第32話 離宮にて その3

【イリア 対 離宮の貴族】


【武器だけを取り返している場合】


男達がイリアを囲む。イリアはルーンソードで応戦するが、身体から力が抜けていく。


あんなのに同情しちゃって、かわいそうな人ねえ。いいから、この男共一人一人に奉仕しなさいよ。ほーら、お楽しみの時間よ。


──イリアさん!まだ力を取り返してないのに!無謀ですよ!ここは僕に任せてください!──


上空からネルーが現れ、詠唱破棄メテオストライク!イリアと身籠った女をのぞいて、全員を戦闘不能に追い込む。


なんなのよアンタ!なんで魔法使いが城の中に!


ネルーはさらに華美な女の顔をエナジーチェーンで焼く。


いやああああ!


華美な女が痛みと、自身の美しさが損なわれる恐怖に絶叫する。


ほら、逆らうんでしたら、もっと焼いてあげましょうか?目も口もない人間にしてあげましょうか?私のイリアさんや、女性をこんな目に遭わせて。あなたが死ぬより辛い、地獄に落ちる番です。


貴族の男達はネルーに恐れをなして逃げていく。華美な女の絶叫が響く。待って!待って!愛しているのよ!


イリアさん。今回助けたのは、タダです。くれぐれもこのおとぎ話のなかで、無謀な真似はしないで下さいね。

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囚われのイリア【ゲーム版】 上山ナナイ @nanai_tori

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