第10話 私も二次創作がやりたい

今日も音乃はツイッターチェックとピクシブ巡りをする。

 ツイッターには日々神絵師によるイラストがタイムラインに流れ、ピクシブには新作のラミ丘作品が日々増えていく。

描き手の人々にはいつも楽しませていただいてありがとうございます、と感謝の気持ちを直に伝えたいほどだ。

 そういったファンの活動を見ていると、音乃は考えたことがある。

「私も、この人達みたいにもっとラミ丘を極めたいなあ。アニメや漫画をみるとか以外にもファンとして何かできることないかなあ」

 ツイッターで萌え語りツイートを流す、それだって十分にラミ丘ファンと繋がることができて、フォロワーと語り合えるツールとして楽しめる。

 しかし、音乃にとっては自分がとても楽しめる、二次創作を描ける人々はまさに神のような存在だった。

 あの原作からキャラクターの愛を拡大させ、それを形にし、公開してファンと共有する。

音乃はそういった描き手の活動を見ていると、それは自分にはできないことだと思った。

もちろん、これまでもアニメを観れば感想を語り合い、コミックスを買うことにより、公式に貢ぐ、などファンとしてできることをしてきははずだ。それでも何かが足りない気がする。

「私、このままでいいのかな。せっかくアミロシ好きなのに、ずっと読むだけなんてもったいない気がする」

 音乃が好きなのは、ラミ丘そのものではあるが、その中でも特にアミエル×ロシウスという組み合わせが好きなのである。

 ツイッターではそのカップリングが好きな人々で溢れ、それぞれがその萌えを形にする。

「ツイや支部の人達もラミ丘も大好きで、アミエルもロシウス大好きなんだって。私もそういうカップリングとしての表現ができたらいいのにな」

 音乃はあくまでも描き手でも絵描きでも文字書きでもなんらかの活動をしているわけではない、自らが作品を生み出すわけではないという意味では、ただ作品を見るだけのROM専というだけだ。それでは作品への愛については語ることができても、それまでである。

「もっと私もラミ丘の良さを普及させるとか、そういうことができたらいいのにな」

部活にて先輩達と熱いトークをするようになってから、自分もその勢いでトーク以外にもそれ以上にファンと繋がることができないものかと。

「やっぱり皆の作品とか見てると、あの情熱があるからこそこういうのが作れるんだなあと思う」

 音乃はそう言いながらスマホからピクシブで各フォロワーの作品を見ていた。



 今日も音乃は部室で先輩達とトークする。

 先輩達は漫画を描く作業もある為に、部活中ずっとおしゃべりができるというわけはないが、それでも先輩達は音乃にも自分達の原稿を見てもらい、感想を聞くなど、漫画研究会らしい活動もしていた。

「音乃ちゃん、ピクシブとかで何か面白いのとか見つけた?」

「ええ、最近はピクシブでいろんな作品見るのが楽しくて、前にアミロシで神漫画見つけちゃって、寝る前に本当ににやにやしながら見てたんですよ。ブクマにしてて、何度も眺めてて」

「わかる! 凄く自分に合う作品を見つけると、つい何度も見ちゃうよね」

 先輩達も同じく腐女子として自ジャンルでも同じ経験をしていて、やはり音乃と話が合う。

 

そして、宮平先輩はふとこう言った。

「音乃ちゃんは、そういうのやらないの?」

 突然に音乃に何かをやらないかという発言。

「そういうのって、どういう意味ですか?」

「二次創作だよ。音乃ちゃんもそういうの見るの好きなら書く方もやらないのかなって。それだけアミロシ好きなら、何か好きなものを形にするとか」

 二次創作、と聞いて心が揺れた。好きなものを形に、それは音乃が憧れていたものだ。

「で、でもでも私、絵とか描けないし……」

 先輩からそういった話を持ち出されても、音乃はそれは決してできないことだと思った。

 音乃は絵を描くことができない。小学校で少し漫画の絵を真似して描くことはあったが、自分で絵を描くはできなかった。

 中学時代の美術の授業で油絵を描くことはあったが、それは漫画のようなイラストではない。

 とことん絵を描けないからこそ、高校の選択科目は音楽を選んだ。

「先輩達みたいに漫画とかイラストとか描けないし……」

 ファンとしての活動、主に二次創作とはイラストや漫画のイメージがある。

 最初に漫画研究会の存在を知った時は漫画を描くつもりで入部したのではなく、アニメや漫画について語る仲間が欲しかったからである。

 あくまでも漫画を描くためではなく、仲間を作る場所として。この部活に入り、話の合う先輩達と仲良くなったのはよかった。

 しかし、やはり先輩達は漫画やイラストを描く作業を毎日のようにしており、やはりなんらかの創作活動はしているが、音乃はそういった創作はできない。

 しかし、宮平先輩はこう言った。

「二次創作って漫画やイラストだけじゃないんだよ。小説でもいいの。絵が描けなくても、文字媒体で話を作れる小説を書けばいいんだよ」

「小説……」

 音乃はそれを聞いた時、心の中で何かが揺れ動いたような気がした。

 音乃は以前は活字媒体である小説を読むことは苦手だった。

 だからこそ今まで本というと漫画ばかりを読んでいた。

 そうだったが、ラミ丘にはまり、二次創作という存在を知って、ピクシブを閲覧するようになってからは小説を読むことも増えた。

 小説だからこそ、じっくり楽しめるストーリー、それはまた漫画とは違う形で楽しめると。

「私が、小説を……書く?」

 あれを自分がやるというのだろうか。自分で物語を考え、それを形にして作り上げていく。

 そしてそれをファンに読んでもらう。そうすれば自分も創作活動をできることになる。自分もラミ丘の二次創作として、「書く側」になれる、と。

 一瞬だけ心が揺れ動いた気がした。しかし、すぐに現実に戻った。

「でもでも私、作文とか苦手だし、文章力だってないし、考えてることを文字に書くことも下手だし。そんなの無理ですよ。ましてや小説なんて、とても……」

 音乃は物語を作るだなんてことはやったことがない。

 授業の課題や宿題でやる作文やレポートといった形でしか文章は書いたことがない。

 自分で考えたストーリーを、それも大好きな作品の二次創作でなんてますます未開の土地だ。

「音乃ちゃん、二次創作に必要なのは文章力よりも表現力なんだよ!」

宮平先輩は目をギラギラさせてそう言った。

 文章力よりも表現力、それはどういう意味なのかと。

「たとえばね、こういうシーンを書きたいとか、こういう台詞を言わせたいとか、もしくは、自分だったらこのキャラで「こんな話になったらいいな」とかそれを形にするとか、そういう気持ちさえあれば……つまり愛があれば誰がやってもいいんだよ」

 先輩の熱意、音乃はその言葉が目から鱗が落ちたような気がした。

 今までは二次創作というものは、あくまでも元からそういったスキルがある者、大好きなジャンルで二次創作を描いていいのは、そういったスキルがよっぽど高い、すでにそういった系統の力がある者しかやってはいけないのだと思っていた。

「音乃ちゃんの話を聞いてたら、音乃ちゃんはラミ丘が大好きで、二次創作を読むのも楽しいって気持ちがよく伝わって来るよ。二次創作はそういう熱い愛を持つ人なら誰がやってもいいの。二次創作をやるのに資格なんていらない。愛があればいいの」

 確かに音乃にも、そういった気持ちはあった。

 いつもツイッターやピクシブで日々増えていくラミ丘の二次創作を見て、こうやって愛を形として表現できるということに。さらに自分にも何かそういった活動ができないかと。

「音乃ちゃんもそういうの、やってみればいいんだよ」

 音乃は少し考えた。絵は描けない、子供の頃から絵を描くということは授業以外ではあまりやってこなかった。ましてや漫画のようなイラストなんてもっと描けない。

 しかし文字媒体である小説ならどうだろうか。

 学校の授業や課題といったもので文章を書くことは多々あった。文章であれば、確かに絵のようにたくさん練習せねば描けないということはない。文章ならば練習をしなくても、すぐに書くことができるのだ。

 あとはそれを応用して、好きなキャラで好きな展開を入れるストーリーの形にすればいい。

「小説なら、確かに書ける」

 そう思った途端、音乃の中で、何かがはじけたような気がした。新しいことができそうだと。

「絵は描けないけれど、文字でストーリーを作る小説なら私にも書けるかも!」

今まではROM専で自分から何かを生み出すといったことがなかった音乃は何か刺激になっていた。

「音乃ちゃんくらいにラミ丘愛があれば、きっとできるよ! 頑張れ!」

 宮平先輩に背中を押されたことにより、音乃はますますそれがやりたくなった。

「私……小説、書いてみたいです! やってみようと思います!」

 ここで音乃の中で、新しいことに挑戦しようという心が沸き立った。

「頑張れ音乃ちゃん!」

 音乃は新しいことを始める高揚感に包まれた。

 


 その夜、自分の部屋にて音乃は改めてピクシブを閲覧しながら言った。

「私も……アミロシ好きの皆みたく、ストーリーを形にして、読んでもらいたい!」

 先輩に二次創作をやってみることを推されたことにより、音乃は燃えが合っていた。

「何もしないよりも、自分から動かなくちゃダメだよね。これもアミロシの良さを少しでも広める為にも、私がも何かしなきゃ!」

様々なアミロシ作品を見ているうちに、自分もなんらかの活動をしたいとは思っていた。

 それが今、この形なら実現できそうだと。

「私がアミロシ作品を書いて、それをピクシブにアップする! ピクシブアカウントはもうあるから、そこからアップすればいいいだけだし!」

ひと昔前ならばインターネット上に作品を公開するには、各自ホームページやサイトといったウェブ上に部屋のようなものを作らなければならなかった。

 しかし今ならばピクシブというイラストSNSにて誰でも簡単に作品が投稿できるというわけだ。

今までは読み手でしかなかった自分も作品を生み出せば、アミドナ好きとしてそのお祭りに乗ることができるのではと、音乃はますますやる気がアップした。

「私もラミ丘への、アミロシへの愛があるファンとしての活動をしたい!」

 それが自分にできる、アミロシ好きへの道だと。


「でも、小説とか書いたことないなあ。本当にできるのかな?」

 音乃はこれまで文章を書くというのは読書感想文や学校の授業や宿題での作文執筆でしか経験したことがなかった。ツイッターなどの短文ではなく、本格的な長い文章を書くという経験も少ない。ましてやストーリーを動かす小説なんて書いたことがないのである。

「うーん、私にそういうのできるのかな?」

 音乃はストーリーを考えるということもしたことがない。

 感想文や作文のように自分が思ったことを描くことはできても、物語を書くといった経験はないのである。

 自分でストーリーを考え、それを形にする。それは全く経験をしたことがない出来事だ。

「とりあえず、小説の書き方について調べてみよう! 話はそれから!」

 音乃はまず小説の書き方について学ぶことにした。

「これがもしできれば、私も立派な書き手になれる! よーし、明日から頑張るぞー!」

 まるで新しい何かを発見したかのようなワクワク感が音乃の心に溢れる。

 

 翌日、音乃はさっそく動き出した。

 自宅にて今日得てきた情報をまとめるのだ。自室で一人、色々なことをしてみる。

図書館で小説の書き方のハウツー本を借り、インターネットで「小説の書き方」といったワードで検索をかける。

 すると小説を執筆するには様々な方法があると知った。

 図書館で借りた本と、ネットで調べた情報を見ながら、それをインプットする。

 そして、その中から学んだ方法の一つがこれだ。


「普段からアイディアが浮かんだらそれをすぐメモに書き出す習慣をつける」


 これは小説執筆において基本的なことだ。

ストーリーの流れや、入れたい展開などが思いつけば、それをメモに書き起こすことにより、自分が書きたいものをメモにすることで、文字を目で焼き付ける。


「まずは思いついたプロットにあらすじを作り、ストーリーの起承転結を書く」


 これもストーリー作成において重要なことである。プロットを作成し、どんな話を作るかを考える。そして物語においての盛り上がりや終結はどうするかなどの起承転結を作る。

「私が書きたいもの……書きたいもの……」

 音乃はさっそく自分が書いてみたいと思うストーリーを考えた。

「じゃあ私が書きたいのは、アミエルとロシウスが友情を感じるストーリーで、二人が何かをする話! そしてますます友情を深め合う!」

 音乃は大雑把に自分が作りたいであろうあらすじを考えた。

「うーん、でもこんな話でいいのかな? なんか特にひねっている部分もないような……ありきたりな話かもしれないし。そもそも何かをするって、何をするの?」

 音乃は自分の考えた話がひねりもなく、ありふれた話のようにも思えた。

「というかそもそも台詞とか背景描写とかどう書けばいいの? どうやって話を動かすの?」

 音乃はまず初心者ならではな部分に躓いた。

「や、やってみなきゃわからないよね。とりあえず何か書いてみよう」

 そう思い、音乃はパソコンを起動させた。

 そしてテキストファイルを作成する。 後はここに思いついた文章を書いていくだけでいい。

「えーと、じゃあなんか台詞とか……」

いざパソコンでキーボードでテキストファイルに何かを書いてみようと思った時だ。

 まずはキャラの台詞を考えてみようと、数行ほど書き出してみようとしたところだ。

アミエルの台詞に「俺はロシウスを守りたい」と、入力してみたところ、自分が書いた台詞を見て手が止まった。

「この台詞なんか恥ずかしくない? アミエルってこんなこと言うの?」

 音乃は文章を書いてみて、実際にその文字が目に見えると、急に自分が書いたものが恥ずかしくなってしまった。

「そもそもこれ、ストーリーになるの? どんな場面を入れればいいのかな?」

 音乃はさらに文章に書こうとして、またもや手が止まる。

「友情を感じる話、ってどうやってそんな展開に持っていけばいいの?」

 プロットは書き起こしてはみたものの、それを実際にストーリーにするという部分に躓いてしまう。

「あの世界観だと友情を深めるエピソードって何?」

 音乃はこういう話を描きたいとは思っていても、いざそれを小説という形にすることに難易度が高く感じてしまった。

「私が書いたら、もはやあの世界観をぶち壊しにしてない? これを読んだ人とかに、つまらないとか思われない……? このキャラはこんなこと言わないとか」

 音乃は急に不安になってきた。

 もしも自分が書いた話が人に読まれた時につまらないと思われたり、世界観を壊している等と思われないかという恐怖にとらわれる。

「私なんかがあの世界を舞台にしてお話作るなんて、きっとラミ丘沼を引っ掻き回してるとか思われるかも……?」

自分が作った話を書くことで、ラミ丘の世界をいじくろうとしているような気分にもなってきた。まるで自分があの世界観を崩しているようで、それを読んだ人に酷評されるのではないかと、ラミ丘ファンから見れば……と思うと。恥ずかしくなってきてしまった。

文字にして、それが実際に目に入ると、それだけで自分が書いた台詞が恥ずかしくなってきてしまう。

 音乃はパソコン画面の前で固まった。

「やっぱり私に小説を書くなんて無理だー! 難しいよー!」

 音乃は叫んだ。

 キャラクターの台詞を考えるのも、世界観でのエピソードを作るのも、ストーリーとして形にすることも、それを読んだファンに嫌がられるのではと不安になることも、全てが音乃には難しいと感じてしまった。

「こんなのできないよ……。やっぱり私に皆のように物語を作るなんて無理だった……。ハードルが高すぎるよ……」

 最初の段階で大きく躓いてしまい、音乃は自分にはできないと絶望してしまった。

 そして先ほど自分が書いた数行の文章を見て、さらに恥ずかしさがこみあげてくる。

「なんで私こんなこと書こうとしたんだろう!? 今読むと、すっごく恥ずかしい!」

 そして自分の書いたものですらもそういった恥じらいを感じてしまうのである。

 こんな最初の段階で躓くようでは、とても小説を書くことなどできないと。


「気分転換に、他の人の小説読んでみよう」

音乃はパソコンで、ピクシブのブックマークを付けたお気に入りのアミロシ小説を読んでみた。やはりそれが一番参考になるだろう、と。

「みんなやっぱり文章も構成もお話もいいなあ、とてもだけど私にはこんなの書けないや」

 ブックマークをつけた小説は、どれもストーリーの内容も、文章力も構成力も抜群な作品ばかりだった。

 明らかにレベルが高い。その証拠にそれらの小説はいいねやブックマーク数も多い、

「このアミロシ小説とか凄くキュンとするなあ。文章だけでも何度も読みたくなる」

 小説というのは絵や漫画と違って一瞬で見ることができないが、文字媒体だからこそ、キャラクターの心理描写や背景描写、なおかつ場面などが細かく文字で表されている上に、文字数の多い小説ほど、長いストーリーをじっくり楽しめるということだ。

 それゆえに、心理描写などをいかにどう表現するか等にも力を入れる。

 そしてそういった作品は、文字のみでも何度も読みたくなるほどの魅力があるのだ。

「この人の小説、やっぱりいいなあ……。文字だけなのに、心理描写とかも細かくて、台詞も凄いし、お話も面白いし」

 やはりそういったユーザー達は、小説を書くことに慣れている人なのか、その内容は実に惹かれるものである。ストーリーがもはや引き込まれるほどだ。

「私にも、こういうの書けたらなあ。そして読んだ人が面白いって思えるような小説とか……。でも、やっぱり無理だよね」

 音乃は願望を口にしてみるものの、諦めの気持ちも同時に口にした。

 そう言いつつ、さらにピクシブでブックマークを付けた小説を再び目に映す。

「この小説とかブクマもたくさんついてる」

 ブックマークはお気に入りの小説をいつでも読めるようにと、そういった意味でつける者も多い。それだけその作品は魅力的だということだ。

「こうやってたくさんの人に見てもらえるし、自分もアミエルとロシウスが好きってことを表現できるのって凄いよね。自分もアミロシ好きなんだ! って声に出せてるみたいで」

 二次創作の醍醐味はやはり、作品への愛の形を作り上げ、それを他の者と共有できるということだろう。そしてそれがまた、読んだ者をもっとその原作の世界へ飲めりこませる。

「私も、そういうファンとしてできることをしたい……。でも、難しい」

 つまり、それを自分ができれば、自分も立派なアミロシファンということが大声で表現できているようで。

 しかし、やはり現実は難しかった。



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