るために動いている人たちも多いようだ。


漫画はゴッソリと無くなっていることが多かった。人間というのは収集癖がでて、なんかつい集めてしまう。創造でお目当ての本を出せるかというと、そんな都合の良いことはできなかった。創造で何でも出せれば最高なのだが……。


結局、「ワインの作り方」などという直接的な名称の本は見つからなかった。

しかし、ワイン製造に関連する情報は、いろんな図書からちょくちょく見つけ出せた。


それをまとめて要約すると赤ワインの作り方は、次の通りだ。

・①ブドウの実を潰して、皮や種が含まれたまま木桶などで発酵させる。

・②発酵させたら、汁を搾り出す。

・③絞り出した汁を樽などへ移し替え熟成させればワインの完成。


因みにブドウの皮を取り除いて発行させると、白ワインとなるようだ。更にお酒作りで重要な酵母だが、ブドウ自身に含まれているらしく特段用意する必要が無いものお手軽にできる要因だ。


ただし、安定した味を求める場合、酵母製造メーカが独自に作っている酵母などを使うとよいと本に書いてあった。こんな世になって酵母製造メーカなんかが存在しているはずがないので運任せだ。


また、良質なワインを作るために最も重要な要素は、ブドウ自身の品質だ。

ワインの出来は8割がブドウの良し悪しで決まる(俺がいろんな本を読み漁ってまとめてみた)。


あとは、発酵期間、熟成期間を変えると甘み、辛み、濃くなども変わってくるので、これは試験を繰り返して好みの味を製造していこうと思う。


こういった試行錯誤して何かを作ることは意外と好きなので、最初面倒だと思っていたが少し面白みが出てきた。早速拠点へ返ってブドウの栽培をはじめる気満々になっていた。


因みに赤ワインには、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、ピノノワールのブドウが適している様だ。


そのため、【創造】画面からカベルネソーヴィニヨン、メルロ、ピノノワールの苗を探していると、なんと見つかった。こんなマニアックなブドウの品種まで【創造】出来るのに・・・・酒やジュースなどは出ないんだな・・・。


早速、角ブドウの苗を10ずつ創造して畑へ植えた。

はたしてどのくらいで、ブドウが実をつけてくれるのか…いまから楽しみだ。


ブドウの品種も3品種用意したし、飲み比べもやってみたい。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


<2031年4月某日>


内政・配下情報


【配下管理】

 従属配下 6人(ミレーネ、ナビル、ジェイド、サミュエル、高橋奈緒、田村秀樹)

 D級モンスター 4,073体

 E級モンスター 2,528体

 F級モンスター 629体


【装備】

 鉄シリーズ装備 2,322セット

 銅シリーズ装備 1,899セット

 木シリーズ装備 273セット


【領地】

 lv5 16

 lv4 288

 lv3 362

 lv2 152

 lv1 331


【DP管理】

DP量 7,633/11,904 (最大DP量は、24時間分)

DP獲得量 496DP/時間 (DP獲得量への反映は、領地100個まで)

 ※DP増加量 lv1:1UP、lv2:2UP、lv3:3UP、lv4:4UP、lv5:10UP



名前 葛城 風馬 (支援スキルLv1)

レベル 5

クラス ナイト

ステータスポイント 0

能力値

 力 C (35)

 魔力 F (0)

 配下 D (20)

 創造 E (5)


名前 ミレーネ

レベル 4

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 E (14)

 魔力 F (0)


名前 ナビル

レベル 5

クラス モンク

ステータスポイント 0

能力値

 力 D (34)

 魔力 F (0)


名前 ジェイド

レベル 4

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 E (12)

 魔力 F (0)


名前 サミュエル

レベル 4

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 E (12)

 魔力 F (0)


名前 高橋 奈緒

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 F (0)

 魔力 D (18)


名前 田村 秀樹

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 D (18)

 魔力 F (0)






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


おまけ


<風馬派閥>

・恋人 : 2人 ミレーネ、高橋奈緒

・従属配下 : 6人 ミレーネ、ナビル、ジェイド、サミュエル、田村秀樹、高橋奈緒





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る