第25話 ダンジョン <2030年11月>
今日は息抜きも込めて家の改築に取り掛かっている。
別に今の家が不便では無いが、だいぶDPに余裕も出てきたので、私生活にも変化と改善を行いたかった。
この創造はいろいろと応用が効く。
想像力さえあれば、原型を留めないくらいに建物をいじれるのだ。
まあ、その分DPを消費するのが玉に瑕だ。
我が家のイメージは、ズバリ最新高級〜〜〜旅館だ!!
ねーちゃん家から借りた旅行雑誌を手にしてイメージを膨らませている最中である。
ミレーネに要望を聞くが……俺に任せるとの事で、参考にならなかった。
構想は、地下付きの地上2階建ての何度もいうが高級旅館!!
・1階に大きなエントランス、大きなリビングダイニングキッチン、シアタールーム、娯楽室、お風呂。
・2階に20畳の寝室1つ、10畳の個室6つ。
・地下室にカラオケルームと倉庫などなど、家具も統一感を持たせて揃えた。
といっても、ちょこちょこと制作をおこない完成まで2週間ほどかかってしまった。
1箇所の改築に必要なDPが相当数いるからだ。
ということは、相当なDPを消費してしまったということであるが・・・。
本当にこんな事をしてていいのか分からないが、決めたらやるのが俺だ。
1日(24時間)で稼げるDPも今では9,000以上になっている。
毎日そのDPの半分ほどを使って少しずつ改築していく。
そしてついに2週間後に約60,000DPを費やして完成させた。
素人にしては、まずまずの出来だと思う。
ミレーネも大変喜んでくれている。
今までは俺の部屋にミレーネが寝にきていたが、寝室ができキングサイズのベッドを置いたのでここでゆっくりと過ごせる。
夜が来るのが楽しみだ・・・。
◇◆◇◆◇◆
家の大規模改築から一気に話は飛ぶが、ミレーネとの日々の訓練も順調である。
最近南側の戦場で俺との連携を磨いている。
もちろん、休憩がてら森中での合体訓練も日々磨いている。ミレーネの乳房を強くつまむと締りが良くなり・・・まあ、体の相性が抜群に良いのだ。
っと、話を戻すと。
lv4土地を占領する場合、敵の規模は総勢400体。
・D級モンスター100体
・E級モンスター300体
対する俺たちは2部隊で320体。
・D級モンスター240体
・E級モンスター80体
基本陣形は、現在4層となっている。
・1層目:前衛に80体のE級モンスター(ゴブリンナイト、オーク、プチオニ)、ようは壁役だ。
・2層目:次に遠距離攻撃の58体のD級モンスター(ゴブリンアーチェ)。
・3層目:その後ろに更にD級モンスターの前衛を120体(コボルトナイト、デビル、ベアー、リザードマン)。
・4層目:一番後ろに遊軍としてスピード重視のD級モンスター60体(スネーク、プチタイガー)
敵が仕掛けて来たら、まず2層目のミレーネ率いる遠距離攻撃部隊により、たっぷりと弓矢を食らわせてやる。相手も遠距離攻撃を使って来る場合は、1層目の前衛E級が体を張っても2層目を守る。
鉄の矢は相当な威力を発揮し、打てば打つだけ敵がやられる。
敵がこっちに着く前に上手くいけばこれで半数の200体を葬りされる。
敵が1層目に接近して来たら、2層目のミレーネの遠距離部隊を後方へ下がらせ、それと同時に3層目の前衛D級モンスターがその穴を埋める。(2層目⇔3層目 入れ替え)
その後、前衛同士の白兵戦。
頃合いを見て4層目の遊軍が敵の裏に回って背後を打ったり。
敵の遊軍が現れれば、ミレーネの遠距離攻撃で出鼻を挫く。
そして、こちらも4層目の遊軍を送って対応などいろいろなパターンで経験を積んだ。
俺はというと、3層目の前衛もしくは、4層目の遊軍へ入って戦闘を繰り返すことが多い。
◇◆◇◆◇◆
<2030年11月1日>
そして、地球人にとっての最初の処刑が執行される日・・・。
謎の声が聞こえてから1ヶ月後の12時ちょうど。
『審判の日』まで残り5ヶ月。
地球人の半数が処刑されてしまう日の事を人々は『審判の日』と呼んでいた。
涼真さんは無事に生き残った。
というか、日本同士の抗争が激化して人口が結構減っていた。
8位/61,566,827人 (10月1日の人口:68,543,356人)
※ボーダーライン 34,271,678人
「すでに最初の1割以上減ってるし。それに俺の順位も1つ下がってるな。」
日本人が大量に処刑されたとのチャット書き込みは無かった。
既に予定の1/10の人口が殺し合いの末に亡くなったからと推測される。
「スタート時の人口からの計算だから処刑者がでなかったのかな?それにしても、あの声の望んだ通りの展開になっちまったな。」
そう、日本人同士で生き残りをかけて殺し合いに発展しているのだ。
これは日本に限った事では無く世界中で起こっていた現象だった。
更にこの日、不可解な事が全世界で起こった。
立入禁止箇所にダンジョンが出現したのだ。
なぜ、ダンジョンかと判明したかというと、本当に見た目ゲームのダンジョンだからだった。ドデカい岩山に入口がいくつもある。
これは近場のプレイヤーからのチャット書き込みで世界中に周知された事だ。
そして、【地図】の表記もダンジョンと記載されているので、決定的だ。
チャットでダンジョンの情報をまとめるとこんな感じだ。
・全国の市町村に1つずつ出現している
・lv5の土地がダンジョンを囲んでいる
・ダンジョン内の情報は一切何も無し
1ヶ月経ってもダンジョンに関する情報が何も上がってこなかった。
誰か挑んだか失敗したのか。
誰も挑んで無いのか、情報を伏せてるのか。
「ダンジョン内の情報を持っていたとしても、馬鹿じゃなければ、ダンジョン内の情報は流さないだろうな。なあ、ミレーネ、お前たちの世界でダンジョンってあったのか?」
「あったよ。ダンジョンは『闇の塊』とも呼ばれているわ。黒い霧の塊がダンジョンなの。ダンジョンの規模にもよるけど直径2mの円で高さ4mくらいの黒い霧状の塊。
そこに足を踏み入れると別次元へ飛ばされる。中にはモンスターやお宝が眠っており人々を呼び寄せているの。ダンジョンは生き物を捕食して大きくなると言われているわ。各ダンジョンによって中の空間は異なるわ。迷路だったり、広いフィールドだったりさまざまよ。」
「俺のイメージしてるのと違うんだな。山の洞窟がダンジョンのイメージだ。ダンジョンはどうやってできるんだ?」
「うーん。よく分からないって言うのが正しい答えね。ただ、魔素が濃い場所に現れると言われているわ。人の手付かずに放って置くとそれらが集まり闇を纏い塊になると言うわけ。」
「ふ〜ん。じゃあ、今回みたいに突然世界各地に多数現れるのは不自然って訳だな?まあ、明らかに不自然だもんな。」
「そうだね。こんなに多くのダンジョンが現れるなんて私の世界じゃありえないわ。」
「まあ、これもアイツらのシナリオなんだろうな。」
「まずは、ダンジョンの中がどういった場所なのか調べるべきね。と言っても、挑戦するのはまだ先なんでしょ?」
「その通り、まあ、今のところは様子みって感じかな。」
「分かったわ。」
俺とミレーネは巨大なダンジョンの山を遠くから見ながら話していた。
ミレーネは俺と腕を組んでいる状態だ。
つまり柔らかな感触が俺の腕に伝わってくる。
「あら、どうしたのフーマ?」
「な、なんでもないよ。」
「ふふふ、可愛い。素直にならない子はこうだ。」
ミレーネの柔らかい手が、俺の下半身の反り立つものをゆっくりと撫でている。
大きく、固く成らせるようにいやらしい手つきで触ってきた。
「や、やめろって。その気になっちゃうだろ!」
「フーマがその気になっても・・・私は構わないわよ♡」
「っえ……いいの?」
俺もお返しとばかりにミレーネの下半身を探るとドロっとしており、そのまますんなりと俺をものを受け止められる状態だった。
わかっていると思うが、俺たちは暫くしてから拠点へ帰りました。
ミレーネのあそこは相変わらずの名器でした・・・。
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