なんだか居た堪れないです。

 悪いことをしている訳じゃないのに、生理的に苦手な人っています。そういう人を見かけた時、「私は無理だけど、誰かこの人を受け入れられる人がいるといいな」って思ってしまいます。そういうあわれみってものすごく失礼ですが。
 「私」の語り口からすると「あの子」にもつるむ友達がいたようですが、誰も消息を知らないというのが悲しかったです。授業中指名された時、お昼御飯の時、「あの子」は本当はどう思っていたんだろう。そんなことばっかり考えてしまいます。

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桃子