31 人工衛星を全て破壊し、月面基地を壊滅させました。

「かわいい、ライフルねえ。」



 

 ガチャ




 破滅ちゃんは、ライフルに、白く輝く弾丸を装填した。




 僕の、心臓と肺と胸骨、肋骨で、作られた弾丸だ。




 キュイーン!




 ライフルと、弾丸が共鳴し、星死ぬ時に最後にキラリと放つ爆発のように、美しく、光った。




 「いい声で、ライフルも鳴いてるなあ、嬉しそうだぜえ。」




 破滅ちゃんの目は、光り輝くライフルと弾丸に照らされ、反射している。




 ガチャン!




 破滅ちゃんは、左手で前のグリップを持ち、後を右手で、握り、引き金に、人差し指をかけた。




 「撃ちます!撃ちます!。」




 破滅ちゃんは、甲高い裏声を、出した。




 スコープを覗き、人工衛星に、標準を合わせている。




 張り詰めた空気。




 バヴアン!




 勢いよく、銃弾が発射され、飛び立つ。




 銃口からは、眩い火花が飛び散り、白い煙が、上がる。




 ビュウウウウウウウウウウウウウウウ ドン!




 弾丸は光の弧を描いて、人工衛星へ飛んでいく。




 シュラルラ、グルン!




 ぶつかる寸前、弾丸は、勢いよく、破裂した。




 辺りが、白い色の柔らかい煙に、包まれる。




 グルン、グルン、グルン!




 白い糸が、弾丸から、放出され、人工衛星を、グルグルと、巻き付け、締め付ける。




 ゴリョ、リュニュニュ




 糸が、肉へと変化していき、胃と小腸と大腸が、人工衛星を包み込む。




 パーン!



 

 胃と小腸、大腸が破裂し、白く輝く布となる。




 布は、人工衛星を食事するように、衛星を包み込んでいく。



 

布は、腎臓、肝臓、膀胱、膵臓、胃と小腸、大腸となり、ドクン、ドクンと、脈打っている。




 パンパカ、パッパーパー!




 ファンファーレが鳴り響く。




 パカーン!




 内臓たちが、破裂し、白い煙と、キラキラと輝く、ガラスや、氷、ライトを放出した。




 クラッカーのようだ。




 「ベロベロバー!」




 煙が晴れると、中から、巨大な僕の顔面が出てきた。




 舌を出して、手を広げている。




 手と足が、独立して、宙を浮かんでいる。




 お化けみたいだ。 




 「来たぞ!、顔面砲だあ。ひゃっは!」




 破滅ちゃんは、腹を抱えて、笑った。




 グギュウ!




 弾丸から放たれた僕の両手が、人工衛星を潰す。




 ボリボリボリボリ!




 巨大な顔面は、手に持っていた、人工衛星を、食べた。




 人工衛星を食い終わると、僕の巨大な顔面は、爆発した。




 バッコーン!




 「うぎゃああああ。」




 わけわかんないよ、意味もなく、爆発しないでくれよ!




 連動するように、痛みがやって来る。




 顔面が、真っ赤に腫れ、痛い。




 苦しい。




 ブク、ブク、ブク、ブク―




 「あら。死んでしまったのね―。」




 僕は泡を上げて、死んでいた。




 「まだ、まだ、いくわよ。」




 破滅ちゃんは、ライフルを構えて、地球の周りをグルグルと廻る、人工衛星へ、撃ち放った。




 バン!




 バン!




 バン!バン!バン!―




 何発も、連続で、発射する。




 人工衛星が次々に、糸に縛られ、布に包まれ、握りつぶされたり、踏みつぶされて、ボリボリと、食べられる。




 ボリボリボリボリ!




 バッコーン!




 最後には、美しい火花を散らして、爆発するのだ。




 バッコーン!バッコーン!ベロベロバーノバーロロン!




 低軌道をグルグルと廻る3万基の人工衛星が、食べられ爆破されていく。




 爆発する度に、死に、アへ顔になって、ダブルピースするのだ。




 「ぶへへ、ぶへえ。」




 僕は、正気を失って、唸っていた。




 「気持ちよく、なってんじゃないわよお!」




 破滅ちゃんは、僕の右頬を、右手で、つねった。




 「いたっ。」




 僕は、正気に戻った。




 あたりを見渡すと、地球の周りを回っていた、人工衛星は殆どなくなっていた。




 「人工衛星は、人類の叡智なのよ。多くの希望と夢が詰まってる。」




 破滅ちゃんは、語りだした。




 「破壊した気持ちはどう?」



 

 破滅ちゃんは、横目に僕をみる。




 僕は、人類の希望と夢を潰したのだ。




 サイテーだ。




 「まだ、中間軌道と高軌道を回る人工衛星があるわ。ぜんっぶ破壊しないとダメダメよ。」




 破滅ちゃんは、右手人差し指で、僕の唇を抑えて、微笑んだ。




ジッと僕の目をしばらくみつめつつ、抑えていた手を放していく。




 「どうか、お元気で。」




 破滅ちゃんは、ライフルを構えると、遠く遥かを飛ぶ人工衛星へ向かって、照準を定めた。




 「逝ってらっしゃい。」




 バン! バン! バ! バン!バン!




 白い煙上げ、銃口から弾丸たちが、飛び出してく。




 弾丸たちは、容赦なく、地上2000㎞から、36000㎞を飛ぶ、人工衛星たちを、撃ち落していく。




 ボリ、ボリ、ボリ、ボリ―




 潰され、顔面砲により、食われる。




 バッコーン!




 爆破して、死ぬ。




 眩暈がする。




 死に過ぎだ。




 中間軌道を回る人工衛星は、全て、爆破され、壊滅した。




 「まだ、高軌道を回っている静止衛星があるよ。」




 破滅ちゃんは、死に疲れた、倒れ込んでいる僕の頭を右足で、踏みつける。




 「いくよ。」




 破滅ちゃんは、ライフルを構え、遠い高軌道を飛ぶ人工衛星に向けて、狙いを定める。




 バン! バン! バン!




 発射される。




 高度36000km外側へ、弾丸は、飛んでいく。




 「ハロー!。」




 弾丸から、挨拶の声がきこえる。




 ボリ!ボリ!ボリ!ボリ!




 弾丸は、破裂し、静止衛星を、締め付け包み込み、食べられる。




 顔面が、現れては、静止衛星を食べる、食べる、食べまくる。




 バッコーン!




 食べては、爆発して、口から泡を吹き出して、死んでしまうのです。




 「いいぞ。これでこそ、宇宙だ!。」




 破滅ちゃんは、遠方で爆発する僕の顔面砲をみて、手を広げ、声を上げた。




 「どうだ、破壊くん。君が踏みにじったんだぞ!人類の夢を、希望を、ぐちゃぐちゃに潰したんだぞ!さいっこうに、気持ちいだろ?」




 破滅ちゃんは、白目で、泡を吹き出し、逝ってしまっている僕の顔に両足乗りして、足裏で、踏み付けて二ヤりと、笑った。




 「気持ぢぃ、気持ぢぃあぅ、ぐぅう、あぶぅう!。」




 破滅ちゃんに踏まれる、快感!喜び!




 僕は、人類の夢と希望、未来を奪ったのだ。




 なのに、どうして、白目を剥いて、気持ちよくなっているんだ?




 わからない。




 「頭が、おかしくなってしまうだろ?」




 破滅ちゃんは、僕の頭を右手で握って、持ち上げた。




 クシャクシャの顔で、涙や鼻水、血、ヨダレを流し、ベタベタな状態で、頭ん中も、朦朧としていた。




 「一度、死んどいた方がよさそうだな。」




 グリョ!ボキ!ボキ。



 破滅ちゃんは、右手で頭を、左手で胸元を抑えて、下に向かって、振り下ろして、膝を振り上げて僕の首を折った。




 ポロリ




 首が折れて、だらりと、地面に向かって、落ちた。




「たーまやー!。」




 破滅は、落ちた僕の生首を、大事そうに持ち上げると、宇宙の彼方へ向かって投げて言った。




 バッコーン!



 

 生首は花火となり、青、赤、緑の火花をあげ、開いた。




 ニョロ、ニュロ、ニョルロン―

 



 首の付け根から、頭がニョキりと生え、再生する。




 「やってしまった、終わりだ。」




 僕は、じぶんのやったことの取り返しのつかなさに、唖然とし、ボーとしていた。




 「終わり? まだ、だよ。」




 破滅ちゃんは、遠い宇宙の彼方をみた。




 「まだだって?」




 僕は、ききかえした。




 「月をみてみなさい。素晴らしいプレゼントが、来るんじゃないかしら。」




 破滅ちゃんは、ニヤニヤ笑った。




 「プレゼントですか。」




 僕は、月をみた。




 ブシュウウウウ!




 厭な音がきこえた。




 「光ってる?まさか―。」




 僕は、しゃがみこんだ。




 シュゥゥゥゥゥゥウウウゥ!




 核爆弾だ。




 稲妻のように、凄まじい光を放ち、僕たちへ向かってくる。




 バッコーン!




 ドリュリュリュリュリュリュ―。




 「ふああああ!。」




 熱い、焼けるうううう。




 月から、核爆弾が飛んでいきたのである。




 何発も、何発も、僕たちを狙って、正確に飛んでくる。




 ヒラ、ヒラと破滅ちゃんは、核爆弾を躱したり、刀で斬ったりしている。




 「あら、情けないわね。」




 破滅ちゃんは、笑った。




 僕はといえば、爆弾に直撃し、グチョグチョのドロドロになっていた。




 ダラダラと流れる血と爛れる皮膚、肉。




 「痛々しいわね。」




 破滅ちゃんは、困り眉で、プニプニで、痛々しく血の流れる肉を触った。




 「プニプニな骨肉ちゃーん。」




破滅ちゃんは、プニプニ血肉となった僕を、透明なビンの中に入れた。




 「出してよ。破滅ちゃん!」




 僕は、ビンの中で叫んだ。




 声は届かない、中で、血肉が振動するだけだ。




 「ブルブルと、振動してるねえ、何か、伝えようとしてるのかな?かわいい。」




 破滅ちゃんは、ビンの中で震える、僕のプニプニ血肉を、みて、微笑み、頬ずりした。




 「月まで、行くよ。」




 破滅ちゃんは、ビンを覗き込んだ。




 「月まで、384000㎞ある。遠いねえ。」




 破滅ちゃんは、胸から、宇宙船を取り出すと、僕の入ったビンを右手に、中に入った。




 飛行機みたいな形をしている。




 「凄まじい速度で、移動できるんだ。」




 破滅ちゃんは、宇宙船のコックピットへ行くと、ボタンを押して、エンジンをかけた。



 

 ヒュウウン!




 「ぼああああああああ。」




 頭がくらくらする、異常だ。




 本の3分ほどで、月の近くまで、来てしまった。




 「あらま、攪拌されて、液体になっちゃったわね。」



 

 破滅ちゃんはビンで、プニプニしていた僕をみた。




 「よし、外に出るか。」




 破滅ちゃんは、宇宙船の出入口の扉を開けて、外に出た。




 「うわお。限りなく、無だね。」




 破滅ちゃんは、宇宙船の上に立った。




 「破壊くん、喋ってみな。」




 破滅ちゃんは、ビンから僕を出した。




 フワ、フワ、ポ、ポ、ポ。




 宙を浮いた。




 血肉が宙を浮いている。




 どうしたわけか、丸い形になる。




 「再生するなよ。血肉状態で、活動できるようにするんだ。」




 破滅ちゃんは、宙に浮かぶ、僕の血肉を触った。




 「破滅ちゃん。」




 僕は、声を発した。




 血肉の液体が振動し、音を作り出したのだ。




 「キャハハ。面白い楽器だね。」




 破滅ちゃんは、振動し音を出す、血肉な僕をみて、愉快そうに笑った。




 「破滅ちゃん、破滅ちゃん、破滅ちゃああああん!。」




 僕は、声が出せる喜びに、激しく震え感動し、振動した。




 「人体を作り出せ。できるよな?」




 破滅ちゃんは、胸からマッチを取り出すと火をつけて、僕の血肉に火をつけた。




 「熱いねえ? はやく、人体になれ。」




 破滅ちゃんは、涙を流しながら、僕の血肉を燃やしていた。




 「うぎゃおおおす!。」




 僕は、悲痛な声を上げて、鳴き、震えた。




 「ほらあ、熱いでしょ、痛いでしょ。骨を作らなきゃ、筋肉をつけなきゃ、ねえ?」




 破滅ちゃんは、容赦なく、火を絶やすのをやめない。




 ニョロ、ニュロ、ニョルロン―




 ニューロン!




 血肉が、人の形となり、脊椎が生成され、筋肉が付いていき、僕となった。




 「やあ、こんにちは。破壊くん。」




 破滅ちゃんは、にこやかに、手を振って、挨拶した。




 「こんにちは!。」




 僕は、お辞儀をした。




 「いいお辞儀ですね。では、血肉液体になってください。」




 破滅ちゃんは、淡々と言った。




 「血肉液体にですか?」




 僕は、きょとんした様子で、きいた。




 「ええ。いわゆる、変態変化へんたいへんげってやつですね。」




 破滅ちゃんは、説明した。




 変態変化っていったって―




 「はやくしないと、スパナで、殴りつけますよ。うへへ。」




 破滅ちゃんは、胸からスパナを取り出すと、くるくると、両手で回転させた。




 「ひええ。」




 僕は、スパナで殴られて、粉々にされるのも、また一興だなあ、と思いつつも、どうにか、血肉液体になろうと、念じた。




 「プニョりとすれば、いいだけだ。」




 バチ!ン!




 破滅ちゃんは僕の頭をスパナで殴った。




 「プニョリ!プニョリ!プニョおおおおおおおおお。」




 僕は、無意識で、喚き散らし、ドロドロに溶けていました。




 「よし、いい子だ。できるじゃないか。」




 破滅ちゃんは、ドロドロに溶けた僕を、指でつついた。




 ニューロン!




 僕は、人体になった。




 月の周りをみると、ぐるぐると、地球ほどではないが、衛星が回っているのがわかった。




 「月にも、人工衛星があるのですね。」




 僕は、近くの人工衛星の方をみた。




 「ええ。人類は凄いわね。火星にでも行くつもりなのよ。いずれは宇宙中を探索するのでしょうね。」




 破滅ちゃんは、月の方をみた。




 「昔、月は地球だったのよ。巨大隕石が地球に落ちて、地球の一部になったってわけね。ジャイアントインパクトっていうわ。」




 破滅ちゃんは、説明した。




 「月に、君を発射。」




 破滅ちゃんは、光に照らされ美しく光る、月をみた。



 

 「発射って?まさか―。」




 僕は、おそるおそる、きいてみる。




 「核融合の力で、推進するロケットを、装着してっと。」




 破滅ちゃんは、僕のケツアナに、核融合ロケットを突っ込んだ。




腰回りも、5つ、囲うように、取り付けた。




 

「いくぞ、歯食いしばってろよおおおおお!。」




 破滅ちゃんは、両手で僕を上へ持ち上げ、海老ぞりとなり、後ろへ勢いをつけた。


 


 「ひええ。」




 やられるうう、投げられそうな予感がするよおおお。




 「投げつけるぞい! えいや!。」




 ヒュ―ン!




 叩きつけるように、月に投げつけられた。




 「月へ、逝ってらっしゃい!。」




 破滅は、手を振って、笑った。




 ひええええええ!




 秒速20㎞で、宇宙を飛んで、月へ近づいていく。




 「ブースター核融合ロケット 発動。 ケツアナな下半身にご注意ください。」




 ロケットからアナウンスがきこえる。




 ご注意くださいって言われも、やるもんはやるんだろおおお?




 わかってますよ、発射するんですよねえ。




 「発射3秒前 3 2 1―。」




 アナウンスは、カウントダウンをはじめた。




 「ゼロおおおお!。」




 ヒュウウウン!ヒュヒュ、ヒュヒュ!




 発射しっちゃったよおお。




 秒速50㎞は出ているってええ。




 ケツが割れて、腰が取れちゃうううううう。




 あああんんッ。




 ガクガクと身体中を震わせ、涙、鼻水を垂れ流し、頭真っ白で、アへ顔ダブルピースしながら、月へ、落下していく。




 「うええん。追突しちゃいますう、僕、逝っちゃいますうう、あっあっんんん。」



 

 もう、腰ヘコヘコだよお。




 ガクガクと腰を痙攣させ、何度も、失神する。




 「うぎゃあああああ!。」




 ドッッコォォン!




 「ええええん。えええええん。痛いよぉ。」




 月に、頭から墜落しました。




 脳が、飛び出て、首が折れ、身体がぐちょぐちょになりました。




 ベットリ




 「ふええ。身体が、液体になっちゃってるよお。変態変化しちゃったよお。」




 血肉液体になっていた。




 月の地面にベットリと、くっついている。




 「生命反応確認!生命反応確認!。」




 白いネコがいた。




 指があり、話せるようだ。




 モフモフでかわいい。




 「ネコか?」




 僕は、首を傾げた。




 「わたしは、ネコ型ロボット03号。」




 ネコ型ロボット03号は、答えた。




 「ロボットなのか―。」




 かわいいネコだな。




 「お前たちは、地球を滅茶苦茶にするだけに飽き足らず、宇宙に来て、人工衛星まで、破壊し尽くした、月まで、壊す気なのか?」




 ネコ型ロボット03号は、質問した。




 「わからない。人類は滅ぼす予定だ。」




 僕は、答えた。



 

 「そうか。バカな事をしてくれるものだね。」




 ネコ型ロボット03号は、表情一つ変えず、淡々と言った。





 「液体なのに、動いたり、喋ったりできるだなんて、不思議だね。どういう仕組みなんだか。」




 ネコ型ロボット03号は、興味深そうに僕を観察した。




 ニューロン!




 僕は、人型に変態変形した。




 「姿形を、自在に変えることも出来るんです。」




 僕は、くるりと、左足を軸にして、回った。




 「へえ、面白いね。」




 ネコ型ロボット03号は、頷いた。




 ドドドドドドド―




 車の走るような音がきこえる。




 音のする方をみると、4人乗りと思われる、濃緑色の車が走って来た。




 「迎えが来たようだ。」




 ネコ型ロボット03号は、車の方をみた。




 「ようこそ、月へ。」




 顔がモニターで、身体が、人を模した機械の、ロボットが、車から降りてきた。




 モニターには、男が映っていた。




 「どうも。」




 僕は、頭を軽く下げた。




 「俺は、E。宇宙を開拓してる人たちの一人だ。」




 Eと名乗る、男は、僕のほうをみた。




 「Eは、スペースディベロップ株式会社の社長です。」




 ネコ型ロボット03号は、紹介した。




 「どういう会社なんだ?」




 僕は、質問した。




 「ま、人工衛星を飛ばしたり、宇宙船を作って、月だとかに行ったりして、宇宙を探索したり、衛星インターネット通信をしたり、SNSサイトを運営したり、自動運転システムを開発したり、電気自動車を作ったり―、いろいろしてるよ。」




 Eは、答えた。




 「へえ。よくわからないですけれど、すごそうですねえ。」




 僕は、感心した様子で、頷いた。




 「はは、不死身な君には、叶わないよ。」




 Eは、笑った。




 「君の事は、地球からも人工衛星からも、ネコ型ロボット03号の目からも、ずっとデータで送信されているから、だいたい、知ってるよ。」




 Eは、ゾクりとするほど、爽やかな声で、言った。




 僕の行動は、筒抜けなのである。




 「へえ。凄い。」




 僕は、警戒しつつ、笑みを浮かべた。




 「だろ? 最高にクールな、システムだ。 データを集めて、分析し、人工知能に学習させ、より、よい社会を実現していく。素晴らしいことさ。」




 Eは、とても、頭がいいのだろう。




 常人とは違う、人が成れ果てた怪物のような、雰囲気を感じていた。




 「乗りな。月にある、基地に案内するよ。」




 Eは、僕を車に乗るようすすめた。




 タイヤの大きな車だ。




 「はい。お願いします。」




 僕は、車に乗った。




 自動で、電気を使って動く、車だった。




 「一応、うちの会社でつくった、車なんだ。」




 Eは、照れくさそうに頭を掻いた。




 「いいですね。凄いです。」



 

 素直に感心していた。




 「地球が、ああなった今、もう人類もダメかも知れんが、まだ、わからん、月にも資源はある。」




 Eは、苦々しい様子で、笑った。




 しばらく走ると、建物がみえてきた。




 「もうすぐ基地だ。降りてみようか。」




 Eは、車を停めた。




 「はい。」




 車から降りる。




 基地には、太陽光パネルや、パラボナアンテナ、発電機、居住地や、研究所と思われる建物があった。




 「農場だよ。」




 Eは、農場の扉前で、止まった。




 農場は、中央が円状のドームになっている。




ドームから、6つの長細い、円柱を横に倒したような建物が、枝分かれして、建っている。




 建物の色は、灰色だ。




 「入ろうか。」




 Eは、農場の入り口扉を、開けると、中に入った。




 「おじゃましまーす。」




 後をついていく。




 中は、明かりがついていた。




 「いい気温ですね。」




 僕は、言った。




 「作物がよく育つために、気温や湿度、光の加減を調整してるんだ。」




 Eは説明した。




 「月には、空気もないからね、酸素や二酸化炭素も、調整しないといけない。」




 破滅ちゃんは、続けた。




 「どうして、月には空気がないんだ?」




 僕は、疑問に思ってきいた。




 「重力が地球の6分の1しかないから、空気を宇宙に逃がしてしまうんだ。」




 Eは答えた。




 「月も、大変ですね。」




 僕は、返した。




 「君たちには、どうとでもない話だろう? 不死身で不老なんだから。」




 Eは笑った。




 「ドームの真ん中で、気温や湿度、調整、モニターで観察ができる。あと、くつろげる椅子とテーブルもある。」




 Eは、ゆっくりと、ドームの周りを歩いて紹介した。




 「奥に行こう。」




 Eは、円柱のような建物の入り口から、奥の方へ向かって歩いた。




 後をついていく。




 「うわあ、凄い。」




 僕は、月で、農園をみた。




 田畑だった。




 イネ、もやし、苺、大豆、トマト、サツマイモ、じゃがいも、レタスが、植えられ、育てられている。




 人工知能で動くロボットが、水を遣ったり、土を耕やかしたり、肥料を撒いたり、している。




 「月の農場。いいですねえ。」




 僕は、無機質に思われた月で、有機物を生産していることに、感動を憶えていた。




 「だろ? 人類の滅亡なんて、やめちまえよ。 一緒に、宇宙を開拓しよう。」




 Eは、僕の手を取った。




 ありがたい誘いだが、ダメだ。




 僕は、破滅ちゃんを裏切らない。




 人類の滅亡は、僕がやるんだ。




 「ごめん。嬉しいけれど―。」




 Eの差し伸べた手を振りほどいて、俯いた。




 「― そっか、気が変わったら、言ってくれよ。」




 Eは、何事もなかったかのように、笑った。




 「ありがとうございます。」




 僕は、罪悪感を感じた。




 よくしてもらったところで、殺すのだ。




 また、失うことになるのである。




 「農場は、十分、みてまわったことだし、研究所に行こうか。」




 Eは、提案した。




 「はい。」




 僕は、頷いた。




 農場を出る。




 「基地には、10人ほどの人が、いるよ。」




 Eは、思い出したように言った。



 「月は、過酷な環境だ。1年ごとに、地球に一度、帰って、次の人と交代して、基地を建設したり、研究をしたり、探索を行ってきた。」




 Eは、基地を見渡す。




 「へえ。」




 僕は、頷いた。




 「あと、3ヵ月で僕も、一度地球へ帰るんだ。」




 Eは、笑った。




 「もう、地球はぐちゃぐちゃだけれどね。補給物資も月へ届かない。」




 Eは、虚ろな目になった。




 「大丈夫ですか?」




 僕は、心配した。




 「ははは。いいんだよ、悔いはない。最善を尽くすだけだ。」




 Eは、真っすぐな目で、僕をみた。




 僕は、Eが、まだ、人生を、未来を諦めてはいないようにみえた。




 胸の底で、ずっと、生き残れる方法を探って、希望を探しているような、底知れないものを感じた。




 「研究所だよ。」




 Eは、研究所の前で、止まった。




 緑がかった薄く青い、四角い建物だ。




 「中に、入ろう。」




 Eは入口の扉を開けた。




 中に入る。




 試験管を右手揺に揺らしている女と、顕微鏡を覗いている男が目についた。




 ガチャン。




 「やあ、ようこそ。月面研究所へ。」




 入って右横のドアから、男が現れた。




 身長は、180cmほどだ。




 顔をよくみると、Eだった。




 「君たちとは、研究所から、インタネットを介して、モニターで、通話してたんだよ。」




 Eの周りには、小さなドローンが飛んでいて、カメラで、撮影していた。




 撮られた映像が、ロボットの顔についているモニターに映る。




 中には、Eの他にも、人がいた。




 「どうも。君が、世界を破滅させる、厄介な少年ですか? 随分と、かわいらしい子、じゃないですか。」




 背の高い女、白衣を着た女が、試験管を片手に、持っていた。




 台の上に、試験管を置くと、女は、僕の方へ寄って来た。




 「できれば、滅ぼさないで、もらいたいですねえ。」




 女は、僕の顔をまじまじと、眺めて、頭を押しながら、撫でた。




 「ああ、ごめんね。あたしは、S。研究者だよ。」



 

 Sは、戸惑う僕をみて、面白がっていた。




 「地球を滅茶苦茶にして、人工衛星も、全滅させた男が君のような、かわいらしい子供だとは、形容しがたい、おそろしさがあるね。」




 白衣を着た男は、顕微鏡を覗くのをやめて、僕の方をみた。




 「僕は、D。科学者だ。」




 Dは、言った。




 「どうにか、人類を存続できないものかね。研究も続けたいのだ。」




 Dは、僕に、きいた。




 「たぶん、無理ですね。だって、滅ぼしますから。」




 僕は、答えた。




 「そうか。無慈悲よのう。」




 Dは項垂れた。




 ドッカーン!




 「あああ! なんだってんだああ!?」




 Eは、頭を抱え、絶叫した。




 研究所の壁が、破壊され、煙がモクモクと上がっている。




 煙の奥では、火事が起こっているのがわかった。




 「やあ。破壊くんは、いるかな?」




 破滅ちゃんだ。




 声でわかる。




 煙が消え、破滅ちゃんの姿が現れる。




 右手に、刀を持っていた。




 「月は、どうだった?」




 愉快そうに、口角を上げた。




 「いい表情をしているね。震えないでいいよ、すぐに楽になれるから。」




 破滅ちゃんは、EやD、Sに、憐れみの目をむけ、優しく、微笑んだ。




 「え?」



 

 ブシャアア




 Dが、頭から股にかけて、真っ二つに斬られた。




 「大丈夫。 建物に穴が開いている。つまり、空気抜けていってなくなるのだから、息が出来なくて苦しいでしょう? 彼はあたしに、真っ二つに斬られて、楽になったのよ。」




 破滅ちゃんは、容赦なく、真っ二つになった、Dをさらに、細かく、斬った。




 「お次は、あなたね。 かわいい、お嬢さん。」




 破滅ちゃんは、Sの顎を、左手で、上げて、目をみつめた。




 「んんっつ。どう? あたしにキスされる気分は。」




 破滅ちゃんは、Sの唇を奪った。




 深い、キスだ。




 「うあああ、やめろ! あたしは、― 。」



 

 Sは、涙を流した。




 顔をぐちゃぐちゃにして、泣いている。




 「あはは。さっき、あたしが、殺した男に、恋をしてたんでしょお? えへへえ。」



 

 破滅ちゃんは、目を三日月のようにして、笑った。




 恍惚とした表情を浮かべている。




 「あなたの、大切な、想い人は、あたしが、貰っちゃおうっと。」




 破滅ちゃんは、バラバラになったDの血肉を、手が集めると、口に含んだ。




 バリバリ、モグモグ




 「ふふふ。どう? あたしの中で、彼は、生き続けるの。 うふふ。あはははは。」




 破滅ちゃんは、愉快そうに、笑った。




 「あああああああ!うああああ。」




 Sは、絶叫し、頭を地面に叩きつけた。




 「大丈夫、あなたも、あたしと、一つになれば、いいのよ。」




 破滅ちゃんは、Sにゆっくりと近づいた。




 「あなたたちが、永遠に結ばれますように。」




 破滅ちゃんは、Sの口を、じぶんの口で塞いだ。




 「んんっ。」




 Sから吐息が漏れる。




 みるみるうちに、Sがやせ細っていく。




 破滅ちゃんに、内臓が吸い取られているのだ。




 やがて、顔から順番に、破滅ちゃんの口へ、吸われていく。




 「美味しい女ね。綺麗な味だったわ。ごっくんと。」




 破滅ちゃんは、頬をゆるめ、幸せそうな顔をした。




 「あなたたちが、永遠になりますように。」




 破滅ちゃんは、右手の手のひらから、石像を出した。




 SとDが抱き合う石像だ。




 「素敵でしょ。二人は、永遠の愛を手に入れたのよ。枯れることのない、情熱を。」




 破滅ちゃんは、石像に手をかざした。




 まるで、生きているかのようにみえた。




 「美しい。なんて、綺麗なのだろうか。」




 Eは、Dを食べ、Sを吸い取る、破滅ちゃんに見蕩れ、我を失っていた。




 「あなたも、殺されたいのね。大丈夫よ、あたしの胸の中で、逝かせるわ。」




 「ぎゅうっと。」




 破滅ちゃんは、Eを抱きしめた。




 「どう? 気持ちいいでしょ。」




 Eは、破滅ちゃんの腕に潰され、粉々の血肉となって飛び散った。




 「かわいい、ボーイね。血肉が勢いよく、飛び散って、必死で、かわいがりたくなっちゃう。」




 破滅ちゃんは、身体中血に染まっていた。




 美しく、薄く白い肌に、血が沁み込み、綺麗な、光を発していた。




 「シャワーっと。」




 破滅ちゃんは、胸から、シャワーを出すと、身体中に付いた血を、洗い流した。




 「おっと、破壊くんだねえ。元気してた?」




 破滅ちゃんは、シャワーの湯気から、僕の方をみた。




 「はい。」




 僕は、返事した。




 「月面基地に住んでた人たちは、どうなったんですか?」




 僕は、おそる、おそる、きいた。




 「全員、殺したよ。 農場も、焼き払った。 泣いてたよ、みんな、顔くしゃくしゃにしてね。」




 破滅ちゃんは、愉快そうに、快感を感じている様子で、言った。




 「破滅ちゃん。」




 僕は、破滅ちゃんが、寂しそうにみえて、後ろから、抱き着いた。




 「急に、どうしたの?」




 破滅ちゃんは、困惑した様子で、顔を赤らめた。




 「僕は、ずっと、傍にいるから。」




 僕は、恥ずかしくなってきて、顔を背けた。




 「ありがとう。」




 破滅ちゃんは、静止して、空を見上げた。




 「破壊くん。」




 破滅ちゃんは、僕の名前を呼んだ。




 「??? どうしたの?」




 僕は、首を傾げた。




 「顔面砲ライフルになれ。」




 破滅ちゃんは、僕の方へ振り返って、頭を撫でた。




 「え?」




 僕は、目を見開いた。




 「なれよおおお。」




 破滅ちゃんは、僕の頭をぐりぐりと、回す。




 「うあああああああ。」




 どうなってんだ?




 身体が軋む、痛いいい、うええええ。




 ジュルルルルルルルギュギュィギュルル




 気づくと、僕は、白く輝く、顔面ライフルになっていた。




 バン! バン! バン! 




 「月の人工衛星を排除しないとね。」




 破滅ちゃんは、顔面砲を、太陽の反対側に向かって、打ち放った。




 ぐるぐると月を回る人工衛星を、破壊していく。




 顔面が、人工衛星を美味しそうに、咀嚼しては、爆発するのだ。




 爆発の度に、死が訪れ、泡を吹き出し、アへ顔ダブルピースである。




 「どうだ? いい気持ちだろ、よおし、太陽系を調査する探査機も、全部、壊しとくかあ。」




 破滅ちゃんは、白く輝くライフルを、撃つ




 ビューン!って音を置き去りにして、飛んでいく。




 どうしたわけか、加速していく。




 だんだん、速くなっていく。




 「ええええええ!速すぎるよおお、身体が、溶けちゃうよぉ。」




 秒速50㎞、100㎞、1000㎞と、上がっていく。




 「ぎぇええええええ。」




 もはや失神した状態で、太陽系を飛んでいた。




 「火星調査船だ! 破壊しよう。」




 破滅ちゃんからの指令だ、脳内に流れてくる。




 バッコーン! モグモグモグううう 




 「探査機、うまゆ、うまゆ。」




 って、何言ってんだ、僕―。




 探査機が、美味しいわけないだろ!




 ダメだ、頭がおかしくなってる。




 「火星を、探査する、ロボットや、機械を、破壊しましょう。」




 破滅ちゃんは、弾丸となって飛んでいる僕たちに、指示を出す。




 ビューン!ヒュ―ン! ドカーン!




 人類の積み重ねてきた技術の結晶も虚しく、顔面砲に、食われ爆発し破壊される。




 「ありがとう、人類。 火星に辿り着きました。砂漠です。」




 僕は、わけのわからないことを呻いた。




 火星までで、2億7千㎞である。




 ヒュ―ン!ヒュヒュヒュウ




 白き弾丸たちは、木星へ飛んでいった。




 木星探査機を食べて、爆発した。




 長い旅だっただろう、木星探査機を、労い、慈しんだ。




 土星へ向かい探査機を、食らい、爆発する。




 随分、遠いところに来てしまったようだ。




 土星までで、15億7千㎞の旅だ。




 10日ほどかけて、加速しながら、辿り着いたのであった。




 天王星へ、向かっている、探査機を潰す。




 未だ、人類の作った探査機は、一基も、天王星に辿り着いたものは、ないのである。




 僕は、天王星へ、向かう途中であった、探査機を、食べて、爆発した。




 「よおし、破壊くん、太陽の方へ、飛ばすぞ。」




 破滅ちゃんは、白き顔面砲ライフルとなった僕を優しく撫でて、軽くキスをした。




 ドン!ドン!ドーン!




 白き顔面砲ライフルから、弾丸が解き放たれる。




 太陽の方角へ向かって進んでいく。




 金星に着いた。




 金星に探査に来ていた人工衛星を、食べる、爆発する。




 金星を超えていく。




 水星がみえてきた。




 水星に調査に来ていた、探査機を、食べて、慈しむ。




 次は、太陽だ。




 眩く熱を発し、光り輝いている。




 太陽周辺まで来ると、熱風で、飛ばされそうだ。




 太陽まで、1億4930万㎞ほどの旅をしてきた。




 シュワアア! ジュワアア!




 「太陽コロナに、焼かれて、焼死しちゃうよおお。」




 僕は、涙した。




 「丁度いい機会だな。太陽来れる機会は、中々ないぞ。焼かれとくといい。」




 破滅ちゃんは、僕に指令を出した。




 意味もなく、太陽に突っ込んでいく、白き顔面砲の弾丸。




 ビュウウウウウン!




「うぎゃあああああああ!」




 太陽を食べようと、糸がまとわりつき、布が包み込み、顔面が現れ食べようとするが、みるみるうちに、焼かれて、溶けて蒸気になっていく。




 「すごい! すごく熱いよ! 太陽、おまえが、自然の力なんだな! 命を生み出すエネルギーだああ。」




 僕は、太陽に、焼かれて、死んだ。




 「太陽を食らいつくすんだ、破壊くん。」




 破滅ちゃんは、白き顔面砲ライフルを、何度も打ち込む、1億発は、撃っているだろう。




 撃たれる度に、再生複製を繰り返し、身体が疲弊し、衰弱していく。




 モグモグモグモグ




 太陽を食べていく。




 表面から、かみ砕き、中心核まで、ガブりと食らいついていく。




 歯が溶け、顔がドロドロになっては、他の弾丸が顔となり、続きから食らいついていくのだ。




 太陽は、僕の顔で、囲まれ、光を失おうとしている。




 「ひえええ、熱いよおお。」




 僕は、涙、鼻水、わけのわからない汗みたいな液体を流しながら、必死に、太陽を食べた。




 遂に、僕は太陽を完食した。




 「ごちそうさまでした。」




 自然の恵みに感謝し、両手を前で合わせて、お辞儀をした。




 素晴らしい体験だった。




 「ぶへええ。」




 シャラルラーン!




 破滅ちゃんが手に持つ、白き顔面砲ライフルは、元の人の姿に戻っていく。




 僕は、泡を吹いて、白目で、身体中をヘコヘコさせて、ぐったりと、汗を垂れ流し、アヘ顔となって、倒れ込んでいた。




 身体には、太陽の熱による、焼け跡がついている。




 「こんがりとして、よかったでしょう?」




 破滅ちゃんは、倒れ込む僕を右足で、撫でた。




 「太陽がなくなっちゃって、なんだか、寂しいわねえ。」




 破滅ちゃんは、しんみりと呟いた。




 「地球を破壊して、最後だ。」




 破滅ちゃんは、目を瞑って、静かに、呟いた。


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