第11話 サキュバス三人NTRしたら絶世の美少女とセックスできました。

 俺の高校生最後の夏休みは、結局のところ、フードデリバリーのバイトと、不法侵入のサキュバスをNTRしての強制送還。そして一日一回のレヴィアたんへの御奉仕デザートを供給するだけで終わってしまった。


 レヴィアたんが捕まえたサッキュバスは、リリアの他に三匹。


 一匹目は、2.5次元俳優志望の男の彼女になっていた、地雷系女子のリリエ。

 二匹目は、売れないお笑い芸人の彼女になっていた、サブカル女子のリリオ。

 三匹目は、ゲーム実況系のYouTuberの彼女になっていた、オタク女子のリリカ。   


 サキュバスたちは、三匹とも男に惚れて実体化し、サキュバスが持つ魅了の力で男を誘惑して彼女になっていた。

 そして男は、もれなく口先だけのヒモ男で、レヴィアたんのお眼鏡にかなうような本物の嫉妬の持ち主はいなかった。


 おかげでレヴィアたんは、魔力吸収がままならず、サキュバスを捕まえる度にみるみると成長していって、ちょっとビックリするくらいの美少女になっていた。


流斗りゅうと、今日も御奉仕デザートいただきに来たよー」


 何もない空間が、アコーディオンカーテンのようにパタパタとおりたたまれて、レヴィアたんがやってくる。


「今日は、誰とプレイする??

 巨乳おねーさんのリリア?

 地雷系ツインテールのリリエ?

 地味系みつあみ女子のリリオ?

 不思議ちゃんボクっ娘ショートのリリカ?」


 そう言いながら、レヴィアたんは俺の寝取ったサキュバスたちに姿を変えていく。


「んー、どれもピンと来てないみたいだねー」


 俺の思考を読んだのか、レヴィアたんは元の姿に戻ると、目を細めてニヨニヨと笑っている。


「んー、わたしの今の見た目は十代前半ってトコだから、十分ポリスメン案件だと思うんだけどねー。まあ、流斗りゅうとは貧乳派だしねー。

 タンポポ咲く河川敷で、結婚の約束をした澄香すみかちゃんの影響でー」


 思考を読むリヴィアたんにはかなわない。俺は素直に白状した。


「そうだよ。俺は貧乳派だよ! 手に持ってちょっと余るくらいのバストが理想なんだよ! 悪いか!!」

「あははー。つまり、わたしの未熟おっぱいを吸いたいんだー。素直でよろしい!」


 そう言いながら、レヴィアたんは、ひざ丈の、ちょっとだぶついたネイビーのワンピースを脱ぎ去って一糸まとわぬ姿になる。


 そこには、俺の理想が詰まっていた。


 細く透き通った身体。スラリと長い手足。絹のように美しい腰まである青みがかった長髪。そして、片手でちょっと余るくらいの控え目な乳房。


 まるで絵画から抜け出たよう……ってのはチープな表現だろうか。

 でも、この美しい少女を言い表す表現を、俺は持ち合わせていなかった。


「そりゃそーだよ。わたしはこの数千年の間、絶世の美女でとおってきてるんだから」


 レヴィアたんが控え目な胸を張る。


「さ、どうぞ、たーんと召し上がれ♪」


 そう言うと、レヴィアたんは控え目な胸を両腕で寄せて、けなげな谷間をつくる。


 くそ! やってほしいなーって思ってたポーズをお願いする前にやってくる。本当に思考を読まれるってやっかいだ。


 俺は、レヴィアたんの寄せてあげている腕をどかして、控え目なおっぱいにむしゃぶりつく。

 するとたちまち、俺のここには書いてはよろしくない所が、むくむくと目覚めてきた。


「よしよし、今日も流斗りゅうとの息子は元気だねぇ。それじゃ、いっただきまーす」


 レヴィアたんは、くちもとを「しゅるん」とぬぐうと、俺の股間に突撃してきて、そのなまめかしい腰つかいで、瞬く間に俺の大量の分身を絞り出した。


 ・

 ・

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「フー満足満足。そんじゃ明日も、サキュバス狩りを手伝ってねー」


「いいけど俺、明日っから学校だぞ。バイトができるのは学校終わりからだから、そんなに出歩ける時間なんてないぞ」


「そーなんだー。うーん、マズイなあ、まだ小物しか捕まえて無いし、サタンおじさまにバレる前に全員つかまえときたいんだけどなぁ」


「サタンって、あのサタンだよな。なんでバレるとマズいんだ?」


「サタンおじさまが、堕天使だってことは知ってるでしょー?」


「ああ。レヴィアたんにとり憑かれた時にwikiった」


「そんじゃ、話がはやい。天使が神様に戦争をしかけて堕天使にされたって話あるでしょー。

 アレ実はウソなの。サタンおじさまは、天上界から魔界に単身赴任してる天使なんだよ」


「ええええ!!」


 なんてこった。俺の親父と同じじゃねーか。単身赴任でベトナムに行ってる親父と同じじゃねーか! なんだか一気に親近感がわいてくる。


「で、まあ、天上界あっちの人間だからさ、規律とかにうるさいんだよねー。だからさ、バレるとマズいのー。わたしの立場も気まずくなるしー」


「立場って、魔界第三位っていう……アレか?」


「ちがうよー。別れ話を切り出されかねないってこと。

 サタンおじさま、やり手のキャリアウーマンが好みだから」


 え? どういうこと……ひょっとして……レヴィアたん、サタンと付き合っている?


「ご名答ー。わたしは、サタンおじさまの愛人なの。

 単身赴任先の不倫関係ってことだねー♪」


「ええええええええ!!]


「あ、愛人って……だったら、俺とセックスするのも不倫じゃないのか?」


「大丈夫大丈夫、サタンおじさま、流斗りゅうとのこと知ってるから。

 かわいいペットだねーって、言ってたよ」


 ペット!? 俺、ペットあつかいなのか!!

 セフレですらなく、ペットなのか……ブブちゃんと同じ扱いなのか。


「何言ってんの! ブブちゃんはケルベロスなんだよ! 魔界きっての獰猛な幻獣なんだよ! 人畜無害を絵に描いたような流斗りゅうとなんかと一緒にしないでよ!」


 まじか……。


 俺は、人間界と魔界の常識、そしてモラルの違いに頭がクラクラした。

 そして、ちょっとだけ思った。もし、あの大魔王サタンから、レヴィアたんをNTRしたら、どんなことになるんだろう。


 俺の考えに気が付いたのか、レヴィアたんは瞳を細めてニヨニヨと笑う。


「お、なにやら大それたことを考えてるねー。

 少年よ大志を抱け! アソコと野心はおっきいことに越したことないぞよ!

 てなわけで、もう一回戦いっとくー?」


 そう言うと、レヴィアたんは、ぺろりんと舌なめずりをして、俺のここには書いてはよろしくないところを、のどの奥までくわえこんで堪能した。

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