第15話 南側防衛(1)



更に2週間後、地道な積み重ねで次のステップに行くための条件が整った。

ついに俺のレベルが3になったのだ。

はっきり言って結構長かった・・・。RPGゲームだったら、序盤はサクサクレベル上がるもんだろう!



その夜、休息を取りつつ、【力】へステータスポイントを振るか【配下】をDランクへ上げるか悩み続けた。


「俺の勘が正しければ、5刻み毎にランクアップに必要なポイントが増える………はずなんだよな。

ただ、可能性としては倍の可能性もある・・・。でも、ランクアップに必要なポイントが倍だったら、この陣取りバトルは鬼仕様だな。」


【俺の想定】

+5ポイント(計5): Fランク→Eランク

+10ポイント(計15): Eランク→Dランク

+15ポイント(計30): Dランク→Cランク

+20ポイント(計50): Cランク→Bランク

+25ポイント(計75): Bランク→Aランク


名前 葛城 風馬 (支援スキルLv1)

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 15

能力値

 力 D (15)

 魔力 F (0)

 配下 E (5)

 創造 E (5)


「なので力にあと15ポイント振れば、Cになる!はずだ・・たぶん・・・。

やってみないと分からん!躊躇してても、チャットに乗って無いし、やってみるか!」


ポチポチ・・・14回目、15回目。


「よし来い!……っえ。来なかった。・・・倍だったかぁ。」


名前 葛城 風馬 (支援スキルLv1)

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 0

能力値

 力 D (30)

 魔力 F (0)

 配下 E (5)

 創造 E (5)


「配下を上げとけばよかったかな・・・・もう、悔やんでも仕方ないか。」





……と、ベッドから起きた。


「あれ……夢か?」


急いでステータス画面を確認すると


名前 葛城 風馬 (支援スキルLv1)

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 15

能力値

 力 D (15)

 魔力 F (0)

 配下 E (5)

 創造 E (5)


ポイントを振る前のままだった。


「夢だったようだ………。

なんで根拠のない自信から力に振ってしまったのだろう。」


夢だったから感覚がおかしかったのだろうな、改めて今後を考える。



これまで、序盤はスタートダッシュが必要で、これはある程度できたと思う。

ミレーネを仲間に加える事が出来て戦力UPする事ができたし、何より仲間に美人がいるとやる気になる!

そして、エルフたちとの死闘も何とか乗り切った。


今後は「継続したレベル上げ」に「領地拡大及び防守」だな。

レベル上げはモンスターなどを倒して経験値を手に入れるんだよな。

これは領地拡大及び防守によって行えるから一石二鳥だな。

なお、配下が敵を倒しても俺に経験値が入るのはチュートリアル時に確認済み。


「そうなると、俺が死亡するリスクを下げる為、防守で敵を倒してレベル上げるのはありだな。

俺の力ランクを上げると俺自身が強くなるので、死亡リスクは低くなる、これもこれで必要なんだよな・・・。」


「ただ、四六時中俺が敵を相手するのは不可能だ。

更に敵の配下が強くなって、集団で攻撃されたら、ジリ貧になり結局死亡のリスクが高くなる。

そうなると、現時点では配下のグレードを上げるのもありだな。」



そして、結局はこうなった。


名前 葛城 風馬 (支援スキルLv1)

レベル 3

クラス なし

ステータスポイント 5

能力値

 力 D (15)

 魔力 F (0)

 配下 D (15)

 創造 E (5)


配下をEからDへ上げたのだった。





そうなると、新たな配下を召喚して戦力を試す検証タイムだ。


・コボルトナイト (DP120)

 コボルトを一回り大きくした感じだが、腕が太く体の筋肉量も多いパワータイプ。防御力が高そうな感じで頼りがいがありそう。


・ゴブリンアーチェ (DP120)

 ゴブリンを一回り大きくした感じだが、器用さが段違いに高い。腕の力も強くなっており、大きめの弓でも弾け、弓での命中率補正が掛かっているかの如く的確に当たる。


・スネーク (DP150)

 全長2~3mほどの大型の蛇(個体差で長さが異なる)。俊敏性が高く、締め付け攻撃、噛みつき、毒霧などに優れている。


・デビル (DP300)

 1.7mほどの人タイプ。ただし、容姿は牛のような馬のような顔をしており、手の指は3本、背中に翼、お尻に尻尾が生えている。飛行もできる。魔法が得意で、個体差により闇、火、風をランダムで扱える。

 

・ウジザル (DP150)

 アジザル、イジザル、ウジザルとなるにつれて一回りづつ体格が大きくなってきている。性格も荒っぽくなり、攻撃力も俊敏性も徐々に高くなっている。


・コンバット (DP150)

 60㎝ほどの大きさのコウモリ。空中を自由自在に飛び回り、素早く、超音波で敵の妨害や、噛みつきなどの攻撃を放つ。


・プチフォックス (DP100)

 70㎝ほどのキツネ。見た目も可愛らしく、性格は温和だが、戦闘になると荒々しくなり、俊敏性を生かした攻撃をする。


・ベアー (DP200)

 プチベアーより一回り大きくなった熊さん。2mを超える身長で、二足歩行が可能。四足歩行でスピードののったタックルは軽トラックに跳ねられたくらいの衝撃だ。攻撃力と防御力はDランクトップクラス。


・プチタイガー (DP300)

 2mほどのトラさん。四足歩行でスピードにのると止められない。攻撃力と物理防御力は、Dランクのトップ。ただし、魔法耐性があまり高くない。


・フェアリー (DP100)

 40㎝ほどの人型タイプ。背中に羽が生えており、飛行している。物理攻撃力は皆無。魔法によとり多少攻撃が可能。また、Dランク以下で唯一の回復系魔法が使える。


・リザードマン (DP200)

 1.7mほどで全身鱗に覆われているトカゲ人間といった感じ。水辺での戦闘では能力補正が乗り能力値UP。水系の魔法攻撃に耐性が高い。装備品も器用に扱い、知能もある程度高い。



モンスターのみで戦わせると、俺がいなくても土地lv2は余裕で攻略でき、更に土地lv3はギリギリだが倒せる状態にまでなった。かなりの戦力アップだった。


更に俺がレベル3になり、3部隊出撃できる様になった。


【部隊編成】

第1部隊 (180/180)

 葛城 風馬 (リーダー)

 ~~~~


第2部隊 (180/180)

 ~~~~ (リーダー)

 ~~~~


第3部隊 (180/180)

 ~~~~ (リーダー)

 ~~~~


俺が自ら部隊を率いて3部隊で土地lv4へ攻め入ると、半数の配下が被害を受けるが、どうにか占領できるほどにまでに戦力がアップした。


今後も足踏みせずに、一歩づつ日々成長するためには、今は土地lv4を占領する事が必須である。

そのために土地lv4を確保するのになるべく被害を出さずに工夫してみた。


・1つ目の対策は、【支援スキル】だった。

これを使う事で、5割程の被害が3〜4割程へ減った。気休め程度だと思ってたが、目に見える効果はあった。


・2つ目の対策は、壁部隊として、配下ランクが低いモンスターを織り交ぜるながら、高ランクのモンスターの被害を減らす事に成功した。




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