エピローグ 「星月夜」

 本当に何度目の花火大会だろうか、



 高校を卒業し、そのまま花火職人の道を進み、祖父から家を継いだ父の元で、今年の花火を作る。



 牡丹の花火を作ることも増え、それで評価され少し有名にもなった。



 年々自分でも腕が上がっていると実感する、とはいえまだまだだが。



 そんなわけで、今年も兄さんにここは任せろと言われて、あの堤防で花火を見る彼女の元へと向かう。



 星月夜……花火と言う名の星々が輝く夜の中、僕の瞳には――



 ずっと昔から、君しか映っていなかった。

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花が彩る星月夜 輝響 ライト @kikyou_raito

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