このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(152文字)
硬質的な文章に支えられて、ただひたすら男が同じ悪夢を見るというだけの繰り返しが、「小説」になっているのがすごい。土の香り、手触りといった五感の描写が世界を豊かにしているんだと思います。悪夢のなかの「見越し入道」、気味がわるすぎて背筋がひやっとしました……。